[文人趣味]の記事一覧 | 風子の575　あるがままに

悴　む　fu

かじかみしてでたちよみのほんめくる　　風子　　　　　　　　　　

2021.01.18

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どんど火　fu

そらおおうあんうんささえどんどのひ　　風子　　　　　　　今日はどんど（左義長とも）の日小正月に注連縄などを燃やす神事日常の生活を一変させなおも猛威を振るう新型コロナ渦を鎮まれとばかり天つく勢いで燃え盛るどんど火に祈りこめる

2021.01.15

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寒　椿　fu

なきははのねんかいつぐるかんつばき　　風子　　　　　　　　ずっと意識不明のまま病院にいた母はあの日一輪の庭の寒椿が落ちるように息を引きとった波乱の人生を送った母のことを寒椿の花を見るたびに思い出す

2021.01.15

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蝋　梅　fu

ろうばいやふゆびすかしてかおりたち　　風子　　　　　　　　

2021.01.14

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淑　気　fu

いしころにたまゆさぶらるしゅくきかな　　風子　　　　　　　河原で拾ってきたなんの変哲もない石ころだがぼくにとってはどんな貴石宝石よりも魅力を感じる貴石宝石が王侯貴族ならばこちらは名もない民である石ころのにもそれぞれのドラマがあり多くの民の歴史に思いを重ねてロマンをも感じる心揺さぶられるパワーも得られる石ころもぼくにはただの石ころじゃない

2021.01.12

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宝　fu

つらさにもたえてはなさくふゆざくら　　風子　冬桜の咲いているのをみるとなんとなく哀れの情趣と同時に辛さにじっと耐えている人の力強さをも感じる最近は薄らいだと言われるが我を抑えじっと耐えるのは日本人の特質でそのことで秩序も保たれるとして海外からも称賛されるくらいだ国のコロナ対策の不備や遅れ不公平感も他国ならばとっくに暴動のように過激な反発を生じてしまうところだが日本国民はじっと耐えているaituさんの言う人に迷惑をかけないという精神人を思いやる精神とともに日本人には耐えるという精神が根底にあるこれは本当に宝だと思うだが為政者は多くの民の宝の上にあぐらをかいていてもらってはこまるのだ

2021.01.10

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注連明け　fu

しめはずしようやくとしをあらたにす　　風子　　　　　　　老いの身には松がとれてようやく新年いざ平常に戻るぞという感じで注連をはずす

2021.01.09

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七草粥　fu

なずながゆそなえておがむほとけのざ　　風子　　　　薺かゆ（なずながゆ）七草粥のこと今日は7日正月松もとれる例年どおり薺粥を食べ老いふたり余命無事息災を祈った夕方次男から電話が入り遅がけの二人目の子供が生まれたとの知らせ85歳にして初めての女のこの孫であるめでたしめでたし昨日に続き今日も医者ゆきだったが生きているといろんな楽しみがある

2021.01.07

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筆始め　fu

たわむれのえなどえがいてふではじめ　　風子　　　　　　　　　　　　　アマビエが牛にのっかりやってくる　　風子　　　　　　　　　歳があけても新型コロナ感染拡大の勢いは収まらず病院へ行く以外は巣ごもりの避けられない日々が続きそう初硯、筆始めもなかなか気が入らないあまびえさんにご登場願うかてんで戯れに描いてみた苦しいときの神頼み

2021.01.04

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迎　春　fu

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊勢朝熊山金剛證寺本堂前　撫で牛と大黒天　　　　　　　　　　　　　　　　こぞことしめでたさももやもやとして去年今年　　風子新年明けましておめでとうござります本年もも～う懲りずによろしゆう　お願い　も丑上げ奉りまする

2021.01.01

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歳惜しむ　fu

かけどけいでんちをかえてとしおしむ　　風子常日頃ポジティヴに生きるよう心がけているつもりの私ですが病いと加齢がともすると心をたたみそうにするそんなとき励みになるのがここのブログ友達気まぐれものだけど来年もどうぞよろしく

2020.12.31

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家の味　fu

かあさんのえがおうかぶととしようい　　風子コロナのあおりで子供たちも来ない正月体調もいまいちなのだからおせちに手間をかけることもあるまいと言っているのだがいざ暮が迫ると落ち着かない様子の妻煮しめやたつくりを手掛けつつ毎年のように「これをしてるといつもおかあさん（姑）の顔が浮かぶんさなあ」とつぶやくスーーパーで手頃な品が買えるのだがやはりこれは家の味代々伝えられて行くものらしい孫たちもおばあちゃんの味だという台所に立たないぼくなんかはそんなものかなあと思う

2020.12.30

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聖　夜　fu

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　赤目布引の滝　志風　画ぬのひくがごとくせいやのたきのうた　　風子滝も四季ごとに表情が変わる冬の滝はなんとなく落ち着いて居て超然としている孤高とはかくあるべきや冬の滝　　風子今夜はXマスイブ子供が小さい時に飾ったツリーは久しくどこかにしまい込んだままだがクリスチャンでない私等もちょと格好つけて定番の足付き鶏もも肉のローストチキンにシャンパンとショートケーキの夕餉コロナ感染拡大を話題に老いふたり無事でいられる幸せを噛みしめるそして祈るコロナ禍が早く収束して世界中が平和になりますように！山下逹瑯（クリスマス・イブ）をどうぞ

2020.12.24

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冬薔薇　fu

みぎのめをとじてあざやかふゆそうび　　風子場合によって二度になるやもしれないリスクを負うての左目の手術は運良く一度ですんだ同じような症状でも個人差があるらしく眼帯を外しても白い膜が貼ってて全く見えず徐々に見えて来ますとの Drの言葉を頼りに時折右目を閉じてはものを見る日が続いて十日既存のメガネをかければほぼまともに見えるようになった庭の一輪の真紅の冬バラが鮮やかに飛び込んできたぼくの描く絵の世界は墨で描くモノクロの世界だから心眼では別の美しさに映るそれは別として眼の前の真紅の薔薇の色が鮮やかに見えるのはやはり嬉しい

2020.12.20

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落ち葉 4 fu

らくじつにかげをうめゆくおちばかな　　風子今日は雲ひとつない快晴のいち日だった日没がはやくなった自分の影が見る間に紅葉の落ち葉の中に消えていく今日は二十四節気のひとつ大雪だそうだ降雪の気配など全くなしけれども日暮れ間近ともなると一気に冷えこんでくる

2020.12.07

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落ち葉 3 fu

おいのみをあんじてつどうおちばかな　　風子まさに朽ちかけている老楓労るように集まって折り重なって囁きあっている散り紅葉たち微笑ましくもあり悲しくもみえる年の瀬の音

2020.12.06

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落ち葉２ fu

けいだいのひとのこえきくちりもみじ　　風子なんとなく気分は晴れないが自然が癒やしてくれる散り紅葉が美しい紅葉の絨毯のようで朽ちゆく清々しさに心打たれる

2020.12.05

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落ち葉　fu

おきざりにされたきずなにまうおちば　　風子新型コロナは従来の生活スタイルを大きく変えたというが大切なひとの絆も薄れつつあるようで人と人の関わりが危なげに思えてならないそんなふうに思うのはぼくだけだろうか

2020.12.04

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冬　菊　fu

ふゆのきくぶっかたらんとさききそう　　風子狭庭に色とりどりの冬の小菊たち今年は手をかけるゆとりがあまりなかったけれど結構咲いてくれているこの辺りでは菩提寺が近く寺内に墓地があって盆、正を問わず普段から欠かさず墓参する風習がある当然供花も欠かせられない切り花を買えば結構家計の負担になる造花もないではないがいまいちだ生花を枯らしていると陰口を言われかねない土地柄でもあるというわけで庭の花は鑑賞は二の次で仏花を栽培しているようなものだ

2020.12.03

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11月尽　fu

しもつきにさっとまくひくいけのこい　　風子もやもやっとしつつなんと日の経つことの速いことちかごろ歩くのがだんだん苦痛になって散歩も控えていたが久しぶりに出かけた風の小径道沿いの池に立ち止まり覗いて見るいつもはひとの気配で寄ってくる鯉たちだが餌を貰えそうもないと感じるやさっと身を引いてしまった水も冷たそうだ今日で11月も最後明日からはもう師走だなんだか寒い風邪をひかないようにしよう

2020.11.30

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鬼柚子　fu

おにゆずやがんこおやじのしかめっつら　　風子

2020.11.29

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冬うらら　fu

しろたびをぬいでさざんかふゆうらら　　風子

2020.11.28

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椎の実　fu

ともしのびひろうしいのみふゆきかげ　　風子晩秋から初冬にかけ鎮守の杜の何本かの椎の木の巨木が実をつける境内はぼくらの遊び場でもあってこの頃は毎日椎の実採りだった落ちた実拾いいだけでは済まない木登りの達者なやつはましら（猿）のごとく登ってゆき枝を叩いたり揺すったりして実を落とす登れないものは頭上の繁みに向かって石を投げる届かぬこともあれば落ちてきた石が頭を直撃することもあるこんなことが日常だったあの頃今はもうその友がきたちの多くがすでにいない今は誰も見向きもしなくなった散らばっている椎の実を拾いながら遠い昔を偲んでいる

2020.11.27

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吊るし柿　fu

とうほどのかきをつるしてふゆはじめ　　風子かみさん恒例の自分用の吊るし柿毎年十個ほどだが自分の食用だから十分だ軒先に吊るされた剥き柿夕日を受けて鮮やかな色合いである

2020.11.26

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冬の月　fu

ふゆのつきしばしこずえでやすみけり　　風子

2020.11.25

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七変化の極み　fu

あじさいのかれはへんげのきわみかな　　風子びっしりと咲いたあじさいの枯れ花枯れてなおこの美しさまさに　七変化の極み

2020.11.24

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石蕗の花　fu

にわかげにこれみよがしのつわのはな　　風子いつ咲くのかと待つうちに蕾がふくらみちょっと見すごいていたら咲いていた石蕗目立たぬ花だが暗い庭陰に明かるい光を翳してくれている

2020.11.22

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遠くへ　fu

ふゆのそらめざしもみじのトンボかな　　風子もみじのトンボ（プロペラとも）が旅立ちを待っている翼果という種子だができるだけ遠くへ翔んで拡散し着果して種の保存をする紅葉の知恵というか自然の妙に感心する遠くへといえばどこというあてもなくどこか遠くへ一人で行きたいと思ったことが何度かあったそんなおとこの魂を歌った名曲を懐かしく思い出す〽　知らない街を歩いて見たいどこか遠くへ行きたい……夢はるか一人旅～今日の歌　遠くへ行きたい　をどうぞ！

2020.11.20

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夢は月へ　fu

さざんかやまたのおうせはげつせかい　　風子16日に宇宙船飛行士野口聡一さんら4人をのせたクルードラゴンの打ち上げが成功し、宇宙ステーションに無事ついた民間の力によるロケットや宇宙船の開発は目を見張るものがある全ては民間人の宇宙旅行を想定したものだという名月を取ってくれろと泣く子かな　　一茶夢であった月への旅行も僕らの目の黒いうちにはむりだけど現実味をおびてきた

2020.11.19

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隣の紅葉　fu

もみじがりとなりのにわですましけり　　風子ここのところ連日の医者通いでブログ投稿も滞りがち紅葉の便りもテレビで覗う日々お隣さんの庭の紅葉が結構癒やしてくれる感謝ｖ（＾∀＾）

2020.11.18

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七五三　fu

こもまごもはるけくむかし七五三　　風子子も孫も　もとより吾れもだが遥か昔のことになってしまった七五三コロナ禍の沈みがちのこのごろ微笑ましい親子連れが見られほっとしたひととき

2020.11.16

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鷹の爪　fu

ふゆひかげあびていろますたかのつめ　　風子戴いた鷹の爪をほぞんするために天日干ししている鷹の鉤爪に似ているから鷹の爪というのだが何と艷やかで鮮やかな赤さだろううっとりする

2020.11.15

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破れ蓮　fu

やれはすやせっそうたもちたちつくす　　風子

2020.11.13

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嫌な空気　fu

ふゆのくもながれるまちがよそよそしい　　風子コロナ危機の第三波がきたようで三度び感染拡大防止が叫ばれだした防止対策と経済との両立は難しい問題だGoToトラベルやGoToイートなどのキャンペーンも利用しないのは申し訳ない気持ちもありながら病気持ちの高齢者には軽々に利用するのを躊躇わざるを得ない肩身の狭さがある片やキャンペーンに呼応して動く人たちが居てにわかに活性化する一方で気の緩みも働き感染が拡大する状況を冷ややかに見る街の空気もある年寄りは引っ込んどれと言われれば返す言葉もないがいずれにしても明るく生きるという点でこんなに重苦しい時季はないような気がしてならない

2020.11.12

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格好の餌　fu

ふゆひなたねらわれているうめもどき　　風子梅擬き、千両万両、金柑などの実が色づき初めた山茶花の蜜も鵯の狙い目戸口を開けるとバサバサと音がして隣の木に逃げる鵯の気配梅擬きの下を見るとそこここに白い糞奴らは抜け目なく熟し初めた実などを狙ってもう来ている

2020.11.10

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山茶花　fu

さざんかのしろきわまりてししおどし　　風子純白のさざんかちょうど咲きごろ庭の添水（そうず、鹿威し）の音に聞き入っている

2020.11.09

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疑　心　fu

ものみながぎしんあんきでふゆじたく　　風子古来我が国には渡る世間に鬼はいないということわざとひとを見たら泥棒と思えという相反することわざがあったちかごろは後者でないといけないような世相だ田舎では家を開けっ放しにしておいても荒らされることもないしものを盗られることもないといわれてきたこれは先の渡る世間に鬼はいないという信頼によるわけではなくていわゆるムラ社会における集団主義の暗黙の掟であってこれを破ったものは村八分などの制裁を受ける構造によるという説があるともあれaituさんの言われるようによその子にうっかり優しい声もかけられない難しいご時世だし何事も疑心暗鬼になりがちだけど折れたタバコの吸い殻で笑って済ませる程度の世であってほしいものだ

2020.11.06

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柘　榴　fu

べにいろのなみだこぼるるざくろのみ　　風子柘榴には洋の東西を超えて伝説がある一方はギリシャ神話で絵画にも柘榴が登場するし他方日本では柘榴が登場する鬼子母神伝説がある後者はひとの肉を食べてた鬼子母神をお釈迦様が戒めて実子を取り上げ嘆き涙する鬼子母神に人肉の代わりに柘榴を勧めたというものだがこれは日本の俗説で鬼子母神が子沢山さんだったことから子孫繁栄の神様として信仰されるようになったというのがまことらしい写真はお隣の柘榴の実でよく戴いてジャムにしているが今年は実成りがよくない

2020.11.05

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秋の山　fu

セザンヌにおもいをはせてあきのやま　　風子藪のある坂道をくだりいつもの風の小径を田圃道にでる私の好きな笠取山のある布引の山並みが見える標高842メートルの低山だが我が愛するふるさとの山だ小さい時からこの山を眺めて遊びこの歳まで嬉しいときも悲しいときも眺めてきた西の山並みだセザンヌがふるさとプロバンスのサント・ヴィクトワール山を生涯愛したようにぼくの心のうちにこの山並みは生き続けている

2020.11.04

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ブルームーン　fu

まんげつをにどみるつきのきょうのつき　　風子ひと月に満月が二度ある後の月をブルーンムーンというそうな別に青いわけではないのだけどよく澄んできれいな月だったこの歳の爺いには関係ないことだけど今日はハローウィーンで満月と重なるのも珍しいことだそうだいずれにしても心地よく眠れそうな10月末日になった

2020.10.31

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裸電球　fu

せきじつのかげふところにあきともし　　風子近所にまだこんなレトロな裸電球の外灯がある子供の頃の我が家の電灯は10Wか20Wの裸電球だったそれが頻繁に切れるものだから配電会社へ交換してもらいに行くお前んとこの球はよう切れるなあなんでや？と行くたびに文句を言われたなんでか？ってこっちが聞きたいくらいやと思ったが口に出せなくて悔しい思いをしたものだ戦時中のこと戦地にいる父の夢で夜中に目が覚めて起きたらまだ黒い幕で覆った裸電球の下で母が夜なべの針仕事をしていたそんな暮らしに欠かせない電球だったのだ戦争が終わっても還らぬ父を待ちわびて母の賃仕事をの手元を見ていた夜の裸電球の記憶はいつかも書いた梟の啼く夜とともに八十路半ばを過ぎたいまもやるせない秋の夜の思い出の中にあって蘇る今日の曲は童謡「里の秋」

2020.10.30

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秋川の調べ　fu

あきのかわせきのかなでるしらべかな　　風子ほんのこの間までは颱風や豪雨よる出水に脅かされ濁った川もこの時季になると水も澄み流れや堰を落ちる水の音も心地よい調べになって秋を感じさせる

2020.10.29

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鷺悠々　fu

ひつじだをさぎゆうゆうとあゆみおり　　風子今日は雲の多い一日昨日と違って少し寒い刈田をみていたら鷺が一羽いるしばらくじっとしていたがやがて悠々と歩きだした

2020.10.28

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檀の実　fu

もゆおもいくれないにそめまゆみのみ　　風子淡いピンクというかくれない色の檀の実が美しいやがて割れて黒い種子が落ちるとてもピュアな感じのする小粒な実

2020.10.26

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ヤマショウマ　fu

むじゃきさとわらいがすくいヤマショウマ　　風子若菜を茹でて食べたことに由来する晒菜升麻または更科升麻別名やましょうまくらい林の中でみると白いブラシのような花が際立って美しい絶滅危惧種だと言われる愛嬌、無邪気、雰囲気のいい人という花ことばも頷ける世の中なんとなく暗いコロナの自粛生活で運動が不足がち外に出て人と会うこも少ない心にもからだにもよくない無邪気で明るい笑いが救いのそんな場がほしいこの頃

2020.10.25

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穴惑い　fu

長いものが嫌いな方はご覧にならないですぐ閉じて下さいネとまどうてやねのうえゆくあなまどい　　風子穴惑い（秋の季語）蛇は冬眠のために晩秋になると穴に入る（蛇穴にいる）が中にはまだ徘徊している蛇がいるこれを穴惑いといい秋の季語子供の頃くちなわと言った蛇どうやって屋根に上がったものか隣の屋根瓦の上をそろりそろりと這っていた冬眠のごときひぐらし穴惑い　　ふうし

2020.10.24

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冷たい雨　fu

はなのかをたたきむじょうなあきのあめ　　風子金木犀の花昨夜来の雨が気持ち程度を枝に残して散らせてしまった冷たい雨のいち日

2020.10.23

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はじかみ　fu

さんしょのみあかしかけゆくくものかげ　　風子はじかみ（山椒の実）赤い観が熟すと割れて黒い種子が弾けでる狭庭の片隅でも結構実はなるまた天気は下り坂走る雲の蔭の下山椒の赤い実が鮮やかだ

2020.10.22

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木守柿　fu

てんたかしぬしなきいえのこもりがき　　風子こいう風景は年ごとにだんだん増えている他人事ではない　と近頃つくづく思う今年はくまの出没が激しいようだ山ではえさの実が不作だし子熊が増えて成長したこと更に年寄りばかりの里から一人ふたりと人が減っているからだ人が居なくなってもここかしこに柿の実はたわわに実っている熊は冬に備え必死に餌を求めて山から降りてくる熊にとってこんな都合のいいことはない悩ましい話だ

2020.10.21

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竹の春　fu

てんくうのかぜひきよせてたけのはる　　風子桜葉が落ちぼちぼち山から紅葉が始まろう一方今年竹が青々と繁り風を呼んでいる

2020.10.20

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風子の575 あるがままに

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