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カテゴリ:週末エッセイスト
夏休みも折り返し点になる。
買い物などあって銀座へ出る。アレルギー症状が治らないのでドクターマロの診察も受ける。 ある月刊誌の書店に関する特集で、永六輔が著者はもっと書店回り等売る努力をすべきだ、ということを書いていたのに刺激されたこともあって、この日を利用して、普段は不可能な「平日の午後1時から午後5時」という出版社のアドバイスに従い、ようやく銀座の書店に挨拶回りをする。 出版から時間は経っているが、『ダ○ィンチ』の広告もまだ残っているので、この時期に思い切って歩いてみる。 いわゆる「営業」なので、年間7万冊の新刊書が出版されるというこの時代、無名の著者が一人で訪ねても、つれない応対をされるのではないかと覚悟していたが、全くの杞憂で、少なくとも皆一通り話を聞いてチラシを受け取ってくれる。すぐに発注を約束してくれるところまであって、歩き回るには大変な暑さだったけれど、嫌な印象など残らずに、予想外に楽しく過ごした。最後にはしっかりと「エッセイストの丘菜摘と申します。」などとためらいもなく名乗っている自分も発見する。書店に対して、また一つ違う視点を得られたのが何よりの収穫でもある。 そして、先の月刊誌が実施した作家たちへのアンケートで、「理想の書店」として「自分の著書を置いてくれるところ…」などという回答が少なからずあったことに妙に共感してしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月04日 23時31分04秒
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