伊藤整 『詩集 雪明りの詩』
図書館で借りてきた「詩集 雪明りの路」を読んでいます。合唱をやっていると詩集は良く読むんですが、この詩集は良く読んでいます。意外と詩の書いた時期とか、他の詩の関係とか、歌詞として読んでいるだけでは解らない部分が、ちょっとだけ解るような気がするのです。「梅ちやん」と「夜まはり」は続いて書いているんです。タダタケさんも組曲の第2曲と第5曲で対になっています。(タダタケの組曲「雪明りの路」は6曲が真ん中を対称軸に対に作曲されています)それと旧仮名遣いですね。「梅ちゃん」と「夜まわり」ではないのです。もちろんタダダケの作品集には「歌詞は現代仮名つかい」と註が書かれているものもあります。楽譜だけ見ていては気づかない、詩人の息づかいが感じられる気がします。