ドラマ「ハチミツとクローバー」の最終回を観ました～。
漫画や映画は観ていないので、ドラマに限ったことしか言えないのですが、
このドラマを観ていて、なんでタイトルが「ハチミツとクローバー」なんだろう？と
ずっと疑問に思っていたことが、最終回で納得がいきました。
旅立つ竹本くん（生田斗真）に、はぐちゃん（成海璃子）が
渡したサンドイッチの中身はハチミツとクローバー！！
クローバーは食べれるのか！？という疑問はさておいて、
そのサンドイッチには、おそらくはぐちゃんが一生懸命探したであろう
四葉のクローバーが何枚も…。
それを食べながら、竹本くんは片想いで終わった恋でも、
この恋があったからこそ、今の自分がいると
はぐちゃんへの長い間の片想いを、胸を張れるいい恋だったと思うことができました。
ハチミツとクローバーって、人生にも似てますね。
甘いハチミツだけでは物足りなくて、人はいつでも四葉のクローバーを探しています。
でも、食べてみると、クローバーはほろ苦くて、
そして、探すのには何時間もかかるのに食べるのは一瞬で、
でも、四葉のクローバーを手にしただけで、幸せな気分になれて…
人生はまさにハチミツとクローバーかもしれません。
さて、そんな「ハチクロ」の中で、私が１番好きだったのは、
成宮寛貴くん演じる森田さん。
原作とドラマは設定を少し変えているようですが、
大学８年生ながら、天才的な彫刻家で、
美術商の寺登さんに「森田大先生～！！」と追いかけられ、
ニューヨークでも彫刻制作に励んでいましたが、帰国して一時、低迷します。
で、低迷していた時、その美術商が「あんたはただの負け犬だ」とか
「早く普通のサラリーマンにでもなれば」とか、ものすごく態度を変えるんですが、
でも、森田さんの方は相手が自分をちやほやしてくれている時も
ひどい暴言をはく時も一貫として態度を変えず、淡々と作品創りにいそしんでいるのです。
これは仕事でも創作でもブログを書くことでも言えると思うのですが、
やはりちやほやされたら嬉しいし、けなされればへこむけれど、
本当に自分の道に誇りを持っていたら、周りの態度がどうであれ、
自分自身は態度を変えずに、目の前のことに取り組めるような気がします。
そして、森田さんは、低迷していた時、彫刻ではなく、
絵画のコンクールに出品して、世界的な賞を取り、
それで、絵も描ける人ということで、また彫刻の評価もあがり、
再び美術商に「大先生」と言われるようになるのですが…。
でも、賞を取る前の絵を描いている時、彫刻ではその道のプロでも、
絵は素人なので、みんなに「やめときなよ」「無理だよ」と言われます。
でも、真山くん（向井理）への片想いに苦しむ
山田あゆみ（原田夏希）に、こんなことを言うのです。
「目の前に目標がある時、人間がとれる行動は、努力するかあきらめるしかない。
おまえは、何もせずに、ただ真山が自分の恋をあきらめてくれるのを待っているだけだろ」と。
低迷している時もその脱出方法として、絵画でのコンクールに
挑戦するという、何かできる努力をしていた森田さん。
ドラマの中では天才的な素質を持つと云われる彫刻家なのに、
やはり天才も努力しているのですね！
ここで、引き寄せ的には努力は必要ないのでは…！？という
疑問もあるかもしれません。
でも、目の前にあることで、できることをやっていって、
希望を失わないというのは、引き寄せ的にはすごくいい波動を出しているから、
またよいものも引き寄せられるようになるのでしょう！
森田さんの言うように、あきらめて何もしないだけでは、
何も解決には結びつかないのかもしれませんね！
そして、主役の竹本くんは周りの天才的な才能を持つ大学仲間や
着々と人生を歩んでいる友達を見ても、
特にやりたいことが見つからず、模索を繰り返していましたが、
何か好きなことを見つけようとして出発した旅で、出会った人々から、
宮大工への興味が芽生え、そちらの道に進む決意をします。
そして、「絵を描く」というやりたいことが常に目の前にあり、
手の怪我でつらいリハビリを乗り越えても、
なんとかもう一度、絵を描きたいとあきらめなかったはぐみを好きだったことで、
前の何も変えようとしなかった自分が、いつの間にか変われたことに気づくのです。
恋をして敗れても、必ずその恋がもたらしてくれるものがある、
それは、最初は痛みだけかもしれないし、つらさや悲しみだけかもしれません。
でも、その胸の痛みを忘れるために自分なりの治療法を発見することが
人生の中の他の面でも役に立っていたり、
つらさや悲しみを乗り越えた時に、前よりも優しい人や深い人に
なれていたりするかもしれません。
そして、後で振り返った時に、自分が一生懸命だったり、
綺麗な気持ちで恋をしていたことは、ものすごい宝物になっているのかも。
「想い出」にもし預金通帳があったら…？
その「想い出の預金通帳」がつらい時にヒントを与えてくれたり、
それを開くだけで、また、今のつらさも利息に変わって、
豊かさとしてたまっていくことを思い出させてくれたり…。
そして、その「想い出の預金通帳」は今の気持ちしだいで、
いくらでも、プラスにしたり、マイナスにしたりできます。
今もすべて、想い出に変わっていくもの。
せっかく想いの中に何度も出てきてくれる想い出ならば、
振り返った時、キラキラで眩しくて、持ちきれないほどの輝き、
そんな「黄金の預金通帳」に入金できるような「今」に変えていきたいですね～。
ドラマ「ハチクロ」で、大学時代のピュアな気持ちを
たっぷり思い出させてもらいましたが、
でも、大学を卒業しても、ピュアさまで卒業しなくていいと思います。
いつも目の前の人生に、純粋でいること。
感動を発見したり、少しでもよくなろうと模索したり…。
そんな気持ちを忘れずに、「今日という日は初めて生きる日」という気持ちで、
まだまだ人生の四葉のクローバーを探し続けていきたいと思います！！
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向日葵@
