カテゴリ:その他
十数年前のこと
24時間風呂の営業で盛んに三浦半島を回っていた頃の話です。 三崎方面に行くと必ず寄るマグロ問屋があります。 ま、あの頃は営業バリバリで懐具合もよかったのです。 ちょっとぜいたくな高級冷凍マグロをブロックで買えます。 これを電ノコ?で柵にしてもらって帰ります。 正月も近いある日、部下のI君が大トロブロックを購入してから 長野県の実家へも1万円分送ってもらうことした。 親孝行しているなと思ってみていた・・・・が そして年が明けてI君はマグロ屋へ怒りの電話をしている。 事情を聞いたら 「正月に長野の実家へ帰ったら食卓に出てきたマグロの程度が悪いこと。 量はずいぶんあった」らしい。 自分が買ったのと同じ質の良い大トロを送ったつもりなのに。 マグロ屋の言い分はこうだったらしい。 「長野県のI市位のところなら質より量がある方が良いと思った。 あっちの方ではあれでもずいぶん上等な部類ですよ」との返事だったらしい。 よし一緒に文句を言いに行こうと出かけて行ったのは言うまでもない。 長野の山の中・・・だからとはバカにするにも程が・・・と思ったが。 こんなこともあった。 やはり営業でちょくちょく行く山梨県のY村で。 ここは1時間半ほど山越えた町まで行かないと持ち帰り寿司もない。 ココに横浜から引っ越してきて新開店した寿司屋に入った際に、 こっちに引っ越して来てよかったか、どうのこうの聞いた時の おやじさんの答え 「いや~レベルが違うんで参ってますよ。この間ね、夜ね、爺さんが来てネ、 500円玉一個をカウンターにパンと置いてね “おやじ、これでトロってやつを食わしてくれ”だもんね」 このお寿司屋さん、やがて消えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月13日 15時58分05秒
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