|
カテゴリ:カテゴリ未分類
数字の大好きなぺー助。
ちょっと前までは、数を数えるのが楽しくて、それが高じて、(両手を駆使して)二桁の足し算まで自発的にやりはじめていたのですが、最近は別のことに興味が移ったか、とんと計算方面はご無沙汰。 理由は簡単で親が全然働きかけてないから(汗) せっかく数が大好きなのだから、この楽しさをとことん味わいつくしてもらいたいものですが、なんせ母が根っからの文系なもので、数字を数えるだけでもひたすら楽しいというその精神が全然理解できないのでした。 でも、せっかくポテンシャルを見せているのだから、数に楽しく親しんでほしい気はあるので、ちょっくら本屋に立ち寄ったついでに、幼児用のすうじの本なんかがを探索してみたところ・・・ 街の小さな本屋なのに、あるわあるわ・・・幼児用教材の数々! 公文とか七田式やらその他幼児教室リリースのドリルがたくさん。 対象年齢を見て一瞬目を疑う。 100までの数の読み書き・比較が4歳~ !? てか、10までだったら2歳からスタート・・・ ・・・むしろ、あーやタンが対象ってこと?? 中身を見ても、どのドリルも「書く」ことの大切さを説いていて、○やら数字やら、線やらをたくさん書かせるんです。 あの・・・これくらいの小さい子がえんぴつを持つだけでもどれだけ大変かわかってるんでしょうか? いや、ひょっとしたら世間の子どもたちはこれくらいが標準で、うちの子が単に出来てないだけなのかもしれないですが。 特に、ぺー助の場合は、書くのに若干苦手意識があるようで、○を書かせたりすると、しぶしぶクレヨンを手に取った挙句、ちょっとでも線がゆがむとすぐにあきらめて「ママやって~~」となってしまうところがあるので、余計にハードルが高いです。 #これが、はさみを持たせるとけっこう根気よくやってたりするので、たぶん本当に書くのは苦手意識があるんだと思われ。 #年少クラスになると、お絵かきさせても明らかにうまい下手の差が出てくるのですが、親の贔屓目に見ても、ぺー助は絵心があるとは思えないのでした・・・ うーん、単に数字と楽しく遊ぼう♪という程度でいいと思っていたのですが、どれも好きな数字と遊ぶ以前に、苦手な描画を克服しないとダメな感じ。 教材を作ってる側も、えんぴつを持つのと実際に書くことの間には深い溝があることを理解しているようで、公文などは「繰り返し練習していきましょう」と、本当にしつこくしつこく、書くドリルが登場しています。 そこですごい疑問がわいてきたのですが・・・・ これって、今すぐ克服しないといけないこと? 書く能力って、たぶん身体的な発達と密接にリンクしていると思うのです。 たとえば2歳のあーやタンにとっては、クレヨンも持つのは相当ハードルが高いです。 でも、4歳のぺー助なら、クレヨンなら大丈夫。硬いえんぴつとなるとちょっと難しい。 これが、たぶん年長さんにもなれば、難なくえんぴつももてるようになるのでしょう。 つまり、時間が解決してくれる問題を、今この瞬間、負荷をかけてショートカットしているように思えて仕方がないのです。 あと2年待てば、1/4の時間ですらすらこなせるようになるであろうことを、今この瞬間、本人のお尻をたたいてまで克服する必要があるんだろうかと。 あと、ドリルを1枚こなすたびにごほうびシールがついていたのにも強烈な違和感が。 いや、すごくわかるんですよ。 ひとつやり遂げた後でかわいいシールを貼ってもらうときの達成感。 シールを集めるのが楽しくて、がんばってもう1枚もう1枚と、ドリルをこなすモチベーションになるでしょう。 でも、小学生向けではなく、幼児向けの教材で、ごほうびシールがついていることがすごい問題だと感じたのです。 だって、ごほうびシールというのは、いうなれば苦役に耐えた報酬じゃないですか。 逆説的に言えば、ごほうびシールがついてるってことは、ワークそれ自体はつまらないというシグナルにも思えるのですが。 子どもにとっては数字なり文字なり、何をとっても不思議なことばかり。そんな不思議を一つ一つ紐解いていく作業そのものがアドベンチャーであり、愉しみだと思うのです。 勉強それ自体が、ごほうびなのです。 小学校以降、本格的に勉強する段になったら、つまらないけれども大切な基礎演習を繰り返す必要も出てくることもあるでしょうし、そうなったときにはごほうびシールの出番かもしれませんが、まだ年端も行かない幼いうちから、ごほうびシールの助けがないと進めるのが難しいようなことをがりがりがんばらせるのは果たして知的な行為なのか? むしろ、知識に対する健全な好奇心を摘み取ってしまうのではないかという危機感を感じたのです。 結局はというと、書かせる演習の少ない、受験ともなんとも書いていない、うすーいドリルを1冊買ってきました。 線や○を書く演習もあるのですが、数字シールをぺたぺたはっていくものもあって、シールであればぺー助も好きかなと思ったので。 対象年齢が低いと感じたのも、ひょっとしたら単にうちの子がのんびりしてるだけで、親が熱心な家庭や、すぐれたお子さんであれば、普通にこなせることなのかもしれません。 たまたま今回、ぺー助が書くのが苦手なのでこういうことを考えたのですが、得意な子であれば、苦もなくこなせるのかもしれません。 世の中、出来る子は出来るものなんだなーと思いました。子どもたちが純真な好奇心を持ち続けたまま、新たな知のフロンティアに立ち向かっていけることを願うことのみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|