NHKの大河ドラマ、「篤姫」が本日最終回でした。後半の視聴率は最近の大河にないような高い視聴率だったようですが、なかなか毎回楽しませてもらいました。今日の最終回は短期間に多くの人がこの世を去っていくのを見送りながら、最後は篤姫が息を引き取るところで終わり、若干あわただしさは感じましたが、随所に泣かせる場面も多く、良い最終回だったと私は思います。
篤姫は享年49で亡くなったわけですが、本当に激動の人生を歩んだ人だったんだなあと実感しました。これまであまり歴史の表舞台に出てこなかったので、その人生はそれほど知られていませんでしたが、そのような人物をこのように大河でスポットを当てるのはいいことだと思います。「篤姫」が人気が出たのは、現在の日本の閉塞感のある状況とその背景が似ており、女性ながら男性以上のリーダーシップ、卓越した見識とぶれない一本道を進むそのキャラクターが今の時代にも十分受け入れられるからだと思います。時代はまさに篤姫のような人物を求めているのでしょうね。
主役だった宮崎あおいも、普段の雰囲気と全然違ってまさに篤姫が乗り移ったようないい演技をしていたと思います。徳川家定を演じた堺雅人や家茂を演じた松田優作の二男、粋な滝山の稲森いずみなどキャスティングもベストでした。来年の大河は上杉謙信の家臣だった直江兼続が主人公(妻夫木聡)の「天地人」。有名な歴史上の人物ではありませんが、こういうややマイナーな人が主人公の話が個人的には好きなので期待しているところです。
ところで、12月からNHKで「NHKオンデマンド」というサービスが始まりました。以前放送されたドラマやドキュメンタリーなどが「アクトビラ」などのネットサービス経由で有料で視聴できるビデオオンデマンドサービスです。昔からの大河ドラマファンなので、試しにそのNHKオンデマンドに、90年放送の「翔ぶが如く」の最初の6話分があったので、購入してみました。この話は西郷隆盛が主人公の幕末から明治初期の話で、西田敏行が西郷役です。当時もやたら薩摩弁が多く字幕が出たり、大久保役の鹿賀丈史とともに全力疾走するシーンが多くて話題になったことを覚えています。
この中で出てくる篤姫は当時すでに40代半ばの富司純子が演じていたのは驚きでした。宮崎あおいと比べてものすごい年の差。やはり宮崎あおいの方が格段いいですね。ちなみにこの「翔ぶが如く」では島津斉彬は加山雄三、島津久光は高橋英樹が演じていましたが、「篤姫」で島津斉彬は高橋英樹がやっています。18年のときを経て同じ俳優が似たような役を演じているのは結構面白いですね。
そんなことでマニアな内容になってしまったので、関心ない方はなんのことかわからなかったかもしれません。来年の今頃、次の大河の評価を自分でどのようにしているか、興味津津でございます。。
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