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夕方からの会議の後,新たな仕事に手をつける気力はなく,早めに仕事を切り上げる。
帰途に丸の内の大型書店に立ち寄り,本日初日の川瀬巴水(かわせはすい)展を見る。 今回は,巴水の没後50年を期に企画された展示即売会で,100点以上が出品されるという。現在ではすっかり人気も高くなり,版画どころか,画集ですらちょっと手の出ない価格になっているので,買う予定もないのに現物を鑑賞しようというずうずうしい魂胆である。 私の師匠林望が『夕暮れ巴水』と呼ぶように,やはり深い藍色や灰色に包まれた夕暮れや雨の風景画はノスタルジックな雰囲気にあふれ,見る者に温かな懐かしさを感じさせて一際魅力的である。 会場には「なんでも鑑定団」で見かける画廊の主人がきていて,林望さんが「『戦後の作品には見るべきものがない』と言っているんですが,とんでもないことです。」などと画廊の主人らしいことを述べていた。 新しく摺られた後摺りは税込み2万1000円,大いに気を惹かれたが,これこそは,というものを見つけられず,芸術雑誌の特集号などだけ買って帰る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月09日 00時58分56秒
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