5月と6月に読んだ本
立岩真也『造反有理 精神医療現代史へ』青土社難解。。。文章も起こったことも。 米谷佳晃『華麗なる円谷特撮デザインの世界』講談社「ミラーマン」「ジャンボーグA」のデザインを中心に、これまで語られてこなかった事実が著者によって明らかに。面白かった。歴史検証モノはこれだからやめられません。それにしても肝心のデザインは・・・下手クソだったりする。 小野俊太郎『ゴジラの精神史』彩流社もひとつな内容だったが、おまけコーナー的扱いの「ゴジラの逆襲」と「84ゴジラ」の箇所が面白かった。そういう解釈があったか、と。言われてみれば「ゴジラの逆襲」の方がかなり戦争を引きずってるなあ。 カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』早川書房読みにくかったが、頑張って読破。SF小説ではないけどSF小説風な仕上がり。ありえそうなストーリーでちょっと怖い。 山本周五郎『ちいさこべ』新潮社中編集。表題作がさわやかで面白かった。浪花節です。 『精神科臨床サービス第12巻2号』星和書店学術雑誌。特集が「相談支援とケアマネジメント」。本来別物なんですが、ここでも同じ括りにされている。それはそれとして、なるほどなあ。未だ混沌としてます。 朝比奈ミカ他『障害者本人中心の相談支援とサービス等利用計画ハンドブック』ミネルヴァ書房古本店で購入。相談支援の経験のない人たちをかき集めて、即席で相談支援専門員にさせているので、この手の本は技術志向に拍車をかけるだけだと思うが。本当に質が低くなった。 香山健一『英国病の教訓』PHP英国病のことはチョロっとだけ触れて、あとは延々とマッチョな思想が語られる。安部内閣がコレ目指しているんだと思う。若き安部青年が愛読していたと思われる。 藤子・F・不二雄『藤子・F・不二雄大全集 名犬ラッシー』小学館著作権がクリアされ奇跡の出版。面白いです。以前も触れたが、昭和30年代において既に作風が確立されています。キャラクターを置き換えるだけで「ドラえもん」として成立するぐらいの完成度の高さ。でも全体的に大人しい作風が災いしてか、この時期はまだ漫画家としてのヒットには恵まれていなかったりします。続けることが大切なんだなあ。勉強になります。