今日はNBAについて書く。
プレーオフを前に、今季のレギュラーシーズンを終えた今、語りたいことを書き連ねてみる。
今季のラプターズは、イースタン
5位でプレーオフに出場する。
出場できれば十分成功という前評判だったが、ふたを開けてみると無条件進出の6位以上もクリアした。
8年ぶりのBクラスから、1年だけでプレーオフに帰ってきた。
開幕戦の時(⇒
2021/10/20)の負け方を振り返れば、よくここまで来れたと思うばかり。
途中経過は以下の通り。
12/01 9勝13敗 12位
1/01 15勝17敗 11位
2/01 26勝23敗 8位
3/01 34勝27敗 7位
4/10 48勝34敗 5位
開幕は負け先行、折り返しまでは5割進行だった。
だが開幕にいなかったシアカムが復帰し調子を上げ、ヴァンブリートは好調続きでオールスターデビューを飾り
後半41試合は27勝14敗と上出来の戦績だ。
もちろん、ルーキーのスコッティ・バーンズの活躍も特筆すべきものがある。
ルーキーチーム入りは当確。まず確実に1stに入る。
あとは
新人王に選ばれるか・・・バーンズかケイド・カニンガムかエバン・モブリーか、甲乙つけがたい。
チーム成績でモブリーのいるキャバリアーズに勝つのが条件と考えていたが、これは達成。
そして、ドラフト4位で指名されながら、1年目からプレーオフに出場できる。
今後に活かせる経験にしたい。
また、プレシャス・アチウワの成長も見逃せない。
シーズン後半からスリーがよく入る。今後の成長にも期待したい。
トレードで加入したサディアス・ヤングも、試合を重ねるごとにチームに慣れていくのが見て取れた。
ベンチから出て、試合の流れを変える役に適任だ。
おかげで渡邊の出番が減ったが・・・。
もうひとつ言えば、アヌノビーの故障の多さが気になる。今季は48試合のみ出場した。
彼の勝負強さはプレーオフで頼りたくなる場面が必ず来るが、出場できるかはまだ不明。
勝敗表はこの通り。
2~4位が51勝31敗で並ぶ。最終戦を終えるまで、順位が確定しなかったところだ。
プレーオフの組み合わせを左右するので、最後まで注目していた。
6位のブルズが調子を落としているため、1回戦で当たる
3位が当たりだろうと言われていた。
7、8位にはフルメンバーなら優勝候補のネッツが入る可能性があり、プレーインの結果7位に入った。
1位か2位の場合、このネッツと当たることが予想されていた。
しかし、2~4位がほぼ横一線だった最終盤で、3位に入るのは簡単に狙えることではない。
最終日はバックスが先に試合して負けたことで、セルティックスは勝てば2位、負ければ4位だった。
もうひとつ言えば、アトランティックの激戦区っぷりだ。
セルティックス、シクサーズ、ラプターズ、ネッツ、ニックスが所属する。
4チームが勝ち越し、残るニックスも4割には届いている。
考えてみれば、
トロントが属する地区がハイレベルなのは去年のメジャーリーグもか。
貯金20で地区5チーム中4位って何なんだよorz
1回戦は、ヒートvs8位、セルティックスvsネッツ、バックスvsブルズ、シクサーズvsラプターズ。
8位はキャバリアーズかホークスの勝った方が入る。
ウエスタンの方は詳しくは書かないが、1位サンズは
64勝18敗と圧倒的な強さを見せた。
50年以上の歴史を持つチームだが、シーズン最高成績を更新した。
2位グリズリーズも56勝26敗、こちらはチーム史上最高タイの戦績だ。
また、東西ともにワースト2の顔ぶれ(ピストンズ、マジック、サンダー、ロケッツ)は昨季と変わらない。
プレーオフ出場チームの顔ぶれに目を向けると、セルティックス、バックス、シクサーズは5年以上連続で出場。
ネッツも4年連続に伸ばした。
ラプターズも昨季のハンデシーズンを除けば常連だ。直近9年で8回出場している。
けど他の枠は頻繁に入れ替わっていて、今季含め最近5年で出場が無いのは東ではホーネッツのみ。
ウエスタンはさらに入れ替わりが激しく、直近5年全て出場したのはジャズだけである。
ドラフトでは下位チームほど有利になるのはもちろん、加えて選手の給料の合計に制限があるNBAでは
長期で強いチームを維持するのが難しい。
補強のしづらさにより選手層が薄くなりやすく、また何年も連続でプレーオフに出場すると勤続疲労が問題になる。
5年連続でファイナルまで勝ち進んだかつてのウォリアーズは、それが原因で2019ファイナルで崩れた。
(この期間中、プレーオフだけで105試合を行った。レギュラーシーズン1年分の82試合より多い)
それから2年かけてチームをオーバーホールし、今季再び上位に帰ってきた。
逆に言えば、下位チームも時間をかけてチーム作りをすれば上に行くチャンスがある。
サンズは昨季11年ぶりにプレーオフ出場から、一気にファイナルまで駆け上がった。
13年連続不出場だったウルブズも2018年に一度8位に入り、今季も7位で出場権を手に入れた。
しかし・・・16年連続でプレーオフ出場を逃し続けるキングスは、一体どうやったら強くなるのだろうか。
First updated 2022.04.15 10:36:35