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テーマ:洋楽(3315)
カテゴリ:おすすめCD
こんにちは、楽器人間です。
今回は、Steely Danのガウチョについて書いてみます。 スティーリー・ダン(Steely Dan) ガウチョ スティーリー・ダン,ウォルター・ベッカー,ドナルド・フェイゲン 1. Babylon Sisters2. Hey Nineteen3. Glamour Profession4. Gaucho5. Time Out of Mind6. My Rival7. Third World Man まず本作は、音質のすばらしいアルバムです。 リリースは、1980年、発売当時、LPの帯には、『遂に完成、噂の100万$のドリーム・サウンド』と記されていました。 今読むと恥ずかしい限りですが、それだけのコピーをレコード会社(死語?)の担当?に書かせるほどのポテンシャルが本作にあったことは確かでしょう。また、その力は現在でも聴くたびに感じ取ることができますね。 下世話に制作費のことを考えてみますと、スティーリー・ダンは、スタジオワークについて偏執狂的に時間を掛けるのは有名な話です。 ライナーノーツによると、一年以上ということらしいですね。しかも、ニューヨークの超一流ミュージシャンを起用するのだから、お金が幾らあっても足りないのは当然です。 でも、100万$というと日本円で約1億2千万、一ヶ月一千万!この予算ってどうなんでしょうか?当時の$レートを倍に換算しても一ヶ月二千万位になってしまいます! 今日的には、とんでもない額であることは確かですね。 まだ、PCも普及してませんし。 サウンド的には一曲目の『Babylon Sisters』で決まりです。イントロのすっ呆けたドラムのフィル・インからレイドバックした感覚をたっぷりと提供してくれます。ここにフェイゲンの濃いエレピ・リフと当代随一のアレンジメントが施されたブラスが同期してきます。 また、音質はLPのころからダントツでした。なお、現在では最新のデジタル・リマスタリングが施されているので、さらに音は良くなっているらしいです。 続いて、フェイゲンのボーカル主導で曲は展開していきます。ゴージャスで妖艶な女性コーラスが『バビロンシスターズ、シェイクイット』とシーケンシャルに何度も歌われます。この辺のくだりはお洒落なこと請け合いであり、後半は延々このパターンをリフレインしながらフェイドアウトする形式です。 個人的には、近年の音楽シーンでこの手のサウンドは、皆無になってしまったように感じます。 平たく言うとお洒落すぎるのではないでしょうか?1980年前後というのは、俗にAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)という言い回しが市民権を得ていて、この手のアルバムをいち早く入手して、自他問わず聴かせて悦に入るというパターンが多分にあった時代でした。 なので、凡百のAOR系アーティスト?が竹の子の如く乱立し、アルバムも量産されました。それらが今日になってどこまで評価というか耐久力を有するかはとても謎でありますが。 しかし、本作については、個人的に名盤であると認識しております。 スティーリー・ダン / ガウチョ[CD][初回出荷限定盤(初回生産限定)]【K2013/10/30発売】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.15 14:44:26
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