11月と12月に読んだ本
真面目に博士論文を書いてました。6章あるうち第3章を書き上げました。得意分野だったので「楽勝だぜ!」と思ってましたが、気がつくと1年経ってました。つうことで、あと5年掛かりますヨ。園子温『愛のむきだし』小学館映画を観て度肝を抜かれてノベライズを購入。やっぱり面白かった。ホントに度肝抜かれました。森下達『怪獣から読む戦後ポピュラーカルチャー――特撮映画・SFジャンル形成史』青弓社博士論文を書籍化したもの。まわりくどいなと思いながらも、学術書ってそういうものなのであまり気にならず。自分の研究の参考になりました。突き放さないとダメですね。住友雄資『精神保健福祉士のための地域生活支援モデル――対人援助の形成プロセス』金剛出版こちらも博士論文を書籍化したもの。うーん。。。ご本人を存じ上げてます。厳しい言葉を頂戴したこともありますが、その割にこの内容かよ、と思ったのが正直な感想。臨床にまったく興味が無くなったせいかもしれませんが。それにしても薄い。ハッキリ言いますが。実相寺昭雄研究班『実相寺昭雄研究vol.1』先日の上映会のパンフレット。読み応えあり。資料的価値もあり。これ、ちゃんと続けて発表してもらいたいものです。切に願います。山田風太郎『夜より他に聴くものもなし』角川書店『恐怖劇場アンバランス』の一本「夜が明けたら」の原作。面白かった。他の短編もすごく面白かった。ちなみに「夜が明けたら」は本ブログで一番アクセス件数が高かったりする。何故か。堀田善衛『方丈記私記』筑摩書房宮崎駿がアニメ化を企画しながらいまだ実現しないまま、らしい。東京大空襲と鴨長明の『方丈記』をクロスオーバーさせたエッセイ。巻末の五木寛之との対談が面白かった。白石雅彦『ウルトラマンの飛翔』双葉社前作より格段に良くなっていた。定説を覆す事実もいくつかあり、読み応えがあった。ただし「正直」を連発し過ぎ。「正直」を使わなくても文章として成立しているにもかかわらず。「正直」はいらない。「正直」「正直」って、じゃあお前は普段嘘ばっかり言ってるのか?と思ってしまう。正直。やどかりの里20周年記念出版編集委員会編『春はまだ来ないけど――やどかりの里歩み20年』やどかり出版必要だったのでまた読んでしまった。谷中輝雄の功績は色々ありながらも評価は定まってません。まあ、人生いろいろですな。いろいろ無いほうがいいんですが。