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2005年09月25日
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カテゴリ:映画・読書
 ナラタージュ をやっと読み終わった。
 なかなか読み始めることができずに、
 図書館から何度も借り直したりしていた。
 読み始めれば 一晩なのだけれど。

 島本理生の文章は自分と同世代の感情を 正確に言葉にしている。
 正確で、普遍的であるかも。。

 こんな感情のかけらを、自分も持っていたのだ 
  と思い出して胸が痛む。
 描かれている人々の、抱えている問題の重さや
 それをなかなか他人に言えない部分は、
 より現代的だとも思う。
 関わる人々が突然見せる揺らぎや、
 その揺らぎに気づかなかったことについての後悔や気遣い、
 「この人ともう付き合えない」と感じたりする、
 そのひとつひとつがとても丁寧に描かれている。

 「リトルバイリトル」を読んだときにも、
  上手いなあと思ったのだった。
 変な言い方なんだけど、「月9」なんて目じゃないような、
 純粋な感情の流れがそこにある。

 背景の描写も目に浮かぶようで、映像にしやすそうな感じである。
 描かれているのは、日常の連続ではあるけれど。

 高校の教師との恋愛に近い交流、
 それを断ち切って始める、新しい恋愛。
 それがベースにある物語だ。

 物語後半、卒業間近い後輩の女の子が自殺して、
 その子と関わりのあった高校の同級生が、
 大学入学後、静かに姿を消す。

 現代の「ノルウェーの森」なのかなあ と 一瞬思う。
 微妙な人生の不条理さの描き方が。

 不条理なのは世の常かもしれないけれど
 彼女の小説の登場人物は
 案外 無口だ。
 不器用で 口下手。
 
 言っても仕方がないかもしれないことは、言わない。
 うまく言えない と感じても、口をつぐむ。
 言い訳を好まず‥‥
 
 潔い というよりは、
 どこか諦めに似た感情があるようにも思える。
 じたばたしないで 
 きれいに関係を終わらせようとしたりする。

 若い世代のあり方かな とも思う。

 じたばたしたくないわけでも
 傷ついていないわけでもないんだということは
 わかるんだけれど。
 みんな いい子だ。







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最終更新日  2005年09月25日 17時28分02秒
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