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出羽の国、エミシの国 ブログ

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2005年08月13日
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 ある研修を受けてきた。約1週間の泊りこみ、研修所の隣の宿泊施設に缶詰めの研修だった。時間がいっぱいあるだろうからと何冊か本を持っていったのだが 試験もあったため、そのための勉強でほとんど読書の時間もつくれなかった。
歴史とはまったく無関係の研修だったのだが、その中で、1つ歴史に関するおもしろい話が聞けた。

 建造当時の奈良の大仏は”金ピカ”で金が塗られていたが、平重衡が東大寺を焼いてしまったため、金ピカではなくなった話を以前に書いた。
 その大仏の塗金の話である。大仏の表面に金をつけるためには、水銀に金を混ぜて溶かし アマルガムという状態のものにしてから それを鋳物(銅)の大仏に直接ぬり、その後、水銀を蒸発させるという方法をとったのだそうだ。いわゆる金メッキで金を薄く延ばしたものを貼るより仕上がりはきれいになる。

 水銀を蒸発させるため、水銀中毒がおこっただろうことが推測できるのだが、文献にはくわしい内容のものがあまりなく、当時どのような状況だったかよくわかっていないらしい。
ちなみに水銀は常温で液体の唯一の金属で、蒸発しやすく吸入中毒を起こしやすい。脳に障害を起こしやすく 症状としては 手の振るえ、精神障害(感情不安定、判断力低下、幻覚など)がみられるという。

 最近 大仏の近くの川原から水銀を多く含んだ地層が発見され奈良の大仏との関係の調査がすすめられているという話も聞いた。具体的な川の名前までは触れなかったが 大仏の近くの川とすれば”佐保川”だろうか?
最近の研究の技術はすごいなーと思うのと、何百年も前のことがいろいろな角度から研究されていることに今更ながらに感心させられた。





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最終更新日  2005年08月25日 23時06分15秒
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