【本】感想『フィンランド語は猫の言葉』フィンランドについてのエッセイ
フィンランドは、どこにある国か。世界地図でいうと、上(北)のほう……。 そんな漠然としたイメージしかないまま、海外についてのエッセイだからという理由で読み始めました。 『フィンランド語は猫の言葉』(著者:稲垣美晴さん)フィンランド語は猫の言葉 (角川文庫) [ 稲垣 美晴 ]本の表紙の猫ちゃん、おひげが文字になっているところがおしゃれです。 最後にある解説に書かれていたのですが、この本は私が買った角川文庫以外に文化出版局(1981年)講談社文庫(1995年)猫の言葉社(2008年)と3つの版があるそうです。フィンランド語は猫の言葉新装版 [ 稲垣美晴 ]そうとは知らずに読みましたが、私が生まれる前から多くの人に読まれてきた作品だったのですね。 前半に書かれていたヘルシンキ大学での勉強の話が特に面白く、私も外国語を勉強したくなりました。 全体的にユーモア溢れる文章で、楽しく読めました。 著者は様々な国籍の人と交流があったことが分かりますが、多種多様な文化や価値観を知ることで、考え方や視野も広がるのかなぁ、とぼんやり考えました。 最後に……これはこの本に限らないのですが、海外について書かれたエッセイを読むと、どの本の著者も孤独ではないことが分かります。 取材や旅行で行くにしても、大人数でわいわい過ごしていますし、住むにしても周りとの交流が多いようで……。 それはそれで私に縁が無い世界の話なので、読むことで新しい世界を知ることができます。 ただ、たまには私のような・一人の時間が大好き・人と交流したくないという人が書いた、孤独な海外エッセイが読みたいとも思えてきました。 孤独なエッセイ、無いでしょうか?フィンランド語は猫の言葉【電子書籍】[ 稲垣 美晴 ]