2007/01/16(火)18:44
ステロイドの体内における作用(3)
<ミネラルバランスの変化>
体内のミネラル(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、等々)の濃度はある一定値に保たれていますが、ステロイドもその調節物質の一つです。
ステロイドの種類によっても異なりますが、この作用が大きいものもあります。ステロイド薬が使われ始めた当初は、副腎から分泌されるコルチゾールとほぼ同様の物質であるコルチゾンが使われていましたが、このステロイドはこの作用がかなり強く出ました。
しかし、その後ステロイド薬は改良が進み、現在では50年前の約半分の作用になっています。したがって、それほど心配することはありません。ただし、すでに体内ミネラルバランスが崩れている場合は、その作用が表に出てくることもあり得ます。
ステロイドはナトリウムを増加させ、カリウムを減少させます。ナトリウムが増加すると、その濃度を下げるために水分が吸収されます。そのため細胞内のミネラルバランスが崩れ、物質代謝に悪い影響が出ます。また、血液量も増加するため、血圧が高くなる傾向があります。
カリウムが減少すると、筋肉の収縮に影響が出ます。そのため、手足の脱力感が出てきます。カリウムの減少が大きくなると、心臓の筋肉(心筋)の収縮にも影響が出ます。最悪の場合は心不全から死亡することもあり得ます。
ただ、こうした影響が出やすい中程度以上の使用は、入院中、あるいは頻繁に通院しているときであることが多いので、医師がしっかりと診ているはずです。ですからまず心配はありません。もし通院中に体調の悪化が感じられた場合は、次の通院日まで待たずに病院に行くようにしましょう。
本日はここまでとします。
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