必殺仕業人 第9話「あんたこの仕組をどう思う」
温泉にも入りたい。必殺仕業人 第9話「あんたこの仕組をどう思う」無認可風俗の隠し売女たちが捕まり牢屋に連行される。主水は隠し売女には厳しい。その頃やいとやは急患の対応で長屋へダッシュ。与兵衛の娘おみつが危篤状態だ。やといやが駆け付けた時は既に息を引き取っていた。おみつは与兵衛の薬代を稼ぐため隠し売女をしていた。与兵衛はやいとやにおたか(フカキン夫人)殺しを依頼する。おたかは隠し売女を取り仕切っている噂があった。おみつをこき使ったに違いない。つうことでやいとやは捨三に探りを入れるよう依頼する。捨三の調べでおたかが隠し売女の元締をしていることが分かるが、バックに直参旗本の秋葉兵庫が控えていた。秋葉は女の補充や上納金の値上げを要求するが、おたかは生活が苦しい女たちファースト。身体を売れば手っ取り早く稼げる、それでいて足抜けも許していた。しかし秋葉が長屋を提供し、お上から目を付けられないよう手を回しているからこそ成り立っている。つうことでやいとやは一人で仕事をしようとするが、主水と剣之介にばれてしまう。ただし頼み料が激安、しかも相手が旗本と聞いて手を引く。秋葉兵庫といえば旗本八万騎の中でも指折りの大物だ。とてもではないが手を出せる相手ではない。「お前エと一緒に地獄に行くのはまっぴらご免だ」と吐き捨てる主水。仕事にありつけなかった剣之介は「今月どうしようかなあ・・・」。やいとやは仕方なく与兵衛に頼み料を返すが、偶然おたかに会う。おたかは今も隠し売女を続けている五人の娘たちの夢を叶えてやろうと考えていた。おたか自身も苦労を重ねてきたが「今じゃ生きていて良かったと思ってますよ」。つうことでかつておたかの下で働いていたおよう(市川森一夫人)が目を付けられる。おようは足を洗い夫と真面目に暮らしていたが、超人気売れっ子だったことから現場に復帰するよう秋葉に迫られていた。そしてある日、無理やり秋葉の屋敷に連れ込まれる。ちょうどその時、やいとやは秋葉を訪問治療、主水は気になって屋敷の表をうろうろしていた。そんなこんなでおようは座敷牢に閉じ込められ、力づくで現場復帰を強要されるが舌を噛み切って死んでしまう。おようがさらわれたと聞いたおたかは秋葉の屋敷に駆け込むが、秋葉は何のことやらと知らんふり。翌朝、河原でおようの亡骸が見つかる。やいとやはおたかにおようが秋葉の屋敷に連れ込まれていたことを話す。おたかは秋葉のやり方に我慢できなくなり、娘たちに足を洗おうと呼び掛ける。いざとなれば夜鷹をして稼げばいい。そこに秋葉の手下たちが乗り込んでくる。足抜けは絶対に許さない。おたかはやいとやを訪ねると仕事を依頼する。主水は頼み人がおたかと聞いて意外に思う。しかし稼ぎまくっていたはずが、秋葉に金を吸い上げられ三年掛って貯めた金がたったの五両だった。超貧乏人の剣之介は「それにしていつも一両ずつってのは安すぎるなあ。物価も上がってるし」と不満を口にする。しかし秋葉のような奴のおかげで仕事にありつける、ありがたいとことだと主水は言う。そんなこんなでやいとや本日の運勢は「水難の相あり」。慌てて井戸水で身を清めてから仕事に向かう。主水が秋葉の手下二人を叩き斬り、捨三とお歌が別の手下を屋敷の外に誘き出すと剣之介が絞殺。そしてやいとやが秋葉を始末する。翌朝、牢から隠し売女たちが解き放しになる。銀次は「思いっきり不真面目なことして戻って来いよ!」と呼びかけるが主水に今すぐ出してやろうかと言われると「いや滅相もない!当分がんばりまーす」。お・わ・り