新・座頭市 第2シリーズ 第2話「目なしだるまに春が来た」
「確かに」「確かに」ってウザいな。新・座頭市 第2シリーズ 第2話「目なしだるまに春が来た」脚本 高橋二三・中村努 監督 安田公義極悪フェイス(福本清三先生ほか2名)のやくざ三人組が市と間違えて按摩・芳松(山崎加代の父親)を襲撃。芳松は通りかかった市に旅芸人・春風一座で活躍中の娘・おくみに渡してほしいと五両を託して絶命する。芳松は十年前に女房を流行り病で亡くし、おくみを春風一座に残して姿をくらましていた。その話を聞いてじーんとした市はお寺の和尚さん(殿山泰司)に芳松の供養をお願い、和尚さんもノーマネーで引き受ける。そんなこんなで春風一座のライブハウスに到着。司会は林家こん平師匠。ステージでは一座の目玉・目隠し手裏剣捌きショーが披露されてますよ。春風一座のリーダー・小蝶太夫(津川雅彦夫人)は地元の親分・春日の酉三(イマケン)に目を付けられていた。酉三は小蝶をゲットしたい。つうことであの手この手で揺さぶりをかけるが小蝶は頑として拒否。そこへ市がぶらりと現れ預かった五両をおくみに渡す。なぜ父は会いに来てくれないのかと聞かれるが「その・・・ちょっとあれで・・・ちょっと遠くまで」と答えられない。おくみは小蝶の跡目として期待され一緒にステージへ上がるほどの存在になっていた。観客もイエーイ。そんなこんなで市は一座にご宿泊、おくみは市が父親のように思える。その夜、小蝶は市を呼び出すとおくみの父親のことについて何か隠しているのではないかとぶっちゃける。市は自分と間違われて斬られたことをどうやっておくみに伝えるか悩んでいると打ち明ける。翌朝、おくみは藁人形を相手に手裏剣投げの練習に打ち込んでいた。そこに市がぶらりと現れ「藁人形だけ狙ってたんじゃいつまで経っても度胸はつかねえヨ」と的になる。躊躇するおくみに「やるんだヨ!」と一喝。つうことで成功、感極まって泣きながら市に抱き着くおくみに市と小蝶ほのぼの。一方、酉三軍団の嫌がらせ作戦が本格的にスタート。まず小蝶の相方を買収&トンズラぶっこかれたことで一座は大慌て。ダンスショーで間を持たせようとするが客たちブーイングの嵐。そこで市が代わりに目隠し手裏剣裁きを披露する。客たちイエーイ。一座の皆もおくみもニコニコ。そんなこんなでやくざ三人組が酉三軍団に合流、市の正体が「座頭市」だと判明する。つうことで嫌がらせ作戦第二弾。突然ショバ代を二倍に値上げ、縁日関係者は困っちゃう。その頃おくみは市にすっかり心酔。目が見えないのに短剣が飛んできて怖くないのか?「そりゃおくみちゃんを信じてるからな。おくみちゃんだって太夫さんの腕を信じてるから立ってられるんだろ。いくら腕が良くったって投げる方も的になる方も両方が信じあわなけりゃあんな危ねえ芸なんてできやしないヨ。互いに信じあえる。こんな幸せなことねえヨ」「市あん、あたし立派に太夫の跡を継ぎます」「きっと・・・立派な芸人になるんだぜ」。このシーンが感動的に良いです。その夜、小蝶は酉三との直接交渉に臨むが手籠めにされそうになる。酉三が駆け込んできたおくみに市を呼んで来いと命令した時「お待ち遠さまでした」と市がぶらりと現れる。やくざ三人組を確認すると「手前えたちだな、あの人を殺ったのは・・・!」とブチ切れバーニング、酉三軍団諸共皆殺しにする。翌朝、酉三が按摩に殺されたとの知らせを受け役人たちが一座に乗り込んで来る。そこに和尚さんがぶらりと現れ、按摩は血だらけになって死んだので葬ったと説明してお墓にご案内。その墓は芳松の墓だ。「おくみというのはお前だな。よおく拝んでおやり。この仏にはお前が拝んでやるのが一番の供養になる」。おくみは涙を流しながら墓に手をやる。市はトボトボ旅を続ける。お・わ・り