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テーマ:心のままに独り言(8784)
カテゴリ:本
以下3月に読んだ本。三日で一冊が限界だな。一日で読める本もあるけど。さ、これから『ヤッターマン』でも観ながら酒でも飲むか。
朱川湊人『花まんま』文春文庫 直木賞を取った作品。面白かったけどサラサラっとしててあんまり残らない。良くも悪くも。直木賞ってこういうのがいいのかな?面白かったんだけどね。。。 石ノ森章太郎『竜神沼』メディアファクトリー まだ20代の作品。イメージというかビジュアルがすごいな。話もいい。さすが名作と呼ばれているだけあって面白かった。後にイメージを膨らませたイラストは発表したけどリメイクしなかったのは正解。早熟だなあ 西研・菅野仁『社会学にできること』ちくまプリマー新書 道に落ちていたのでわざわざ保護してあげた一冊(実話)。今まで読んだ社会学の本で一番分かりやすく、面白く読めた。社会学がどういう位置づけなのかよく分かった。また研究者論みたいな話もあり、かなり核心を突かれる思いがした。社会学を専攻していない人もお勧めできる 市野川容孝『社会』岩波書店 社会学の本。途中から社会哲学の話になってしまったので途端につまらなくなるが全体的に面白かった。福祉国家とかいわゆる「社会的なもの」が何を指すのかよく分かった。やっぱり社会福祉って元々は社会主義がベースだったのね。なので、なぜ厚生省が「社会省」という名称にならなかったのか、その理由もよく分かった 広井良典『コミュニティを問い直す つながり・都市・日本社会の未来』ちくま新書 タイトルに惹かれて購入。途中まで面白く読めた。途中からスピリチュアルっぽくなってついていけなくなった。「宇宙」とか「地球」とか「精神革命」とか怪しい言葉が連発。コミュニティをそこまで広げて捉えるとは。エライ賞を受賞した本らしいがイッちゃってますよ。大丈夫か?アムロでなくてもイッちゃいます 武川正吾編『地域福祉計画 ガバナンス時代の社会福祉計画』有斐閣 計画だけでなく評価の手法なんかにも触れているお得な本。参考文献で買ったつもりが仕事でも生かせるね。分かりやすくてスラスラ読めた 後藤隆『集まりとしての社会学』光生館 タダでもらった本。だからという訳ではないと思うが、ハッキリ言ってつまらなかった。色々書かれていたが「で、結局どういうことなん?」といった感じ。しかも終始。オチがさっぱり分からない。これだから社会学は。。。 野口道彦・柏木宏編『共生社会の創造とNPO』明石書店 「ウチの博士課程に入りたかったら修士課程から入り直して」と言われた学校の先生方が書いた本。なかなか面白かった。一方で共生社会の定義やら概念が非常に難しいこともよく分かった。しかし肝心のNPOは最後の方にチョロッと出てくるだけ。これはひどいな(笑) 橘木俊詔編『リスク社会を生きる』岩波書店 タダでもらった本。社会保障から原発までありとあらゆるリスクについて取り上げているが、「そんなこと言いだしたら何でもリスクになるやんけ!」と突っ込みながら読んだ。格調高くまとめると格調高く見えてしまうことが良く分かった。これからマネして格調高く格調高く。。。 吉田久一『日本社会事業の歴史』勁草書房 ブックオフで105円なり。なかなかの掘り出しモノだった。日本て昭和30年代くらいまで貧乏だったのね。あと古来よりずーっと宗教と政治の影響を強くうけながら変遷していったのね。何でも読んでみるものですな 蒔田弘夫・吉原直樹編『都市社会学』有斐閣 滑り出しは快調だったが、途中からグダグダ。文化人類学とかジェンダーとか出てきたりして「都市とどこが関係あんねん!」と突っ込みながら読んだ。しかも、たぶん専門外のことだったんでしょうか「~だと思う」「~かもしれない」を連発するとても弱気な章もあり、金返せと思った 田草川弘『黒澤明vsハリウッド 「トラ・トラ・トラ!」とその謎のすべて』文春文庫 600ページ近い本だったがあまりにも面白く二日で読んでしまった。確かに当時の黒澤明は変だった。奇行丸出し。でもそこまで追い詰められた気持ちがよく分かるな。眉唾なエピソードもあったが概ね事実なんだろうと思う。クリエイターとしては超がつく一流。しかし経営者としては・・・その辺は円谷英二や手塚治虫なんかとピッタリ共通する。そこが悲劇なんだと思う 清水ミチコ『清水ミチコの「これ誰っ!?」』宝島社 著者の似てない顔マネをまとめた本。絶対似てないと思ったのが柴崎コウ・高見沢俊彦・井川遥・小泉純一郎。似てないけど似てると思ったのが平井堅・財前直美・桃井かおり・田中麗奈・鳩山由紀夫。悲しくてつらいことがあるたびにこの本を開けば乗り越えられそうな気がする。気がする 渡辺徹『走りつづけて』シンコーミュージック 27年前の本。まだ糖尿病や高脂血しょうを発症する前の軽やかなアイドル・渡辺徹を完全網羅。たぶん一日で撮影したと思われる写真を豊富に収録。適当にしゃべったことをゴーストライターが一日でまとめたと思われる文章も実にどうでもいいエピソードばかり。それを「青春の挫折」みたいな感じでまとめてたりするあたりが上手いね。写真からデブの兆しが感じられるのも興味深い 太宰治『人間失格』新潮文庫 ヤング時代に読まなくて良かった。もし読んでたら・・・そう思うと恐ろしい。独特の文体がとても我が仕事の世界に近く感じられますな。なんで皆さんああいう文体になってしまうんでしょうか?(笑) 中村真一郎・福永武彦・堀田善衛『発光妖精とモスラ』筑摩書房 『モスラ』の原作は純文学作家たちによる共作だったのね。日米安保の問題なども絡めなかなか面白く読めたが、小説というよりもこれは企画用のシノプシスですな。なので読後感が浅い。それを補足するためか脚本の第一稿と決定稿も収録しているが、小説と脚本は本来全く別物なので。。。面白かったけど期待していたほど面白くは無かった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年04月04日 18時22分30秒
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