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川柳で人生を二倍に生きる

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2007年12月27日
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カテゴリ:川柳
 年末の家庭行事がはじまり、ゆっくりと川柳250年の整理をする時間がありません。
 部屋中に、川柳展から帰った物品があふれ、そのリストとの照合作業と、傷みなどの確認を行い、必要なものに関しては修復の作業を行っています。
 展示に出すときも、多大な手間が掛かりましたが、帰ってきてからのほうが、その数倍の手間が掛かっています。まだ、借用史料の返却作業もすべては完了しておらず、残りわずかな時間を、まだ休むことができません。

 しかし、1年間に行なってきた事業に思いを馳せると、よくもまあ出来たな…という感慨が溢れ、多くの同志、支援者の温かい協力に、ひとり感謝するばかりです。

 25日に、今年さいごの川柳道場・青葉台教室を終え、外向きの仕事に一息つきました。川柳250年の節目に育て始めた川柳の芽は、着実に成果をあげ、川柳を文化として楽しむ姿勢ができてきました。競吟よりも創作を好み、川柳をベースに周辺への好奇心を広げるという目標は、確かな手応えで還ってきました。

     青葉台.jpg

 色紙の染筆でも、配られた規定数では満足せず、書きたくて書きたくてしかたないというのは、嬉しい反応です。上手いまずいはさておき、川柳を総合芸術と仕様とした先達の思いが、私の思いと重なって結実の方向にあることに、私も、忙しくなることが判っていながら同時併行に興した川柳道場を「やってよかった」と思う瞬間です。
 川柳を通じて、作者が愉しく、人生を磨くことができるなら、それが川柳の効用になります。
 もちろん、句会の愉しさも忘れてはいけません。

 そこに、総合的文化としての川柳の存在意義があります。

 かつての川柳家、特に中興の祖や六大家、周辺の角恋坊、飴ン坊、紫痴郎に〇丸、星文洞…などの先達は、それを意識せず自然にやっていた所が大きかったと思います。
 今は、歳を取ってからの入門が多く、自然に身につけるには時間が足りません。それを、効率よく指導することが、忘れられた川柳の幅広さを復活させることの早道でしょう。

 来年は、今年育った芽が、双葉から大きく伸びることを信じ、さらに川柳を共に楽しんで行きたいと思います。





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最終更新日  2007年12月28日 00時29分57秒
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