ガソリンが一向に安くならない訳
クルマ乗ってる方ならわりとガソリン価格に敏感になっていらっしゃるかと思いますが、相変わらず高いですよね。私がまだ若かったころなんて、リッター100円くらいで推移してた頃もあったのに、今やセルフなどで安くなっても160円はしますよね。なぜそんなに高いのでしょう?もちろん先物価格につれ高してしまっている点はあろうかと思いますが、ピークはとうに過ぎています。足元ではまた少し値上がりしててきてはいますが、そうは言っても高すぎるなあと私は思います。ちなみにですが、各原油先物価格の推移についてはこちらの通りです。ニューヨーク原油先物WTIドバイ原油先物ブレント原油先物NYヒーティングオイル(灯油)先物原油先物(東京)灯油先物(東京)チャートを見ると、世界的に足元では再び高くなってきてはいますが、東京でも23年の冬から春にかけて、一時落ち着いた時期があったんですよね。でもあの当時、ガソリンが安くなったと実感した方ってあまりいなかったように思います。なぜなのでしょう?政府から補助金が入って、少しは安くなってなくてはおかしいはずですよね?この疑問について、ある方が非常に納得のいくコメントしていたので紹介したいのですが、どうやらこのガソリンの卸会社に補助金を配る、という日本政府の政策に大きな問題があるようです。政府は補助金を配れば、ガソリン高対策をしているというポーズが取れるし、財務省としても、お金を配ったってことで、卸企業に有難がられるので、優位的な立場になれるという見返りがあります。だからこの「補助金を配る」というやり方に固執するんですね。いっぽう、補助金をもらった卸会社は補助金貰ったからといって価格を下げるわけにはいかない訳です。なぜなら、補助金が出たからといって安易に価格を引き下げたら、当たり前ですけど、ガソリン価格が安くなったからもう補助金必要ないよね、ってことで、補助が打ち切りになるからですよ。だから卸会社は価格をあまり下げたがらないのでございます。ザイム真理教 それは信者8000万人の巨大カルト / 森永卓郎 【本】ですから、こういうことにならないためにも、本来はガソリンにかかる税金を引き下げるとか、撤廃するなどしてガソリンの価格を下げなきゃいけないのですが、これをやるのを政府や財務省がとても嫌がるんですよ。なぜなら、政府は税金を下げると、財務省から嫌がらせを受けるからですね。だから、なんやかんやと言い訳を作って、減税だけはしない方向に持っていこうとします。実際、今、自民党が抱えているスキャンダルって、ほんのわずかな所得税の減税を言っただけであの有様ですよね。財務省は税金を引き下げたり撤廃したりするとペナルティ、ということで、出世に響くのだそうです。だから、財務省は政府与党がちょっとでも減税しようものなら、復讐と保身のために、与党議員のスキャンダルをマスコミにリークして炎上させるんでしょうね。もう、日本の中枢はメチャクチャというか、ドロドロですよ。情けないったらありゃしません。こんなだから、わが国は税金が高くなる一方で、下がらないのでしょう。