久しぶりの英語書評は、スーパーマリオブラザーズ記念日を祝ってこの本を紹介する。
本は
ゲームウォッチ誕生のきっかけで始まる。
現在のSwitchまで続く、任天堂のゲームハードの歴史の始まりだ。
任天堂は1889年の京都で、花札の製造会社として創業された。
世界的に有名な企業になったのは、3代目の山内溥社長の時代だろう。
1960年代後半に発売された、
ウルトラハンドについても触れられている。
Blackが生まれる前のことだが、マリオカートアドバンスの投稿コーナー(モバイルピットイン)にてその名を聞いたことがある。
前述のゲームウォッチと、1981年にアーケードゲームとして作られた
ドンキーコングをきっかけに
任天堂はゲーム業界に本格的に参入する。
数々の名作を作り出した、宮本茂さんのゲーム開発者としての道もここから始まった。
同じ項で、
マリオの名前の由来も書かれている。Blackはすでに知っていたが。
携帯ハードでも
ゲームボーイが生み出され、ゲームウォッチの後継となる。
当然、
ポケモンも文中に登場する。
ポケモンの項では挿絵も特筆したい。オールドファンなら注目すべし。
この本ではどちらかというとハード方面に重点を置いており、
ソフト方面では任天堂制作ではない
テトリスについても書かれている。
2000年代以降、任天堂はファン層をゲーマー以外にも広げる方針を取り
その経緯でDSの
脳トレや
Wiifitが生まれた。
そしてWii Uを経由し、据え置きでも携帯でも使えるSwitchに時代が移り、現在に至るというわけだ。
長くなったが、任天堂の歴史を中心に、それと重なるゲームの歴史について
1時間程度で読める内容にまとめられた本だ。
英語を学ぶゲーマーなら必読の1冊、それくらい自信を持っておすすめできる。
難易度はYL3.0-3.5と見る。
A to Z Mysteriesや、ラダーのLv2~3と同等か。
ノンフィクションゆえの読みやすさもあり、ある程度の多読経験があれば問題ないだろう。