日曜日の夜8時のNHK大河ドラマは小さいころからほとんど欠かさず見ているのですが、今年の「篤姫」はなかなか面白いです。「宮崎あおいがあんみつ姫みたい」だとか「時代考証が変」などという批判もあるようですが、そんなことはさておき、あの時代、篤姫は20代でありながら、幕末の政治にもかなり影響力を及ぼしていたりしたわけで、若い人が日本をまるっきり変えたことにいつも感心しながら見ております。今の閉塞的な日本社会と通じることもあったりしますので、改革という観点から共感を得るところもあります。
さて、この「篤姫」の旦那は13代将軍・徳川家定ですが、これまでに見たことのある家定の説明は、「病弱で愚鈍な将軍」という評価ばかりでした。黒船が来航して開国をせまられた時期に何も手を打てなかった将軍として、15人の徳川将軍のなかでも評価は最低の部類です。しかし、「篤姫」で出てくる家定は、最初はそのような話のとおり、「うつけ」でにわとりを追いかけて遊ぶばかりのどうしようもない将軍として描かれていましたが、篤姫と結婚してから、実は「うつけ」のふりをしていたというだけだったというのが強調されています。篤姫の助言もあり、意外とちゃんとした人物として描かれています。むしろ、最後の将軍だった慶喜のほうが、偏屈な人間になっていたりします。
徳川家定を演じるのは堺雅人氏ですが、なかなかいい味を出しています。数年前の大河「新撰組!」では、逆に新撰組の主要幹部の役でしたが、その落差も面白いです。
本当の家定がどういう人物だったかは、知る由もありませんが、実際は「篤姫」で描かれているような設定が本物のように思えてきます。歴史なんぞは後世の書き方次第で、いかようにも変わってしまうので、あまり先入観でものを見てはいけないと思ったりしました。
実は徳川将軍マニアでもある私でございました。。
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