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玄界灘渡部の暫定的個人日記

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2009.07.01
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カテゴリ:映画
特撮といってもオーケンのバンドの話ではありません。映画の話。
本日は映画の日ということで、久しぶりの映画観倒し祭り。
といっても実は今見たい映画は「レスラー」の一本のみ。
しかし折角の一人祭りということで、今回のテーマは「特撮モノ」というくくりで一日映画観倒しました。

かつては熱心に追っかけていた特撮映画事情も、最近はすっかりご無沙汰ということで昨今の特撮事情を調査すべく映画館のハシゴを計画。
そもそもうちの嫁は「特撮モノ」に殆ど興味がなく、それどころか「機械が出てくるだけで引く」という特殊体質なので、絶対嫁と観に行きそうにない作品ばかりチョイスしました。

「剣岳-点の記」
http://www.tsurugidake.jp/
特撮特集でいきなりこれかよとお思いでしょうが、これから始まるCGの嵐に目をニュートラルにすべく「実写とはなんぞや」をこの映画から教えてもらう予定。

さて期待の実際に剣岳山頂で撮影された怒濤の映像ですが、流石に素晴らしく、今すぐにでも山に登りたい衝動にかられました。
ただ、個人的には映像が暗く感じました。
なにしろ山の景色といえば圧倒的な光量であり、もし雪でもあろうものならその眩しさは裸眼でいることが辛いほどですから、その辺りが画面から伝わってこないのは残念。
最近はテレビがデジタル化し、プラズマや液晶の眩しいばかりの圧倒的な光量に慣されている目には物足りなく感じます。
映写方式による限界はあるでしょうが、そのあたり見る側としては実写にこだわらず、何らかの特殊加工処理をしてでもその辺りを再現していただけたほうが、わざわざ映画館に足を運んでする体験としてはありがたいのだが。
映画の魅力はスクリーンで魔法を見せてくれるものだと私は思っているので。

内容的には良くも悪くも一昔前の日本映画って感じでしたが、ちょっと松田龍平君のファンになりました。

凄かったのはその客層。夏休み&映画の日ということで、シネコンの中は親子連れの嵐でしたが、このスクリーン内は完全高齢化。
おそらく私が最年少だったでしょう。私の親くらいの年代の方々が中心層でした。
これほどの高齢化スクリーンでは、上映中の加齢臭問題が心配されましたが、そこはワーナーマイカル自慢の「ウィルスウォッシャー機能」で快適でした。
http://www.warnermycal.com/event/viruswasher/

続いての作品は、ちょうど時間の繋がりよかったのでこちら。
「トランスフォーマー リベンジ」
http://www.tf-revenge.jp/
監督のマイケル・ベイ自身が経営者であるデジタルドメイン社がILMと共にVFX(特殊視覚効果)を担当。
デジタルドメインはタイタニックでオスカーを獲得しその名を有名にし、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』等、現実社会にCGを融合させたVFX表現には定評があるところ。
案の定良い仕事してました。街やエジプトで暴れるロボットの描写は流石。俺が子供なら大喜びかもしれません。

そのロボットのCGだが、1体あたり膨大なパーツが複合的にワンカットで動く。ILM自慢のレンダリングコンピューターが最初のテストでハングアップしたらしい。
かつ動きについてはスタントマンのモーションキャプチャーだそうで、ロボット物特有の機械風な動きではなく、アクションスター並みの速度で動くので、激しいカメラワークと相まって多少CG酔いした。

今回は吹き替え版だったせいもあってか、場内は「剣岳」とは打って変わって子供の山。場内にいる子供の年齢全て足しても剣岳の横一列分くらいではないだろうか。
そんななか、下ネタやマリワナネタなども随所にちりばめられているのだが、字幕と違い吹き替えはカットするわけにもいかずそのまま翻訳されてくる(多少ソフトにはなっているのだろうが)
その度に硬直する親達が可愛かった。
エンドロール開始時にはすでに通路でトランスフォーマごっこが始まるなど、嫌が応にも夏休み気分を盛り上げる映画だった。俺の夏休みはいつまで続くのだろうか。仕事しなきゃなとか。
映画の内容については前作見てない関係上、最後の方までだれのことだか分からない名前とかあったので割愛します。

続いてはこちら
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
今度はアニメかよとお思いのあなた。これは立派な「特撮モノ」です。
エヴァは本放送時にはほとんど興味なく、会社の同僚に「渡部君エヴァすごいから」と強引に進められてビデオで見たのが出会い。
いきなり第1話で使途(劇中登場する謎の巨大生命体。要は怪獣)が第3東京市(小田原付近)に登場するシーンの、送電線がビュンビュン言ってる描写で打たれた。
これは明らかにガンダム系譜のロボットアニメではなく、ウルトラマンの系譜であると。
怪獣とウルトラマンが戦う町の、家の軒先にある洗濯物のような描写だとおもった。

私が高校生時代。特撮の世界への進路を模索し、渡米まで考えていた80年代初頭はILMがCGの導入を本格的にはじめて(そのCG部門はスティーブ・ジョブスが買収し、現在のピクサー社となる)いた頃、日本ではダイコンフィルムというオタク集団が8mmフィルムでアマチュアとは思えぬ円谷オマージュの「特撮モノ」を精力的に発表していた。
私の実家にある当時の雑誌「宇宙船」には、ダイコンフィルムの活躍が紹介されており、俺もがんばらねばとなぜか舞台の道に進んでしまった。
彼らはその後16mmで「ヤマタノオロチの逆襲」を発表し、「オネアミスの翼」を経てアニメの世界へと移ってゆく。

その主要メンバーの一人である庵野秀明がエヴァの監督であり、ダイコンフィルムが母体のガイナックスが制作であることを知ったのはずいぶん後のことだ。

だから私はエヴァがちりばめた「人類保管計画」だとか「死海文書」だとかのエッセンスは、あくまでエッセンスであり味付けであり、もっとも重要なのは「謎の巨大生物使徒と巨大人型決戦兵器エヴァンゲリオンの戦い」の描写なのだと考える。
だから私は今回の作品鑑賞においても、新ストーリーや問題の最終話の新解釈等には重きをおいていない。

これは日本特撮界が、日本特撮の父「円谷英二」の子供たちが、現代のハリウッドVFX映画にアニメという手法で挑んだ戦いなのであるといえよう。
今回の企画にぴったりの作品である。

前回の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』では、ヤシマ作戦での過剰なまでの書き込みが見所であったが、今回はどうだっただろうか。

結論としては使徒との戦いが全般的に物足りなかった。新ストーリーとはいえ全26話(12時間半)分のストーリーを映画4作(8時間)で描き切るには、出すべき使徒もエピソードも多すぎることは理解できる。旧ストーリーが大きな足かせになってしまっている感は否めない。
しかしまあ、そのあたりは制作側も悩みに悩んでの選択だろうし、どんな手段を選んだとしても批判が出るのは明白なので仕方の無いところではあろう。

今回も第3東京市の描写などは非常に見るべきシーンが多かっただけに、それが戦闘シーンで生きていないのが残念だった。
唯一、エヴァのつま先アップのシーンが多く挿入されている点と、3号機起動実験時のシーンではエヴァの巨大さを表現するシーンが多数追加されておりぐっと来た。
あと新使徒の質感描写は技術の進歩も相まって、より「怪獣でも敵ロボットでもない使徒という新しい敵役の提示」というエヴァの魅力を今回も存分に発揮しており、いまだに敵役の描写がUFOも宇宙人もオーソンウェルズの時代から進歩がないハリウッド特撮モノに一撃を食らわせた格好だ。

やはり日本はしばらくアニメでがんばるしかない。実写特撮モノでは予告編を見るだけでハリウッド作品と同じ土俵に立つのは難しいのが現状。
政府は変な箱物博物館を作るのも良いが、著作権や配給など制作現場を支援する制作を打ち出してほしいものだ。

客層は老人、子供ときて今回はやはり、オタク色が色濃い。
私を含めて「おめえ平日の昼間になにやってんの」という年齢不詳男子が多かった。
座席での肘の扱いや、物音に対する敏感さなど、多少気を使う必要があるのは仕方の無いところか。
前作同様エンドロール終了後に次回予告があるのだが、テレビシリーズ同様葛城ミサトの「サービスサービスゥ!」という決め台詞が出ると、会場中から出た「フッ」という鼻息に似た笑いがひとつになっていたのが印象深かった。

最後に見たのが
『ターミネーター4 』
シリーズ4作目にしてついに見ることになりました。(前3作見てません)
特撮モノとしてはデニス・ミューレンやILMが参加して無尽蔵に制作費を使ったという「T2」については非常に見たかったのだが、前作を見ていないので迷っているうちに見逃してしまった経緯がある。
ちなみに「T2」は映像の合成をフルデジタルで行った最初の作品として特撮モノの中でもエポックな作品として知られている。
スターウォーズで発展したマット合成技術の終焉と、90年代以降のデジタル映像の走りというべき作品が「T2」である。(見てないけど)
というわけで、特撮モノとしては押さえておきたい作品だが、前作「T3」ではあまりそのあたりの目新しい話も聞いていないし、今回はシュワルツェネッガー知事の出演問題の話ばかりがクローズアップされているので心配ではあったが、もう前作見てないからと言っているとずっと作品評価できないので、今回は見ちゃいました。

特撮の印象としては、マトリックスあたりで時間が止まっているのではないかという感じ。
無論細かい技術の進歩は、他の今日作品同様見受けられるが目新しさは一切なし。
一連の作品の看板ともいえるスタン・ウィンストン(特殊メイク他)が昨年死去した影響もあるのだろうか。
アビスやタイタニックなど特撮モノ監督と呼んでよいジェームス・キャメロンの作品「T1~T2」移行は特撮モノとは呼べないのかもしれない。(見てないからわかんないけど)
特撮は「一応やってみました」という感じ。単なるB級アメリカ映画でした。
なんだかシリーズ化するつもりのようですが無理でしょう。
主演をクリスチャン・ベイルでなく、チャック・ノリスにすべき。

「T4」があまりに退屈だったので、最後に大トリとして鑑賞するはずだった「スタートレック」は後日に延期。
本当は一番見たかったのはこれなのに・・・。

外はもう真っ暗。





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Last updated  2009.07.02 17:21:32
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