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福禄太郎の書評と時事評論

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2017年02月の記事

全28件 (28件中 1-28件目)

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「オランダ病」とは

資産運用の本質 [ アンドリュー・アング ]本書はコロンビア大学ビジネススクールの教授から、資産運用会社ブラックロックの常務になったアンドリュー・アングの資産運用に関する本です。この中で「オランダ病」という言葉が出てきましたので紹介します。これは1977年にエコノミスト誌が初めて使用した用語で、10年前の天然ガスの発見以降、オランダの製造業が衰退した事象を表した言葉だそうです。ある国が天然資源を発見すると、為替レートが上昇するので輸出セクターが競争力を失うようになり、輸出産業である製造業が衰退するとのことです。同様の現象は、英国が1970年代に北海原油を発見した時にも起こったそうです。なお、オランダは現在はユーロ圏ですから、別の資源が見つかっても通貨高の心配はないでしょう。また、新興国では、資源国脈の発見は政治腐敗と無駄な財政支出を増加させるそうで、ナイジェリアがその例だそうです。全面的な解決になるかもしれませんが、資源で儲けたお金をＳＷＦ（ソブリン・ウエルス・ファンド）として貯金に回すことが良く行われており、石油のあるノルウェー・サウジアラビア・東チモール・ロシアなどが活用しているとのことです。資産運用会社にとっては上得意でしょう。資源のない日本も、南鳥島付近のジスプロシウム鉱床が経済的に取り出されるようになって大儲けすることになれば、政治的バラマキに使われる可能性があるかもしれないということでしょうか。

February 28, 2017

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劇場版「相棒」のトラック諸島のストーリーは史実に反するのでは？？

上映中の劇場版の「相棒」を見ました。テレビ朝日系ドラマの映画バージョンです。凝ったストーリーと、銀座を模して北九州市の小倉通りで行われたロケなど、力が入ってて楽しめました。以下は、ネタバレありですが、ひっかかったところです。第一に、第2次大戦中、トラック諸島で軍が住民を置き去りにして撤退したというストーリーは事実と違うと思います。確かに、他の戦線で軍人が住民より先に撤退した例はあると聞いていますが、マッカーサーはトラック諸島を爆撃(写真は米国海軍の撮影したもの）した後に、重要性が少ないとして素通りしたので、守備隊は終戦までトラック諸島にいたと認識しています。食糧不足には悩まされていたようです。第二に、外務官僚の娘が失踪し身代金を要求されたのに駐英大使の助言で犯人と交渉しなかったというのもあり得ない設定で、実際には官房機密費を使ってでも日本政府は助けようとするでしょう。むしろ舞台設定を中東にして、現地政府を窓口にして犯人と交渉しようとしたがだめだった、犯人グループのスポンサーになっている国と交渉すべきだったというようにしたほうが、現実感が出たと思います。

February 27, 2017

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バロック・バイオリンのアマンディーヌ・バイエル

【輸入盤】Sonatas & Partitas For Solo Violin: Amandine Beyer [ バッハ（1685-1750） ]最近コツコツと翻訳作業をしていますが、SpotifyでＢＧＭとして流しているのは、アマンディーヌ・バイエルのバロック音楽です。1974年生まれで1994年にパリ国立音楽院のバイオリン部門主席卒業のバイオリニストです。日本ツアーのyutubeもあります。

February 26, 2017

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「自分探し」は個人主義の影響

日本文化のゆくえ岩波現代文庫 / 河合隼雄カワイハヤオ【文庫】「自分探し」という言葉は比較的新しいと思います。感覚的には10年位前からでしょうか。私の若いころにはそんな言葉はありませんでした。本書によれば古来、日本人は家族や世間の目を気にして、自分の好きなことをするのを断念する生き方をしてきたが、西洋の個人主義に触れて、「私」を大事にするようになった、しかしキリスト教の支えがないので、自分を支えるものを見出すのが難しく、困難に陥っているというのが著者の見たてです。著者は、日本的な「分相応」という考え方は、欲望の限界点を設定して「足ることを知る」生活をするので、幸福に生きるための古来からの知恵だと言っています。

February 25, 2017

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照明デザイナーの東海林さん

録画していたＮＨＫ「プロフェッショナル仕事の流儀」で、照明デザイナーの東海林弘靖が登場しました。二子玉川ライズ(下の写真）の照明を手掛けた人で、今、注文が続々入っているようです。番組では東海林さんの作品とその製作経緯・過程を追っています。照明デザイナーというのは、とても魅力的な職業と思いました。機会を見つけて、東海林さんの作品を訪ねて歩きたいものだと思いました。

February 24, 2017

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「老後破産」を読みました

【中古】単行本(実用) ≪政治・経済・社会≫ 老後破産 / NHKスペシャル取材班【中古】afb実際に、お金がなくて医者にも行けない老人たちを取材したものです。生活保護を受ければよいのに、手続きをしないのが問題となっています。自宅がある場合はリバースモーゲージを活用すればよいと思いました。病気でたくわえが亡くなった場合、国民年金だけでその他の貯えがない場合、サラリーマンとして長く勤めていないので公的年金が十分な額でないという場合に困窮するようです。本書を読んで、十分な公的年金をもらうように働くことの重要さを再認識しましたが、今後2%インフレが実現した場合に、年金は2%増えません(マクロ経済スライド）から、公的年金だけに頼っているとだんだん貧乏になっていく点も注意が必要だと思いました。最近喪中はがきで死去した方の年齢を見ると90以上が多くなっています。かなりの長寿になることを覚悟して貯金をしておく必要があると思っています。

February 23, 2017

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映画「ロックアウト」を見ました

ロックアウト録画を見たのですが、私には結構楽しめました。西暦2079年に宇宙空間に作られた刑務所「MS-1」に「MS-1」にアメリカ合衆国大統領の娘であるエミリーが視察に訪れるのですが、エミリーが囚人の1人であるハイデルと面談していると、彼は隙をついて逃亡し「MS-1」は短時間で囚人たちに占拠され、エミリーも人質に取られてしまいます。この状況を重く見た政府は、「スノー」と呼ばれる凄腕の元CIAエージェントを派遣して、スノーの活躍で解決してしまうというあらすじです。最後にMS-1から宇宙服で脱出するのですが、いつの間にか宇宙服を脱いでパラシュートで地上に降下するという、いい加減な脚本には参りました。しかし、主人公がどんな困難な局面でも冗談を言うところが、良いと思いました。

February 22, 2017

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Spotifyでタイのフォーク・ロックのバンドを聴く

音楽ストリーミングサービスのSpotifyの無料会員から有料会員になりました。朝や夕方とか、時刻に合わせてお薦めのプレイリスト(曲を集めたもの）を提供してくれる機能が気に入ったからです。新しい音楽との出会いを毎日楽しんでいます。特に、最近デビューしたてのアーティスト演奏を聴くことができるのが良いと思います。新人アーティストにもメリットがあるのではないでしょうか。写真は、Acoustic Morning Tokyoというタイトルのプレイリストに収録されている、タイのフォーク・ロックバンドのMy Life As Ali Thomas のOnly Reasonのジャケットです。このプレイリストは洋楽が多いのですが、原田知世のBrand New Dayや河口恭吾の渡良瀬橋のような邦楽も収録されています。Spotifyの有料会員になると、音質は良くなるし、ＣＭは入らなくなるし、快適です。曲の収録レパートリーも幅広く、たまたまテレビで声優タレントの花澤香菜が出ていたのでSpotifyで検索したら、シングル2曲と、アルバム１つがヒットしました。シングルの一つ「ゼウシくん」は、和牛のＣＭソングでした。会費は毎月980円になりますが、定期購読している雑誌を１つ止めて、家計の固定費の増加にならないようにしたいと思っています。

February 21, 2017

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ケンブリッジ・アナリティカ（CA）の世論操作の猛威

FACTA 3月号の記事で、英国国民投票でのBrexitを決め、米国大統領選挙でトランプ大統領を生んだのは、ケンブリッジ・アナリティカという、心理統計学(サイコグラフィックス）を使用して人々の行動を操るマーケティングのコンサル会社だったというのには驚きました。彼らは、ポーランド人研究者ミハル・コジンスキーのアイデアを使い、フェイスブックなどのビッグデータを使って個々人の特性を詳細に分析して、個々人に合わせたキャンペーン(嘘情報を含む）で個別に扇動するのです。潜在意識に働きかけるテクニックも使います。こういうマーケティングは規制しないと、民主主義が危ないと思いました。心理統計学のプロを雇える大金持ちが自分の好きなように世論を操作できるからです。民主主義に限らず、専制体制の中国がソーシャルメディアを厳しく統制しているのも賢明かもしれません。体制崩壊を招き、「アラブの春」状態になる可能性があるからです。また、このように世論が操作されたとしたら、Brexitの国民投票も、米国大統領選挙も、ソーシャルメディアに規制をかけたうえで、やり直してもよいのではないかと思います。

February 20, 2017

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「正義をもとめて―日系アメリカ人フレッド・コレマツの闘い」を読みました

日本軍の真珠湾攻撃後、米国は在米日本人のスパイ行為・反逆を怖れて収容所に隔離しました。大部分の日本人はそれに従うことが米国への忠誠を誓うこととして従いましたが、フレッド・コレマツは、不服として人権派弁護士の助けを借りて政府を訴えました。しかし、最高裁まで行ったが敗訴して、失意のうちに40年がたちました。日系人収容の不当性が認識されてきた時代に、40年前の訴訟で当時の政府側の弁護士が重要な証拠を隠してきたことが判明し、最終的に勝訴を勝ち取ったのです。同盟国のイタリア・ドイツからの移民については特に収容ということもなく、日本人だけが収容されたのは、不公平です。ところで政府側の弁護士の隠した証拠ですが、少々長いですが、一部圧縮して引用します：「1941年の秋(真珠湾攻撃の数か月前）、ルーズヴェルト大統領は、カーティス・マンソンというシカゴの実業家に、日系アメリカ人が合衆国にたいして脅威となる可能性が本当にあるのか、内密に調査するよう依頼した。マンソンは調査の結果、日系人をおそれる根拠はまったくないと判断して、大統領あてに詳しい報告書を送った。　「日系人が武器を持って反抗をくわだてる心配はまったくありません」とマンソンは書いている。「ほとんどの日系人はアメリカ合衆国にたいして愛国心を持っており、たとえそうでないとしても、強制収容所に送られたり、リンチにあうのをおそれて、非愛国的な言動はつつしむでしょう。合衆国はこれまでにも外国と戦争をしましたが、敵国からやってきた移民やその子孫が、合衆国を裏切ることはありませんでした。日系人についても、その心配はありません」　また、ルーズヴェルト大統領が『大統領命令9066』に署名する数日前、司法長官のフランシス・ビドルは日系アメリカ人の強制移住に反対して、こんな意見を大統領に書き送っている。　「これは最後のご忠告です。陸軍省の報告をみるかぎり、日系人が合衆国を攻撃するという証拠はどこにもありません。また、連邦捜査局の報告をみるかぎり、日系人が破壊活動をたくらんでいるという証拠もどこにもありません」もし政府の弁護団がこうした証拠の存在を最高裁判所に報告していたら、コレマツはおそらく裁判に勝っていただろう。それなのに政府の弁護団は、政府の命令にしたがって肝心な情報をすべて隠してしまったのだ。」本書を読んで、改めて当時の日系移民の苦難がわかりました。現在のイスラム系移民も肩身の狭い思いをしてるでしょうが、きっと法律を盾に闘って地位を確立するのでしょう。

February 19, 2017

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囲碁のハンディキャップでは韓国が先行していた

【中古】統計学でリスクと向き合う／宮川公男【著】【中古】afb本書は語り口は平易ですが、統計との付き合い方について示唆に富む考察が多く書かれています。囲碁では先手(黒番）が後手(白番）より有利なので、ハンディキャップをつけています。現在は6目半、すなわち、先手がとった目の数から6.5を引いた数と後手がとった目の数とを比較して、目の数を多くとった勝ち方としています。以前は5.5でしたが、これでは黒が有利ということで韓国では1995年ごろから6.5が採用されていました。日本はしばらく5.5のままでしたが、2002年から6.5にしました。これには著者の研究もサポート要因となっているようです。5.5のハンディキャップで白黒互角になる確率はほとんど０であることを著者は証明したからです。

February 18, 2017

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日本は北朝鮮のミサイルを迎撃できるのか？？

テレビのワイドショーは北朝鮮の金正男暗殺で持ちきりですが、わたしはむしろ先日の北朝鮮のミサイルの方を報道してもらいたいと思います。ロシアの広報メディアである「スプートニク日本」の中で、ドミトリーヴェルホトゥロフ氏は今回のミサイル発射は注目すべきと言っています。そのポイントは2点です：第一に日・米・韓が打ち上げられたミサイルをすぐに特定できず、合同参謀本部が、問題のミサイルが新型の固形燃料タイプの弾道ミサイルだとの結論を出したのは、発射後１２時間も経ってからとのこと。第二番目に、ミサイルは、大型キャタピラー車にのせられ、打ち上げは、発射場での事前のいかなる準備もなく行われたので、ミサイルが、発射地点に姿を現したのは、文字通り打上げ数分前のことで、そのため米国の偵察衛星システムも、効果なかったとのこと。偵察衛星で発射を探知できなければ、迎撃をするのは難しい気がします。日本の空は、第二次大戦末期の広島や長崎のように、無防備な状態なのではないでしょうか。専守防衛だけで、日本の平和な暮らしは守れるのでしょうか？

February 17, 2017

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「挾土秀平（はさどしゅうへい）の生きる力」を読みました

【中古】左官　挾土秀平の生きる力ソリストの思考術第5巻／挾土秀平【著】【中古】afbＮＨＫ「プロフェッショナル仕事の流儀」で知ったのですが、挾土さんは、大河ドラマ『真田丸』の題字を書いた左官職人の芸術家です。かつては日本家屋の壁は塗り壁でしたから、左官職人は食うに困らなかったのですが、現在では、大量生産の石膏ボードに壁紙を貼るのが主流になり、左官職人は絶滅危惧種という人もいるようです。挾土秀平さんは、塗り壁の日本の伝統を芸術ととらえ、生き残りを図っているようです。本書はは佐渡さんの作品の経緯・解説の他に、パリの街が統一が取れていて本当に伝統を大切にしているのに感動したことなども書かれています。

February 16, 2017

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ＴＶ番組　エレメンタリーホームズ&ワトソン in NY　が面白い

エレメンタリー　ホームズ＆ワトソン　in　NY　シーズン1＜トク選BOX＞無料のＢＳチャンネルＤ－ｌｉｆｅで「エレメンタリー　ホームズ&ワトソン　in NY」の第1話の録画を見たところ、ストーリー展開に意外性があって面白かったです。コナンドイルのシャーロックホームズを現代のニューヨークに移し替え、さらにワトソンを女医にして、しかもこのワトソンを演じているのが元チャーリーズエンジェルのルーシー・リューです。なお、原題の「ELEMENTARY」は、Wikipediaによるとシャーロック・ホームズを初めて舞台で演じた俳優であるウィリアム・ジレットの台詞、「Elementary, my dear Watson. （初歩的なことだよ、ワトソン君）」から付けられているとのことです。

February 15, 2017

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ローソンで、「ベルガモット香るチョコレートケーキ」を買う

しばらく前の土曜の日経にコンビニチョコのランキングが載っていまして、先日、第3位のローソンの「ベルガモット香るチョコレートケーキ」を購入しました。私の写真(上）より、ローソンの写真のほうがおいしそうに写っています。近くのローソンがたまたま停電だったので、電車を乗り継いで溝口に行きました。溝口のノクティプラザ1階のローソンにはなく、少し歩いてケンタッキーの隣のローソンに行ったら沢山ありました。かなり甘さが強烈ですが、チョコレートの濃厚さとオレンジの味覚で、贅沢な味です。328ｋcalあるので、1個で十分満足しました。デカフェコーヒーを飲みながら食べましたが、赤ワインに合うかもしれません。295円はコンビニデザートとしては高いかもしれませんが、洋菓子店よりは、はるかに安いです。

February 14, 2017

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参議院は不要、国会は時間を浪費している

昨日の日経に、外人記者の座談会が掲載されていました。みなさん、デリケートな問題には言葉を慎重に選んで発言しているので、日経の記者は「外交官のようだ」と評していましたが、日本の政治で不思議に思うことという問いに対する外人記者さんたちの意見で、以下の3点は要検討と思いました。１．参議院は不要ロシアのゴロブニン氏は参議院の議論の内容や役割が衆議院と変わらないため必要が薄いといっています。ロシアは連邦制なので地方の代表として上院は必要ですが、日本は異なるので、時間とカネの無駄遣いと言っていますが、その通りと思います。２．効率の悪い国会中国の蘇氏は国会の会期が長すぎる、予算委員会と言いながら、個人の政治資金など予算と関係ない話題ばかりと指摘しています。中国の全国人民代表大会は長くて2週間とのことです。３．衆議院解散権蘇氏はまた、首相の衆議院解散権も変んで、選挙前に経済対策や高齢者向けの政策を打ち出して、自分に有利なタイミングを狙って解散していると指摘しています。シンガポールのローリー氏も英国の首相は解散権がないといっています。

February 13, 2017

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安部譲二「馬主だけに儲けさせるな」を読みました

【中古】馬主だけに儲けさせるなウラ側から見た馬券術ハルキ文庫／安部譲二(著者) 【中古】afb競馬好きで、競馬の予想屋で生計を立てていたこともあり、馬主だったこともある元ヤクザの著者が競馬で儲けるためのノウハウを披露したもの。競馬用語が多く、全部は理解できなかったですが、「高価な馬を勝たせないと、高価な馬を買う人がいなくなる」ことも含めて、双眼鏡をもって必ず競馬場に行くこと、馬の特性・血統・騎手・調教師さらに、馬券の売れ行きなど、あらゆる情報を頭に入れて判断すべきことを述べています。ＪＲＡに持っていかれるテラ銭3割を突破して、儲けるのは大変だということがわかります。専門性が高いと思いました。最後の章に、著者が儲けた一日のレースをケーススタディーとして詳細に紹介してあります。なお、府中刑務所から出た後、競馬の予想屋で生計を立てていたことは安部譲二の8番目の奥さんの安部まゆみが「まだ懲りないの　安部譲二さん！」に詳しく書いてあります。この奥さんによると金まわりが良くなるとすぐ女に手を出すそうで、それが原因かはわかりませんがこの8番目の奥さんとも離婚になりました。

February 12, 2017

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医薬分業は、患者にとって時間の無駄

医薬分業は本当に時間の無駄です。先日風邪をひいて近くの医者にかかったのですが、待ち時間40分、診療5分、次に薬局で待ち時間15分薬の説明5分。トータルで65分かかってしまいました。そこで、本日は花粉症で医者にかかるのに、遠いのですが、薬も出してくれる医院に行きました。待ち時間5分、診療5分、薬をもらうのに5分と15分で済みました。委員への行き帰りは近くの医者に行くよりも往復で20分多くかかりますが、それでもトータルで35分です。仮にこちらの医者で待ち時間が40分だったとしても、トータルで70分と、さほどかわりません。これからは医薬分業でないこちらの医者にかかることにしました。

February 11, 2017

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安部譲二「塀の中の懲りない面々」を読む

【中古】塀の中の懲りない面々／安部譲二【著】【中古】afb　画家のポロックの批評が面白かったので、安部譲二の出世作となった往年のベストセラーを読みました。府中刑務所の厳しい管理と、一癖もふた癖もある再犯受刑者たちのプロフィールを、軽妙かつテンポの良い凝った文章で、面白おかしく描いています。刑務所の特殊用語もいろいろ出てきます。例えば「役席」は「やくせき」ではなく「えきせき」と呼び、職場(刑務所内の工場)で働かされる配置のことです。　赤軍兵士城崎勉が超法規的に釈放されるなど、昭和の雰囲気が感じられます。ｐ26で、忠さんという大泥棒は役所を荒らしているのですが、「なぜか昭和４０年になると、途端に役人の質が悪くなったのには、ますます呆れた」というのです。新聞報道の被害額の方が金庫から盗んだ額より多いので、役人が自分の使いこんだ分まで、これ幸いと被害額に加えてしまうのだそうです。昭和40年とは、戦前の教育を受けた人がリタイアしたころなのでしょうか。　それから、安部譲二は競馬予想で看守に恩を売っているほど、競馬に強いので、彼の競馬予想の本を読みたくなりました。

February 10, 2017

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ジャクソン・ポロックの画集で安部譲二の文章に出会う

【中古】ポロック現代美術第6巻／現代美術(その他) 【中古】afbJackson Pollockの画集を図書館から借りてきました。そうしたら、あの「塀の中の懲りない面々」を書いた安部譲二さんの文章が最初に掲載されていました。ボルティモアの美術館でポロックの「水鳥(water birds)」に出会って以来のファンだそうです。ポロックは実物の前に立たないと感動が得られないという安部譲二さんの本も読んでみたくなりました。なお、岡山は倉敷の大原美術館にポロックの「カットアウト(cut-out)」があるそうです。いつか訪れたいと思いました。

February 9, 2017

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映画ザ・コンサルタントを見ました。

映画「ザ・コンサルタント」は、ベン・アフレックが演ずる武闘派会計士の話です。危ない組織の会計ではなく、たまにはまともな会社の会計をと向かった事業会社が実はとんでもない会計不正をしていたことから話は始まります。戦闘シーンは迫力がありました。女性会計士を演じたアナ・ケンドリックもキュートでした。伏線が沢山ありますが、最後まで見ると、全てがつながります。　この映画には、あり得ない設定もあるので、大人のファンタジーという見方もあるかもしれませんが、私は見終わって結構満足しました。　映画の中で有名な絵が出てきます。ルノワールは知っていたのですが、ジャクソン・ポロックの「Free Form」（1946）は知りませんでした。早速、図書館でポロックの画集の予約を入れました。（下に張り付けたのはジャクソン・ポロックの作品ですがFree Formではありません。）【送料無料】絵画■ジャクソン・ポロック■コンバージェンス■選べる額縁■額装込■名画■ポスター■複製画■インテリアアート■プレゼント贈答品におすすめ　今回は109シネマズ二子玉川で観ました。この映画館は新しいので、トイレも何もかもクリーンでした。音響効果もよく、通常の２Ｄのシアターですが、銃撃の時は振動が体に伝わってきました。おそらく重低音をきっちりウーハーで響かせているのでしょう。

February 8, 2017

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Google翻訳は、もう一歩

昨日紹介したＣＮＮの記事をGoogle翻訳すると、下訳として良いのですが、今一でした。例えばDuring his confirmation hearing, Republican Senator Orrin Hatch of Utah noted that Robart had done pro bono legal work and had represented refugees during his career.は、「彼の確認聴聞会で、ユタ州のオリン・ハッチ共和党議員は、ロバート氏は法律上の仕事をしており、彼のキャリアの中で難民を代表していたことに気づいた。」と訳していますが、pro bono(無料奉仕の）の訳が抜けています。これらを反映すると、例えば以下のように訳せます。「彼の承認公聴会で、ユタ州選出の共和党上院議員オリン・ハッチ氏は、ロバートが今までの活動の中で、無料奉仕の弁護活動を行いまた、難民の弁護を担当したことを指摘した。」また、別の記事(ガーディアン）で、ロバート判事の友人のアドキンス氏の発言としてAdkins said he thought his friend would be able to take Trump’s attacks in stride.“His view is that criticism is important,” said Adkins.を、Google翻訳では「Adkinsは、彼の友人がTrumpの攻撃をストライドで乗り越えることができると思っていると言いました。『彼の見解は、批判が重要だということです』とAdkins氏は述べています。」とあり、take ... in strideをうまく訳せていません。これは例えば以下のように訳せます。「アドキンスは、彼の友人はトランプの攻撃を柳に風と受け流すだろう。『かれの見解は、批判は重要だということだ』とアドキンス氏は述べた。」いずれもGoogleに連絡しておきました。それでもGoogle翻訳の進歩ぶりからすると20年もすると相当うまく翻訳してくれるようになる予感がします。

February 7, 2017

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トランプ大統領を止めた連邦地方裁判所判事のプロフィール等

ＮＨＫニュースによれば、７か国の人の入国を一時的に禁止することなどを命じるアメリカのトランプ大統領の大統領令をめぐって、連邦控訴裁判所は４日、大統領令の即時停止を命じた連邦地方裁判所の仮処分の決定を支持し、トランプ政権の仮処分取り消しの訴えを退けました。地方裁判所も控訴裁判所も三権分立が機能しており、チェック・アンド・バランスができていると思いました。トランプ大統領の大統領令を最初に止めたシアトルの連邦地方裁判所判事James Robart氏はＣＮＮニュースによれば、シアトルで1947年に生まれ、1969年にホイットマン・カレッジ卒業、ジョージタウン・ロースクールで学び、ジョージタウン法律誌の編集長を務めました。シアトルでは、1973年から2004年にかけてLane Powell Moss＆Millerという会社で、2003年と2004年のマネージングパートナーとして弁護士をしていました。危険にさらされている若者や特別なニーズがある青少年との共同作業というコミュニティー・サービスに従事し、子供や家族の精神保健に取り組むシアトル児童館の理事長をつとめたこともあります。東南アジアからの難民の弁護を無料で務めてもいます。2003年にジョージ・Ｗ・ブッシュ大統領に連邦地方裁判所判事に推薦され、2004年に上院で満場一致で承認されました。裁判の争点は合衆国憲法違反かどうかですが、もともと、入国を禁止するにしても経過措置を設けて、すでに発給したビザの効力は有効のままにしないと混乱が生じるでしょうし、事前に省庁への連絡も不十分だったようです。共和党議員からも実施の段取りが悪いという意見が出ていました。入国制限に関して元国務省のPeter　Van　Buren氏は、トランプ大統領に限ったものではないと言っています。

February 6, 2017

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リスト「超絶技巧練習曲」

この超絶技巧練習曲は、練習曲とはいいながら、いずれも美しい曲に出来上がっています。リスト：超絶技巧練習曲(CD)4番目の曲は「マゼッパ」と題をつけられていますが、不倫の恋のために野生の馬に縄りつけらてウクライナまで運ばれるという刑を受けたマゼッパ伯爵の物語によっています。古今東西、一時の快楽におぼれて身を亡ぼす人は多いのです。野生の馬が疾走する様をピアノ曲にしたので難度の高い曲になっています。

February 5, 2017

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別れ話のもつれで殺し屋に命を狙われる話

昨日紹介した瀬谷ルミ子「職業は武装解除」の中でのエピソードですが、国連ＰＫＯ職員(男性）の一人が、アフリカのある国で、現地でできた彼女と別れ話でもめました。女性はヒットマン(殺し屋）を雇い、男性は殺されかけたのですが、彼女の倍の報酬を払うとヒットマンと交渉して、命からがら難を逃れたとのエピソードがありました。どこの国でも男女のもつれは恐ろしいことになるものです。職業は武装解除 [ 瀬谷ルミ子 ]

February 4, 2017

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瀬谷ルミ子「職業は武装解除」は、今年読んだ本の中で一押しです。

次は、職業は武装解除 [ 瀬谷ルミ子 ]本書はＪＣＣＰ（日本紛争予防センター）理事長の瀬谷ルミ子氏の自伝です。紛争地帯で武装解除(Disarmament)・動員解除(Demobilization)・社会復帰(Reintegration)、略してＤＤＲの専門家として、国連・外務省・ＮＧＯと職場を変えながらルワンダ・アフガニスタン・シエラレオネ・ソマリア・南スーダンなどで活躍する記録です。紛争が終わった後に社会を正常化する専門家が活躍する分野がいることを初めて知りました。志の高い人がいるものだなあと感動してしまいました。結婚して娘さんもおられるようです。

February 3, 2017

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遅ればせながら映画「シン・ゴジラ」を見ました(ネタバレあり）

【先着特典】シン・ゴジラ Blu-ray2枚組(ペアチケットホルダー付き)【Blu-ray】 [ 長谷川博己 ]もう東京では蒲田の「テアトル蒲田」でしか上映していないので、行ってきましたが、電車を乗り継いだ甲斐がありました。2月1日はファーストデー割引で全員1100円ではいれるせいか、結構人が入っていました（40人くらい）。ゴジラの上陸(最初は蒲田に上陸）に対して、首相官邸の右往左往は原発事故に対する民主党政権の時の対応を思い出させます。縦割り行政、政府の対応、自衛隊の対応など、細部にこだわってよくできています。全く頼りにならない御用学者、「想定外」を連発する大臣など、原発事故のパロディーですが、こういう見方が日本人に共有されているのでしょう。また、米国はじめ国際社会の対応も、各国の国益優先で行動するのでリアリティーがありました。途中でヘリコプターに乗った官邸首脳が全員死亡しますが、これもありうることだと思いました。危機管理のシミュレーションといった観点から非常に興味深い内容でした。音楽は、昔のゴジラの映画の音楽を踏まえたのですが、ダサかったです。もう少し現代風にアレンジしてもよいと思いました。

February 2, 2017

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ロシア経済ジャーナルを読んで外国人労働者・留学生の政治活動の制限を思う

無料メールマガジンの「ロシア経済ジャーナル」を購読しています。この著者は北野幸伯さんといって、ロシア在住の政治評論家です。本も書いています。日本人の知らない「クレムリン・メソッド」　世界を動かす11の原理（集英社インターナショナル）【電子書籍】[ 北野幸伯 ]最近の記事では、2008年の「長野、聖火リレー暴動事件」で証明されたように中国政府には、「在日中国人を動員する力」があり、4000人の中国人が長野に集結し、長野市で４月２６日に行われた北京五輪聖火リレーで、沿道を埋め尽くした中国人による、チベットの旗を持った日本人らへの暴行事件が起きていたのです。北野さんは当時よりも今の方が中国人労働者は多く、34万人に上っているのでリスクが増していると言っています。外国人労働者・留学生の政治活動を制限すべきかもしれないと思いました。

February 1, 2017

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