赤い衝撃 第29話「愛よ走れ!」
ト、トルコ!? 星桃次郎 赤い衝撃 第29話「愛よ走れ!」大山邸は人手に渡った。財産を失った大山ファミリーはそれぞれで生活を維持。鈴代はスーパーでレジ打ちの仕事に就く。おじいちゃんまで警備員の仕事を始めるが、政子は突然の貧乏生活に耐えられず六畳一間のアパートを飛び出す。再び金持ち生活を夢見て高級クラブのホステスになったが接客マナー最悪で逆ギレ。そんな政子にやくざが甘いささやき。心配して追いかけてきた友子を振り切って、やくざと知らずに車で出発。しかし友子がものすごいスピードで追いかける。しかもしつこく。さすがに心配になって車を強引に止めさせると倒れた友子に駆け寄る。「あたしを助けるために走ってくれたのね。ありがとう」。政子善人に転向。そんなこんなで友子は秀夫とトレーニングを重ねる。競技会の出場資格は100メートルを12.5秒で切ること。しかし今の実力は13.9秒。大門先生から出場を諦めるよう言われる。12.5秒を切れるようになるのは「一年後か、二年後か。さっぱり分からんね(きっぱり)」。競技会まで時間はある。秀夫は友子を励まし、トレーニングを重ねた結果12.6秒を記録。あと0.1秒。豊とミサコも応援。しかし文子だけはくすぶり続けていた。友子は豪助と面会、12.6秒を報告する。「さすがワシのウサギだ。しかし極めて残念だがワシはお前の走る姿を見ることができん」。それ以上に文子が秀夫との結婚に反対していることが気になっていた。「あいつも頑固な女だからなあ~」。あんたがそうさせたと思いますよ。「ワシは今まで人を傷つけ過ぎた。この罪はなかなか消えんな」。そこで名古屋章上司を通じて文子に面会を依頼、文子に二人の結婚を認めてほしいと頭を下げる。文子拒否。友子に恨みはないが、豪助と親戚になることが耐えられない。雄作はジローに殺されたが、そのきっかけは豪助だ。そこで合理主義者の豪助は友子を大山家の籍から外し、他人になるよう手続きを取ると説明するが、文子が言いたいのはそういうことではない。親子は一生親子だ。豪助に熱弁され頭を下げられても認めるわけにはいかない。そんなこんなで友子は12.4秒を記録。大門先生びっくり。これで競技会に出場できる。友子は文子を訪ね、秀夫を拘束したことを詫びる。そして競技会が終わったら秀夫と別れると宣言する。文子の気持ち揺れます。その夜、友子の出場前夜祭。政子もおじいちゃん宅に転がり込んでにぎにぎ。しかし豪助だけいない。秀夫は名古屋章上司に競技会の僅かな時間だけ豪助に友子の走る姿を見せることができないか相談する。当日。会場には大山ファミリーだけでなく文子の姿もあった。その頃、豪助は訳の分からないまま車に乗せられる。着いた所は競技会の会場。「お~ワシのウサギがいるぞ!」。友子は豪助の姿に気づき笑顔を見せる。大山ファミリーも豪助発見。「まさか脱獄?」とおじいちゃん失言。Vサインを交わす友子と秀夫。そしてスタート。しかし転倒。「最後まで走らせて下さい。走らないといけないんです!」。足を引きずりながらゴールを目指すが何度も転倒する。豪助は秀夫と一緒にゴールのテープを張る。「ウサギ~テープを張ったぞ!ゴールを切れ~!」。そしてゴールイン。倒れ込む友子を受け止めたのは文子だった。文子は秀夫との結婚を認める。豪助は秀夫にゴールの瞬間を見せてくれたことを感謝する。その後、友子は秀夫に競技生活を引退することにしたと告げる。しかしグラウンドのテープは切れなくても人生のテープは切れるから。きっと切ってみせる。友子は秀夫とトラックを走る。三年後、百恵ちゃんは秀夫と結婚、芸能界を引退する。仲人は宇津井健夫妻。お・わ・り辻褄の合わないことだらけですが、こういう酷いドラマ(※誉め言葉)は大切。実は友子って人格にかなり問題があるのでは?豪助や政子以上に結構な人物だが、大映テレビは性善説に基づいているので周囲を振り回し続けた友子の言動は問われない。そして脊椎損傷って半年で完治するの?当時、患者団体などの抗議とか無かったのでしょうか?大らかな時代。