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カテゴリ:ドクターたち
酷暑が続く。昼休みに外へ昼食に出ようとした同僚が、玄関に立った瞬間熱気に押し戻されたと、地下の売店でカップ麺など買って戻って来た。
定時で仕事を切り上げてクリニックへ。体調を崩す人が多いのかクリニックも薬局も遅い時間にもかかわらず混雑していた。ようやく帰途についた今は、都心へ向かう地下鉄の中にいる。 クリニックの最寄駅のバスロータリーの一隅で、アングロサクソンかどうかちょっと迷うようなブロンドの若い男性がバイオリンを演奏していた。その先では、終戦直後の闇市の香りの残る焼き鳥屋でビールなど飲んでいる。 かつて九年余りを暮らしたこの街の猥雑さを何となく愛している。そのころに出会った修行僧のような風情のドクターとの相性がまた好ましく、アフターファイブに通えることもあって、未だにこのクリニックに通っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年07月21日 20時43分57秒
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