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カテゴリ: 視聴レポート
11月23日火曜日の夜、日本テレビで放映されていた「記憶のチカラ」を観られた方はいるだろうか。人間の脳内における記憶のメカニズムを紹介するとともに、世界のとんでもない記憶力の持ち主たちがその能力を披露していたのだが、以前見た風景をまるで写真のごとく描いてしまったり、トランプ52枚のマークと数字の並び順を数分で覚えてしまったり、円周率を5万桁以上覚えてギネスブックに載った話など、それはもう驚きを超えて、これはもう未知の領域だと確信してしまった。
音楽がらみなエピソードといえば、アメリカの8歳の男の子は視力を失いながらも耳で聴いた音楽を記憶してしまい、ピアノを演奏したり歌ったりと、これまたビックリ。視力を失った者はそれを補うがごとく聴覚が発達するという話は聞いたことがあるが、聞き分けるだけでなくそれを記憶してしまうのだから、きっと神様は彼に心の眼を与えたに違いない。 こうして番組を観ていると、凄まじい勢いで記憶していく者に共通していることはといえば、記憶するものを「イメージ」で覚えるということである。トランプのマークと数字を「いつ・誰が・何をした」に当てはめ、ストーリー的に覚えたり、円周率を覚えた人も、語呂合わせとお気に入りの道を歩きながら記憶していくといった、イメージとストーリーを組み合わせたものであり、ただやみくもに覚える訳ではないらしい。 はて、記憶といえば、直結するのがこれ、「じゃぁ暗譜は・・・?」 ■暗譜もやっぱりストーリーで? それまで自分はどんな暗譜の方法をしていたのだろう、と振り返る。そう、以前の日記にも書いたがついつい譜読みをサラッと終えてしまったものについてはなかなか記憶に残らぬまま、結局いつまで経っても暗譜にたどり着かない。その一方、譜読み段階でかなり苦労したものはそれなりに記憶している。 しかし、もっと効率よく覚えていくとするならば、1曲をストーリーに仕立てて、主題-展開-主題の3部形式ならば主題と展開部だけ覚えれば、大雑把に記憶することが出来る。それがいくら複雑な形になろうとも、流れを把握したうえで、各ブロック単位で記憶していけば、それだけでも随分気分的に楽そうである。5ページある譜面も、実際は2,3ページ分で済むかもしれないのだ。 なんだか、こうやって文章に書いてしまうと、ごく当たり前のことのように感じるのだが、いざ譜面をみるとついつい全体の流れを把握する前に譜面1ページ目からコツコツと練習してしまう自分がいる。最初に、まず全体を見渡す、これが重要であるということを、今、自分にもう一度認識させなければ。(えっ?今更言うなって?) ■これは危険?つまずいた箇所から再度弾けない! ブロック単位で記憶、ということにやや関係するのかもしれないが、最近の自分は、曲の途中 音ミス等でつまずいた時に、その箇所から再度弾きなおせないことがある。そう、あるブロック毎に指が音符の進行を記憶した場合、ブロック先頭付近から弾きなおさないと指がきちんと動いてくれないのだ。実は「これってちょっとまずい傾向だろうか」、と頭を悩ませている。 ブロック単位で記憶することにもデメリットがあるのか、それとも単に私の覚え方が悪いのか、今日も試行錯誤しながらピアノに向かうのであった。 ---------------------------------------------------- 本日の練習メモ(定例) ●ハノン #29-30,#32,#36,#38,#39 #29-30を続けて繰り返し4回。その後音階の準備である#32の1-2指運動、#35,#36の1指移動、#38の1オクターブスケール。 #39ハ長調,イ短調,ヘ長調,ニ短調,変ロ長調,ト短調のスケール 何故だ、ヘ長調下り左手が最も苦手らしく、途中でもつれることがある。気持ちだけが先走りしているらしい。落ち着け! ●ブラームス51練習 #17,18ab(4-5指強化の為) #17、数回繰り返し #18a、昨日苦労したおかげか、今日はゆっくりテンポながら確実に弾けている。ところが・・・ #18b、本日はこちらに泣かされる。#18aの応用なのだが、右手で16分音符4音の間に3連音符を弾くという一連の動きを左手で弾かねばならないところで、おおいにつまずく。今日の練習では満足いくところまでは弾けなかったのが悔しい。 ●ツェルニー30番 #01~#21の奇数番曲練習、及び#22 #01~21の奇数番曲は、ノーミスで弾ければ1回ずつ。ミスした場合は繰り返し弾いて指慣らし。(#03、#21を中心に数回繰り返し練習、他は1回ずつ。) #22、本日も両手トリル部分を中心に部分練習後、通しで数回練習。 ●クラーマー=ビューロー60 #01,#02 #01、全体的に弾けるようになったため、テンポ四分音符120で気合い入れて練習。最初は左手が多少もつれたものの、数回繰り返すうちに指が馴染んできたため、しばらくこれで練習しよう。 #02、ほぼ全体にわたって右・左手共に5指押さえたままで弾く曲。右・左手の動きもピタッと合わないといかんせん格好悪い。まずはゆっくりテンポで確実に両手を合わせて弾くことを心がける。 ●ショパン エチュード Op.25-2 本日は昨日より少しテンポをあげ、テンポ二分音符75で通し練習。強弱と音の粒に気をつけて弾く。テンポをあげたことで、最後数小節に音ミス発生。展開部より再び主題に戻る箇所から部分練習を繰り返す。 本日多忙につき、ショパンエチュードOp.10-4、バッハインヴェンション、ドビュッシーの練習が出来なかった。残念。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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