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この度「フィンドホーンの魔法」を体験して帰国いたしました。 ロンドンから成田への直行便がキャンセルになり、ソウル経由で2時間も早いフライトになりました。 私が日本を飛び立った翌日に震災があったことや、2週間の留守の間に日本の人々が体験された恐怖やその後続く混乱を思うと、私の体験をここでお話することは適切ではないかもしれませんが、フィンドホーンのエッセンスを少しだけ皆さんと分かち合いたいと思います。 日本が大変な状況になり、フィンドホーンやイギリスの各地から、沢山の人々が日本に向けて祈りと愛を送り続けていたことも、この機会にご報告させていただきます。グラストンベリーで滞在したB&Bの人は、まるで自分のことのように震災に遭われた方々のことを思い、涙されていました。 フィンドホーン財団はスコットランドの北東部の端にあり、太陽の光があまり届かない荒地を開墾した場所です。 海辺に近く、そのような砂地では出来るはずのないような巨大なキャベツやカボチャが採れて評判になりました。自然との共鳴、共存、そして人々の意識が奇跡が起こしたと言われました。 (フィンドホーンの歴史についてはこちらのサイトへ)→http://www.findhorn.org/japanese/history/ 私はフィンドホーンの体験週間に参加しました。 スイスから一人、フランスから一人、アイルランドから二人、スペインから一人、イングランドから一人、アメリカから一人、オランダから一人、日本からは私を含めて三人にフォーカライザー(グループの世話人)が二人の合計13人のグループで一週間を過ごしました。日本人が三人もいたことは驚きでした。一人はイギリス在住の女性、もう一人は大学一年生のお嬢さんでした。三人とも同じ部屋で一週間過ごし、まるで昔から一緒に住んでいる家族のように親しくなりました。 平日の午前中は Work is Love in Action (仕事は愛の行動)という活動時間で、11人それぞれが役割分担して仕事をします。 私は畑仕事を担当しました。馬糞を片付けたり、畑を耕したり、土の中の古い根っこを取り除いたり、キッチンから出た生ゴミを集めて馬糞や砂や木を砂状にした材料と混ぜて肥やしを作ったりしました。3月のスコットランドはまだ寒く、時折ポツポツと雨が降ってきて、寒さに震えながらの作業はとても楽しいものとは言えないのですが、不思議なことに自然の中で体を動かしているだけで気持ちよくなるのです。休み時間に温かいハーブティ-を飲みながら周囲の人と談笑する時間は楽しい思い出となりました。 愛を持って仕事をすることがどういう意味を持つのか、それはただ仕事という決まりごとを淡々とこなすのではなく、楽しみながら、心をこめてやることです。生ゴミを集めた後、リヤカーに生ゴミを出して大きなシャベルで細かく刻むのですが、談笑しながら楽しく刻むとそれは仕事ではなく、まるで子どもの頃の遊びごとのような陽気な気分になりました。 土の中の古い根っこを取り除いていくと大きなミミズが出てきます。 「あら、ミミズさん、失礼。こちらのふかふかな土の上でおくつろぎくださいね。」とミミズを移動させます。ケイナという名前の猫が近くに来て「遊ぼうよ。」と寝転んだり、体をくっつけてきたり… 微笑ましい時間でした。 その他の時間は夜の9時半まで毎日、瞑想やダンスやゲーム、自然散策、フィンドホーン財団のゲストのスピーチなどがありました。グループの皆といる時間が増えるごとに私たちの心は通い合い、またダンスやゲームで楽しい時間を分かち合うごとに皆が仲良くなっていきました。 フィンドホーンに滞在して感じたこと、それは人々がいかに繋がっているかということです。 国籍や言語、環境や顔立ち、年齢がどんなに違っていても、通い合う心は同じということです。グループの最年少は19歳で最年長は70歳でした。私たちはお互いの個性を尊重し合いながら、助け合い、喜び合い、確実な?がりを築いていきました。 あまりのスピードで、あまりにも濃い絆が作り上げられていきましたが、追いつけないほどのスピードだったわけではありません。一週間という時間がまるで一年もしくはそれ以上の時間の流れに感じたのは私だけではありませんでした。 世界の各地から集まった人々が、同じ時に同じ場所でお互いの心を通わせることで、こんなにも絆が深まるとは思いもしませんでした。友人というより「きょうだい」になった感覚さえありました。そして、絆が深まると心の扉は簡単に開きました。 心が開かれると『奇跡』が起こります。癒しのエネルギーが満ち溢れ、辛かったことや悲しかったこと、心の奥に潜んでいた思いが癒され、心から飛び出していく感覚さえ感じました。 フィンドホーン・コミュニティの方々の意識は高く、そんなエネルギーが集まった場所だからこそ、『奇跡』は既に『奇跡』ではなく、日常の出来事になるということも知りました。 いかに意識を高く保つか。 それがフィンドホーンという場所だから出来るのか。 私は考えました。 フィンドホーンは元々荒地でした。しかもスコットランドは寒く、雨もよく降ります。 そんな場所で巨大な野菜が収穫されたことは『奇跡』なのでしょうか。 フィンドホーンから帰宅した今、『奇跡』は私たちが心から望めば、実現可能なのだとわかりました。 人々が団結し、心の絆を深め、そして自然と調和すれば、『奇跡』は起こるのです。 私たち一人ひとりがその『奇跡』の種を持っているのです。 震災が起こり、まだ不安定な状態が続く日本で、「自分たちの力を信じていこう」というCMが連日流れています。皆が心を通わせて信じる力を強めれば不可能は存在しない、奇跡は当たり前に起こる、と私は思います。ひとつだけ忘れてはならないのは、自然と調和するということです。人間も自然の一部であり、すべての命は母なる地球と繋がっているのです。自然と共存する環境とはどのようなものであるべきか、考えていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
ひとみさん、お久しぶりです。こんにちは。どうしていらっしゃるかなとふとこちらを訪れたら、なんとすごいタイミングでフィンドフォーンへ行かれていたのですね、私たちとはまた別の時間を過ごされたのだと思い読ませていただきました。お店でお話を伺ってからいつか私も行きたいと思っていたんですよ。ぜひ体験をシャアさせてください。
また、アメリカのお母様のこと本当にお悔やみ申し上げます。大きなロスは何をもってしても、埋めようがありませんが、ひとみさんが楽しい思い出と共に、少しでも笑顔でいられるといいな、と思います。地震以降、生かして頂いている奇跡と恵に感謝しながら、自分自身を一生懸命に生きることと毎日思って過ごしています。お父様のお加減も如何ですか?ひとみさんとご家族の皆さんのご健康と安全をお祈りしています。どうぞお大事になさってください。 (2011.04.05 15:23:04)
真由美さん
コメントをありがとうございました。お元気でお過ごしのご様子、何よりです。真由美さんからいただいた絵も無事に戸棚の上に置かせていただいております。 午後のシェアリングの日程が決まりましたらお知らせしますね。今の状況だと、おそらく5月GW明けあたりになると思います。 アメリカのママが亡くなり、ダディから「私が鳥だとしたら、53年間もの間、彼女は私の羽の下の風だった。」というメールをもらい号泣しましたが、そんな存在の人と53年間もの時間を過ごせたことは大きな幸福だっただろうと思っています。彼女の存在と愛は永遠に私の心の一部です。 今回の震災で私たちが学んだこと、当たり前の生活だと思っていた日常は実は当たり前ではなかったと皆さんが痛感していらっしゃると思います。おかげさまで父もまだ元気でいてくれています。真由美さんも故郷のご両親とのお時間を大事にしてくださいね。お会いできる時を楽しみにしております。 (2011.04.05 19:59:20)
フィンドホーンでの体験、素敵でしたね。
この1ヶ月、日本も色々ありました。日登美さんのご家族の皆様はお元気でしょうか? 私は元気です。また、お会いしたいですね。 (2011.04.12 00:50:48)
麻実さん
先日はメッセージをありがとうございました。なぜか私のPCではサイトが開けず、お伺いしようかと思ってました。 麻実さんも是非、ご参加ください。 費用は場所代を人数分で割るだけになります。 心と心は繋がるんだって感じる時、心は簡単に開きます。 それが日常で行なわれているフィンドホーンは凄いなぁって思いました(^^) 私も麻実さんにお会いしたいです♪そちらに行く時には連絡しますね。 (2011.04.12 08:35:33) |