先日、1~2ヶ月おきに通っている病院に行ったときの話です。前にも書いたことがありますが、この病院は1年ちょっと前くらいから敷地内全面禁煙になってしまった関係で、その広い病院の敷地に面している調剤薬局の外にある喫煙スペースが唯一のタバコを吸える場所になってしまいました。点滴をぶらさげた入院患者や車いすの患者がわざわざ院内からここまでタバコを吸いにやってくるわけです。
そんなタバコ場での会話ですが、まず点滴の袋がかかった台車を引っ張ってわざわざやってきたパジャマ姿の年配の入院患者がタバコ場の横にある花壇の淵にすわっておいしそうにタバコを吸っていました。私はその横で薬ができあがるのを待って一本吸っていたわけです。周りには他にも何人かスモーカーがいました。
そこにもうひとり、年配の男性がやってきて、点滴・パジャマ姿の男性と世間話を始めました。詳細は覚えていないですが、大体こんな会話です。
「あんた、何で入院しているの」←後から来たおっさん
「ああ、肝炎でね」←点滴のおっさん
という感じで、結構大きな声で話していたので、隣にいる私にもよく聞こえました。
「肝炎だとC型肝炎?もしかして、あんたシャブやってたでしょ?」
(シャブ?)←これは私の心の声
「ああ、だいぶ若いころにね」
「オレもやっていてね。やっぱり肝炎で入院したよ。今もそれで通院してるんだけどね。シャブは1回やるとだめだな。ムショに出たり入ったりで」
「そうそう。オレは相当前の話だけどね」
「肝炎でも薬害で認められれば何千万ももらえるんだけどよう。オレはだめだ。惜しいことをした」
あとから来たおっさんのほうはタバコを吸い終ると最後に「じゃ、元気で」と明るく去って行きました。このおっさんはそっち方面の風貌がありましたが、いきなり点滴のおっさんに「シャブやってる?」などと聞くとは。点滴のおっさんも当たり前のように臆面もなく答えるとは。「シャブ」などという単語を本物の会話で聞いた記憶はほとんどありませんが、公衆の面前で普通にこういう会話を見知らぬ相手にしてしまうとは、ちょっとびっくり、というかそんなに普通のことなんでしょうか。
病院前のタバコ場、意外とあなどれません。。
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