今日はNBAを扱う。以前から決めていた。
この試合は、今季のレギュラーシーズンでも特に重要だ。
トロント・ラプターズ
イースタン・5位 16勝7敗 勝率.696
VS
ロサンゼルス・クリッパーズ
ウエスタン・2位 18勝7敗 勝率.720
これが意味することは、ただひとつ。
カワイ・レナードがトロントに帰ってくる。
1年しか在籍しなかったが、それはラプターズ史上最高の1年となった。
改めて説明するまでもなく、初優勝までたどり着いた最大の立役者である(→
6/13)。
影響の一端を説明すると、今年カナダで最も多くGoogleで検索されたトピックが"Toronto Raptors"らしい。
さらに2位は"Kawhi Leonard"だという。
カナダにNBAチームはひとつだけなので、ファイナルの時は全カナダがラプターズを応援していたのだ。
ところが、トレードでラプターズに加わる前から
レナードは故郷のロサンゼルスでプレイしたいとの意向を示していた。
どこまで本気かは本人以外誰も知らないが。
もとより、そうなる可能性を知った上でラプターズはトレードに乗った。
あの1年で優勝することに、
勝率7割のチームを賭けたのである。
そして見事に優勝したのだが、やはりレナードは故郷へ移った。
移籍先のクリッパーズは、昨季はウエスタン8位。
プレーオフでは2連覇中のウォリアーズと当たり2勝4敗。大健闘である。
さらに、サンダーからポール・ジョージを加えた。
しっかり対価を出したトレードだが、ある種の引き抜きとも言える。
このトレードをまとめたらクリッパーズを選ぶと、レナードから言ったとか。
思わぬ形でエースに出ていかれたサンダーファンの心中やいかに。
対岸の火事が突然燃え移ったようなものである。
これにより、クリッパーズは優勝候補に浮上。
ここまでの18勝7敗という戦績は、むしろ物足りないくらいだ。
東西が異なるチーム同士は、1年に2試合しか対戦が無い。
クリッパーズがトロントを訪れるのは、(互いにファイナルまで来ない限り)今季ではこの一度だけ。
チャンピオンリングも、レナードにはこの時授与されることになっていた。
試合前にセレモニーを行う。
1年だけとはいえ優勝したのだ、現地のファンは大歓迎モード。
ダウンタウンのショッピングモール、イートン・センターには
スポンサーの提供で、"Thank you Toronto"と書いたレナードの看板が現れたとか。
この記事冒頭の写真である。
選手紹介はビジター側が先で、同チーム内では主力ほど後になる傾向がある。
ところが、この時はレナードより先にリバースHCが呼ばれ、トリビュートビデオが入ってから
"Please welcome back, KAWHI LEONARD!!!!"
そして、キャプテンのラウリーからチャンピオンリングを受け取る。
10/24の日記で詳しく書いた通り、いかにもラプターズらしいリングだ。
今、Blackの手元にもこのチャンピオンリングがある。もちレプリカだけど。
ラプターズ最高の1年にトロントで立ち会ったこと、そしてトロントで長い時間を過ごしてきたことの記念として、これ以上は無い。
というわけで、やはりこの台詞をもう一度言う。
カワイ・レナードは最高だぜ
そして、試合だ。
11/11にロサンゼルスでやった時は、ロースコア接戦の末に88-98で負けた。
今回は序盤から接戦、強豪同士の試合にふさわしい。
1Qを終えて、32-27でリードする。
ところが、2Qの途中で一気にクリッパーズがリード。46-64になる。
2Qだけ観ると14-37と、ひどいワンサイドであるorz
ロサンゼルスでやった時は今一つなレナードだったが、今回は23得点と期待通り。
どんなに重点的にディフェンスしても、
決められる時は決められるのである。
本当にどうやったら止められるのか?
3Qで一時71-76まで追い上げるが、その後3Qを終えるまで1点も取れず71-88にされる。
そして4Qはいいところなく終わった。92-112で敗戦である。
というわけで、今季のレギュラーシーズンで最も重要な試合は終わった。
レイカーズが来る時にも同様のセレモニーを行うと思われるが、それは3/24とまだ先の話だ。
さて、今季のクリッパーズは優勝できるのか?
ファイナルで当たったら面白いけど、むしろラプターズが勝ち上がれるかだな・・・。