梅作りのおじさんから電話があった。昨年、私の山小屋の斜面の草を刈ってもらったから、「今年も刈って来ましょか」と言うのだ。小屋を建ててもう七年になるから、タンポポ、イタドリ、アケビ、ウバユリ、イバラ、シャガ、ヤブラン、カキドオシ……いろいろ生えた。水仙と春蘭は私が植えた。「ガシャガシャ生えて見苦しい」とmy筈は言うのだが、いろいろ生えているほうがいいと思う。
丸刃の草刈り機でギャーッと5分ほど斜面をなでたらオワリが5000円だ。日当よりも、折角生えている草が可哀想だ。とにかく、状態を見て来てから返事しようと、二人で山へ行った。ヨモギとハコベが茂っていたけど、見苦しいことはない。入り口前の平面のところの十薬やハルジョオンは手でむしった。三つ葉と山蕗に混じって富貴草とホウズキがある。白い蛍袋が蕾をつけている。蕗は佃煮に、三つ葉はテンプラにと摘んだ。
上の山から落ちて来る杉の枝葉やゴミを燃やすしか興味のないmy筈が昼寝している間に、斜面のイタドリとヨモギを伸縮鋏を伸ばして切った。アケビの花がもうすぐ咲く。白糸草の優しい花が一本だけ咲いていた。ウバ百合の大きな葉っぱが真中にある。ここで百合に咲いてもらいたい。昼寝から覚めたmy筈に珍しい白糸草を見せ、「草、刈ってもらうのは七月でええわ」と言った。
夜、my筈は梅作りのおじさんに電話していた。
「おタクの都合のええ日に、刈っとくなはれ」
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Last updated
2003.06.03 01:06:09
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