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川柳で人生を二倍に生きる

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2008年01月14日
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カテゴリ:川柳
 カラリさん、いつもありがとうございます。
 今月も、忙しさに紛れて、遅れていました。カラリさんの一言で、重い腰をあげました。


 玄武洞川柳道場 Web句会 12月課題「賢い」

 優秀句

  ロボットが俺のジョークで笑ってる   高知 勲

<評>鉄腕アトムや鉄人28号に夢中になった私らの世代にとって、ロボット技術は「夢」だった。コンピューター技術の進歩、人工知能の発達など、飛躍的な技術革新は、もはや想像を越える領域にはいっている。「賢さ」の集積で作り上げられていくロボットが、ジョークを解するようになったとき、主客は逆転して、ロボットに人間が従えられる時代も近いのかもしれない。勲さんの句は、軽い表現の中に、現代の科学技術の状況と、その裏に見え隠れする危機感を見事に描いた。「賢い」という題を通じて、人間社会の現在、未来を捉えた優れた作品だ。

  飽食のカラスに顔を憶えられ      宮城 ルビーの指環

<評>カラスが賢いということは、予てから言われていることだが、都会を餌場とするカラスは、田園を生活の場とするカラスとは一線を隔して「飽食」である。作品の表面的には、ゴミなどを漁りにくるカラスを追い払う作者を利口なカラスが顔を覚えたという意味だが、どっこい、カラスは人間社会の中にも棲んでいる。あまり、正義をひけらかし、筋を通そうとすると、腹黒い飽食のカラスに顔を覚えられてしまうことになる。


  佳作

  手作りの料理を出すという餌付け      高知 勲

<評>今回の集句の中で、勲さんは光っていた。他の三句もまずまず。ここでは、優秀句には及ばないが、題詠として見事な状況を描いた。オトコは、オンナの手料理というものには弱いのだろう。見事に「餌付け」するオンナのしたたかな賢さを一句に仕立てた。

  合コンで次善を選ぶ処世術         新潟 伊塚紅白

<評>人生、「最善手」ばかりが道をひらく訳ではない。「次善」を選択する知恵も賢さの現われだろう。ましてや、「合コン」という設定では、誰もの意識が集中する光った人より、やや視線からそれている「次善」の人を選ぶという作者の思想は、まさに「賢しい」処世術にちがいない。

  賢さも程々がよし獄中記          岡山 迷 留

「賢い」という題で、その題を読み込むことは、やや不利である。なぜなら、「賢い」といってしまえば説明になってしまうからだ。しかし、これを逆手に取った描写をすると、そのコトバが生きてくる。時事作品でもあり、元某次官の姿が彷彿としてくる。

  その他は、暦摺(発表紙)で御覧ください。





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最終更新日  2008年01月14日 12時58分06秒
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