牛丼三昧
高校生の頃は、バイトしたお金も小遣いも遊びや日サロや、なんだかわけのわからない物に使い込みいつでも貧乏で、毎日「金欠だ~」なんて言っていた。そんな貧乏高校生の強い味方が、吉野家であった。並盛りなら、味噌汁と生卵を付けても500円でお釣りが来る。僕は毎日の蛋白源を、吉野家に頼りきっていた。今ではそれなりにお金も稼ぐようになり、ファミレスでランチに1,000円、なんて事もザラである。もう蛋白源を吉野家の牛丼に頼ることは無い。ところが現在、僕は「すき家」という牛丼屋に熱を上げている。テレビのCMで「菜明太マヨネーズ牛丼」という物を見て無性にそれが食べたくてたまらなくなった。僕は「これが食べたい」と思うと、何があっても食べる性分なので今日の夕飯は「すき家」の牛丼だ、と家族に強要し無理やり車に乗せてすき家を探しに出かけたわけである。もう全身が「高菜明太マヨネーズ牛丼」を欲していた。何を見ても高菜とマヨネーズのハーモニーを連想させる。「すき家」の黄色い看板らしきものを遠くに発見したが残り300メートルの地点で「デニーズ」であることが判明し死ぬほど落胆した。「紛らわしいッ!!」とデニーズを逆恨みしすれ違い際に、「バカヤロー」と憎まれ口を叩いてやった。「すき家」を探すこと1時間、国道1号沿いでやっと発見した。オアシスに行き着いた砂漠の漂流人の気分であった。僕は「高菜明太マヨネーズ牛丼」を頼んだ。メニューを見ると、なんだか他にも美味そうなメニューが沢山あった。僕は猛烈にお腹が空いていたので、気になるものを全て注文した。噂の高菜明太マヨネーズ牛丼 味★★★★★3種のチーズ牛丼 味★★★★★トマトバジル牛丼 味★★★☆☆ネギたま豚丼 味★★★★☆ハンバーグチーズカレー 味★★★☆☆こんなジャンクな食べ物ばかり食べていたら体に良くないのは承知だが気になったものはどんどん取り入れて行くのも料理の道を志す者にとっては重要なのだ。3人で以上のメニューを平らげたわけである。もちろんこの他に、基本である「牛丼」も食べてみた。メニューのひとつひとつにカロリーが記載されているが恐ろしくて見ちゃあいない。ジムに通い、プールでせっせと泳いでいるが体重にまったく変化が見られないのも納得であろう。