男のほのぼの日記

2006/09/10(日)02:03

『日本沈没』の感想文

映画(93)

『日本沈没』観てきました。色々評価が分かれている映画ですが、その理由が分かりました。ぶっちゃけ中途半端な映画でした。なんなんよ!コレは!? ・展開が遅い ・草なぎ君と柴崎コウの恋愛が唐突 ・緊迫感や悲壮感が無い ・草なぎ君があちこちにワープ ・沈没への描写が雑(心斎橋がいきなり水没とか) ・全体的に散漫、冗長 ・トヨエツはスマートすぎる(やはり田所博士はオヤジでなければ!) ・小野寺が頼りない(やはり小野寺はアブラギッシュでなければ!) ・渡老人が出てこない ・旧作やテレビ版を観て感じた愛国心が全然掻き立てられない その他色々不満はありますが、何よりも不満だったのが“日本が沈没しない”こと。ラスト観てビックリしました。こんなん『日本沈没』ちゃうやん!!うーん、こういうのアリなんでしょうか。ある意味驚愕のラストでした。沈まなあかんて!沈まな!!そうです。多くの日本人は助かるのです。でもその展開は日本民族そのものについて考えるという原作のテーマや問題定義を否定していることになりますよ。頭抱えてしまいました。小松左京もよくこんな脚本にOKを出したなあ。 丹波哲郎が写真出演していたり、特撮が頑張っていたり(東宝スタッフを一切起用せず、東映系スタッフでガッチリ固めていた点がビックリ)、脇役のキャスティングが妙にイイ(及川光博、ピエール瀧、手塚とおる、前田愛、佐藤江梨子など)など観るべき点もあったのですが、うーん、50点ぐらいかなあ。まあ、今流行の“製作委員会”方式なので出資者からの希望や要求などを受けざるを得ず、監督にとっても不本意な部分がかなりあったのでは・・・。やっぱりテレビ版がベストです。主題歌も久保田利伸ではなく五木ひろしでないとダメ。 口直しに今度河崎実監督『日本以外全部沈没』を観に行こう。。。 ↓近所のTUTAYAへ行ってテレビ版のDVD借りてきます

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る