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ジュネーブその日暮らし(+革モノ作り・レザークラフト)

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2006年01月03日
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カテゴリ:近隣国への旅
 ベニスの商人といえば、シェイクスピアの有名な作品です。友人の為にユダヤ人の金貸しシャイロックから金を借りたベニスの商人が、船が沈んだため金が返せなくなって、借金のカタに証文通り心臓の肉を差し出すよう要求される・・・という話です。
 塩野七生氏によれば、実際にはベネチア共和国は各国に間諜を差し向け当時世界最高の情報収集能力を持っていた様な抜け目ない人々で、全財産を一回の航海に投資するなどありえないし、もしもそれで破産したら、それこそベニスの商人の恥さらしだったそうですが・・・。

 現代では完全に観光化したベネチア。そこにも抜け目ないベニスの商人たちが存在します(^^;)。

 ベネチアで悪徳商人として有名なのは、ぼったくりレストラン。特に有名な高級ホテル、ダニエリ周辺や、運河が見えるような良い立地にあって、客引きしているような店は要注意。
 ぼったくりの方法は、調査の結果(どんな調査や?)以下の4つが確認できました。

1)言葉ができず旅慣れていない観光客などに、まず無料サービスのシャンパンなど飲ませて店を出にくくし、値段が載っていないメニューを出す。
2)名物の魚介料理で、支払いの段になって、「メニューの値段は100gだ。お前の料理には1キロ使ったから10倍になる」と言ってくる。
3)2)の更に悪質版で、苦情を言う客には(100g)と記入してある別のメニューを見せ、「判って注文していたはず」と言い切る。
4)ワインを頼むと、客には値段を言わず、高額の(それが本当に高額なワインなのかは怪しい)ボトルを注文させる。


 どれも、2人で20万円などの破格の請求をしないところがミソ。前菜とパスタ、魚のグリルにグラスワインで、客も確信を持って「ボラれた」と言い切れない一人2~3万円くらいの値段を提示してくるようです(イタリアで色々食べた結果、この程度の食事なら、最高級店以外は布テーブルクロスと布ナプキンの店で、二人で2万円がいいとこです)。
 こんな手口で「ぼったくられたのかも?」その後ずっとイヤ~な不信感を抱いていては楽しい旅行も台無しというものです。ベネチアのレストランはツアーの添乗員さんに紹介してもらうか、ガイドブックに載っている店か、予算を告げてホテルに紹介してもらうか、客が楽しそうに飲んだり話したりしている大衆的な店に入るか、ピッツェリア(ピザ専門店というわけでなく、パスタや前菜、メインもあって、味もおいしい)に入るのが良いと思います。
 ベネチアはすばらしい所ですが、完全な観光地で地価もイタリアで最も高い場所のひとつ。

「安い飲食店」はありませんし、味も他の都市の同じ値段の店に比べると落ちます

 海の中の町なので海鮮料理が名物となっていますが、ベネチア本島に漁港があるわけでもなし。安い店はもとより、評判の良いという高級店でも海の幸の前菜に「カニカマ」を出してきてびっくり(^^;)。

 次に気をつけなければならないのはお土産屋。本物のムラノガラスやレースを扱っている店もありますが、職人の減少から殆どの土産物店では中国製品をならべており、Made in Chinaとシールがはってありますが、中には中国製品を堂々と「ベネチア産だ」と説明し、偽って売っている悪徳店もあります。しかし
「ベネチア製だと思ったら騙された・・・」
というような心配はおそらく無用。普通の日本人なら中国、ベトナム製のものを日常的に頻繁に見ていますので、ベトナム製テーブルクロスや、中国製の小さなガラスの動物を見れば、
「ああ、こういうのは日本でもよく見るよね~。」
といった感じで、すぐにわかります。

 そういえば、駐車場の料金所も・・・。入庫した時の口頭説明では、1日目36ユーロ。2日目から20ユーロということでしたが、帰りの清算所には2日目からは12時間20ユーロ。次の12時間までは1時間につき2ユーロと表示されていました。2日目は17時間くらいだったから傷は浅かったけどさ。う~む(^^;;)。

 ゴンドラの、「1時間100ユーロ」程度の吹っかけ料金なんか、かわいらしく思えてきますね~。
 旅行の際はくれぐれもお気をつけください。





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最終更新日  2006年08月29日 23時18分14秒
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