タイパンツとリメイクとわたしのロックンロール

今日で震災から３ヶ月

６月の「３１１タイパンツ」を紹介します




今年に入ってNO ONEは個展をさせていただきました
初めてのことで大変感激し、準備期間がない中でベストを尽くせたと自負しています

個展のお話をいただいたのは１０月下旬。
準備期間は２ヵ月半ということで、
最初は周りの人にお願いして「わたしにとってのNO ONE」というお題で、
いろいろと素材を提供してもらおうと考えていました
多才な友人知人が県外に多いので、そんな仲間の紹介も兼ねて。

でもその思いはかないませんでした
友人知人にとっても「人に観せる=個展」会場に、
作品や気持ちを寄せることは、短時間でできることではないと、
気がつかなかった

わたしが甘かったんです

本来なら全部新作でタイパンツシーズンの頃、個展ではなく展示即売をするのが
賢い商売のやり方なのかもしれないのですが、
わたしはシーズンでない冬だからこそ、やりたかった
それからいろいろと考えて、過去の活動を振り返るような内容にしたのです

わたしと連れ合いの私物では、予想以上に広い会場を埋めることができなくて、
タイパンツをたくさん持っていてくれている友達に
過去作品の写真からチョイスして、貸してくださいとお願いしました

彼女はわたしのリクエスト以外に
「このタイパンツも素敵だから、ぜひ観て欲しいわぁ～」と
余分にタイパンツを入れてくれました
その個展に寄せてくれている気持ちが、本当に嬉しかった

その時に「手が空いたらこれをタイパンツにしてね」と
同封してくれたスカートから作ったのが、
今月の３１１タイパンツ「大好きな友達」です

個展の後、何度かメールで合わせる生地を打ち合わせて、
ウエストの生地は一緒に救援物資を仕分けしながら選んでもらいました
彼女は東北出身。
ご実家のことを思うと、不安な日々もあると思います
こっそりと個展会場へも東京から足を運んでくれた、
そんな彼女にわたしがもらった「言葉にできない嬉しい気持ち」を
少しでも返せたら。
そんな気持ちで仕立てました




「３１１タイパンツ」は通常のNO ONE価格よりも安価なため、
問い合わせしにくいというお声をいただいています
もちろん安価だからと言って手を抜いていることはなく、
むしろストックの中で一番素敵な商品をUPしています

今回オーダーの「大好きな友達」を３１１にさせてねと彼女に相談したら
「じゃあ、お安くしてもらった分、
わたしはハルさんに振り込むのと同じ金額を、被災地への募金にするわ」

と素敵な返事をもらいました

もし安くてハルさんに申し訳ないと思ってくださってくださっている方がいらしたら、
できる範囲でかまわないので、３１１タイパンツを通して、
すこしだけ被災地にできること、子どもたちの将来の負担を軽減すること
を考えるきっかけにして欲しいのです
被災されて心の傷がいえない方に、少しでも寄り添いたい。

これからもそんな思いで、UPを続けてゆきます

１０年先まで。



※明日は上諏訪DOORSで出店です。冷やかし大歓迎☆遊びに来て～