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2009年05月10日
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■レポート FMKITAQ「ガイアの風」5月10日(日)20時~21時放送

出演者:NPO法人里山を考える会 蒲原 聖さん

テーマ:新しい夢が始まった-世界のエコビレッジとパーマカルチャー

(コーディネーター BeGood Cafe Fukuoka代表 常冨泰弘)
(パーソナリチィー 大坪千恵)



<モンゴル武者修行ツアー>
常冨(以下無印は常冨))
昨年から今年にかけていろんなエコビレッジを見学してきたので、今回はその話を聞
いていただこうと思います。
昨年9月には、モンゴルで一週間遊牧民の生活を体験してきました。
ゲルという遊牧民の家に寝泊まりして、現地の人とモンゴル相撲をとったりという毎
日を過ごしてきました。
ゲルは移動式の住居なんですが、質素な作りでしかも住みやすく暖かいという、非常
に優れているんですよね。
実はそれを9月に行った時に購入しまして、でも日本に着いたのは今年の4月でした。
値段は軽自動車1台分より安いかな。
馴れた人だと二人で40分くらいで建てられます。
大きさは直径6mくらいです。
でも運ぶのは大変です。
週末ゲル生活なんてのをやってみようと思ってます。

吉岡) モンゴルの人はジンギスカンの時代からずっとゲルに住んでるんですよね。
   でも今の人は普通の家に住んでいるんでしょ?

普通の家に住んでる人もいますが、ゲルに住んでいる人もいます。
都会のウランバートルの中にもゲルがいっぱいあるんですよ。


<フィンドホーン・エコビレッジ>
フィンドホーンというスコットランドのエコビレッジには、昨年の5月に行ってきま
した。
そこはスピリチュアルな人があこがれる共同体です。

フィンドホーンで有名なのはフラワーエッセンスですね。
今日はフィンホーンで作られたホーリーソーンというフラワーエッセンスを持って来
ました。
ただこれには香りなど花の成分は入ってないんです。
作り方は花を水につけ太陽に当てるんですね。
太陽の力で花の波動を水に転写するんです。

フィンドホーンは47年の歴史があって、今も500人が住んでいます。
毎年、何千人も世界中から訪れています。
最初に作った人は、アイリーン・キャディとピーター・キャディという人です。
アイリーンさんが、不毛の土地に、ここで生活しなさい、ここで野菜を作りなさいと
いう神の声を聞いて、誰も住めないような土地にたった一家族だけで住み始めたんで
す。
将来は世界中からここに集まってくるからと。

今は、アイリーンさんとピーターさんは亡くなって、創設当時の方はいないんです
が、あとに残った人たちが自給自足のスピリチュアルな生活を続けています。
いろんな教育もしています。
ゲームとかダンスとか、いろんな作業を通じて精神性を高めることができます。


<クリスタルウォーターズ・エコビレッジ>
そして今年の1月に、オーストラリアのクリスタルウォーターズというエコビレッジ
に行きました。
そこで初めて蒲原さんとお会いしたんですね。
オーストラリアのクィーンズランド州のブリスベン空港から少し離れたところにクリ
スタルウォーターズはあります。
21年くらい続いているエコビレッジです。
フィンドホーンの場合は、人々はけっこう固まって住んでいるんですけれども、クリ
スタルウォーターズは5、6戸の集落がひとつのかたまりになって、そういうかたま
りが10いくつかあるという感じです。
一つ一つの家に広い庭があるという感じです。
ゲインさんさんという女性の家は、壁の装飾なんかもかわいい絵が描いてあったりと
すてきな家でした。
セルフビルドと言って自分で作っているんですよ。

大坪)一人暮らしでも自給自足の生活はできるんですか?

そうですね。
パーマカルチャーは生活全てを持続可能なようにデザインするということです。
グッドマンさんという男性の家は、ログハウス風だったんですが、トイレはコンポス
トトイレで、ソーラーパネルで電気代は年間4000円くらいだそうです。
あとペットを飼っちゃいけないんですよ。
カエルとかカンガルーとか野生の動物を守るため、犬や猫は飼っちゃいけないんで
す。

蒲原) 家のすぐ近くにカンガルーがいたんですよね。
自然の中に住んでいるという感じで、自然へのインパクトを少ないように配慮
していました。

大坪) 家にいるだけで癒されそうですね。

蒲原) 時間の流れがゆるやかですね。

そしてパーマカルチャーガーデンでできた野菜を調理して食べるという生活をしてい
ます。

クリスタルウォーターズだけじゃなく、他にも、市民農園を見たり、チベット寺院に
泊まったり、市街地の普通の住宅の庭をパーマカルチャーガーデンにしてたり、アー
バンパーマカルチャーといって都会のマンションのベランダで野菜を育てたりといっ
たところも見てきました。
完全に自給自足するのでなくできるところから、小さな庭なら小さく、広い庭なら広
く、それぞれに合わせてできますよね。

それからコンピューターエンジニアの人が転職して1年半前にパーマカルチャーで市
民農園を始めた方がいました。
ベジビレッジというんですが、ものすごくかっこよくやってるんですよ。
ニュースレターとか、ロゴだとかデザインだとか言葉だとか。
ヴィレッジ・ピープルって昔バンドがありましたが、それをもじって自分たちのこと
をベジビレッジピープルと自分たちのことを呼んだり。
何かに参加するとカボチャポイントがついたり。
ヨガとかいろんなワークショップをやってくれる先生のことをグルと呼んだり。
そんな遊び心を持ってやっているところが面白かったですね。

蒲原) オーストラリアの原生林の力に感動しました。


<エコビレッジ国際会議>
先月の4月24、25、26日に、東京の表参道でエコビレッジ国際会議がありまし
たので、参加してきました。
第3回目ということで、参加者も増え、日本でもエコビレッジに関心のある人が増え
たなという感じでした。
1日目は世界のエコビレッジ、2日目はアジアのエコビレッジ、3日目は日本のエコ
ビレッジの紹介という流れでした。
まさに今日のテーマの「新しい夢が始まった」という感じでした。
この夢というのは、人類共通の心の深層にある無意識のことで、それが今新しいもの
に変わっていきつつあるのではないか、という意味で今日のテーマを決めました。
今までの現代文明とか、機械文明とか、分断されたものから自然や地球とひとつにつ
ながる、そういう夢をたくさんの人が見始めているんじゃないかという気がします。

国際会議のメインゲストは、デンマークから来られたヒルダー・ジャクソンさん、ロ
ス・ジャクソンさんという、グローバル・エコビレッジ・ネットワークを設立された
方でした。
お二人からは世界のエコビレッジの広がり、デンマークのエコビレッジの紹介があり
ました。
それからスリランカの方。
スリランカでは、仏教の理念を元にエコビレッジが作られています。
平等な、慈しみを持った、悟り、目覚めを促すような活動をしているそうです。
津波の災害の復興という意味でもエコビレッジを作っていました。
そしてリムさんという韓国の方、エコビレッジをいかにビジネスとして成り立たせる
かという、これからのビジネスのモデルになるようなものが紹介されていました。

それから、今までは欧米のエコビレッジが世界の流れを先導してきたんですけれど
も、これからはアジアや日本のエコビレッジがもっともっと進んでいくんじゃないか
という意見が、多くのゲストコメンテーターから出されてました。
どうしてかというと、やはり欧米では羊、山羊、牛を飼うとなると広大な土地が必要
になる。
その点アジアや日本では比較的野菜中心の食生活に慣れていて、せまい土地でも自給
自足が可能。
そういう意味で、アジアや日本のエコビレッジが完成形に向かうのではと言われてい
ました。

大坪) アジアには農村が多いイメージなので、それでもエコビレッジは必要なんだと
不思議に思いました。

古いものは古いものとして残して、新しいいいものとの融合させていくということが
大事かなと思います。


<トランジション・タウン>
エコビレッジ国際会議でもうひとつ注目したのが、分科会で紹介されていたトランジ
ション・タウンという取り組みです。
イギリスで3年半くらい前に始まって、今世界中で広まっています。
エコビレッジにように、田舎に離れて、知っている人たちだけで住むというんじゃな
くて、既に住んでいる場所を持続可能に変えていこうという取り組みです。
エコビレッジに住める人はいいんですが、仕事があったり、家族がいたりすると、な
かなか今住んでいるところから離れられなかったりしますよね。
だったら今住んでいるところをエコビレッジに変えようじゃないかという。

そのトランジション・ジャパンの代表の方が今神奈川県の藤野にいますが、7月4日
のBeGood Cafe Fukuokaはその方をお呼びして、トランジション・タウンを紹介して
もらう予定です。
そのトランジション・タウンの考え方ですが、まずはたくさん仲間を作って、教育機
関、自治体、市民グループ、企業といったいろんなところとつながり合って、ピーク
オイルだとか気候変動に対処できるような町作りをしていこうというものです。

大坪) 北九州などまだ個々でやっているという感じがありますよね。

それからトランジション・タウンを進めるときに大事なのが、やっぱり精神性なんで
すよ。
もちろんエコビレッジでも精神性は大事なんですが。
人々の気持ちをひとつにつなげるもの。
それをグルーっていうんです。
糊ですね。
人と人をつなげる役割をするのが何であるか。
それが、パーマカルチャーであったり、教育であったりいろんなものの可能性はある
んですが、その一つに精神性、世界観というものがありまして。
やはり、トランジション・タウンでもその精神性を大事に考えてますね。
共有する価値観ですね。
そしてそれを持つために、とことん話し合うということが大事だとエコビレッジを
やってる人たちはよく言います。

日本でもいろんなところでエコビレッジが立ち上がってます。
千葉のくりもとミレニアムシティ、滋賀の小舟木エコ村、静岡の木の花ファミリーな
ど。


<パーマカルチャー講座>
大坪) 蒲原さん、イベントの紹介をお願いします。

蒲原) 4月から北九州でパーマカルチャー講座が開かれています。
   毎月1回、一泊二日の泊まり込みで、計10回の講座が始まりました。
   第1回目は4月25、26日にありましたが、まだ間に合います。
   第2回は5月23、24日にあります。
   山田緑地か里山を考える会にご連絡ください。
   お電話は「里山を考える会」は093-662-3100です。
   講義と、八幡西区ののうみ農園や八幡東区の東田エコクラブの畑での実習もあ
   ります。
   10回で157500円なんですが、お問い合わせください。
   全回じゃなくて部分参加もできます。
   詳細は、http://www.satoyama.cn/

大坪) 最後に皆さんからメッセージをお願いします。

蒲原) 環境負荷の少ない生活を肩の力を抜いて、自然が近くにある生活ができたらい
いなと思います。

常冨) こういう活動を始めている方が増えてきています。
そういう人たちが、世界中とつながっていって、こういう動きがもう止められ
ないようになったらいいなと思います。

吉岡) わたしたちは今までと違った夢を持たなきゃいけなくなっている。
   その中でパーマカルチャーとかエコビレッジは中核的なものだと思います。
   たまたま今までの夢が少し間違ってた。
   ちょっと変えたらもっと楽しい夢があるんだよということだと思います。







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最終更新日  2009年05月24日 18時41分14秒
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