「蛙の子は蛙の子」と昔はよく言った。「おたまじゃくしはカエルの子/ナマズの孫ではないわいな/それが何より証拠には/やがて手が出る足が出る…」なんて歌も歌った。親が子を作る…なんのフシギもなかったのだが、人間がいろんな遺伝子を操作するようになった現代、「これはこれの子」と言えない場合もありそうだ。
自分の親に不満があるから他人の子を多数殺傷した殺人犯人がいる。成長の途中で遺伝子が狂ったわけでは、どうもなさそうだが、親はその子が生まれたとき、そういう将来を予想しなかったことは確かだ。予想が出来たら、育てられる筈がない。性格のゆがみは、ちょっとした遺伝子の変性(変異というか)によるのだろう。親と子は別のものだと言う説があるが、産んで育てた親にはまったく責任がないとは言いきれない。「いずれ狂う」という遺伝子があったのだから。
すぐにキレルという性格の人が、最近増えているそうだ。遺伝子が脆くなったのだろう。ガンになり易い遺伝子。スポーツに強い遺伝子。絵が描ける遺伝子。戦争が好きな遺伝子。アトピーの遺伝子------。生活環境が、野菜の遺伝子を組替える人類の遺伝子を変えつつある。生活環境を変えた人間の住む所から、カエルやメダカが姿を消しつつある。
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Last updated
2003.08.25 23:49:40
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