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テーマ:ステロイド(11)
カテゴリ:健康的に生きる
<抗炎症作用> ステロイド薬は、他の薬では代用できないほどの優れた抗炎症作用を持っています。外の薬ではどうしても症状が好転しなかったのに、ステロイド薬を使ったらあっという間に苦しみが無くなるということも珍しくはありません。 病気の多くは何らかの炎症があるものですから、ステロイド薬は非常に多くの病気の症状を和らげる働きを持つわけです。病気に苦しんでいた人にとっては、あくまでも症状を抑える対症療法だということは理屈ではわかっていても、つい「治ってきた」と勘違いしてしまいがちです。 ところで「炎症」とは何でしょう? 一番身近かなのは、皮膚に怪我をした場合でしょう。傷がつけば当然痛いですし、赤く腫れてきます。熱も持ちますね。こうした現象が炎症です。体の中にきた炎症は目で確かめることはできませんが、基本的には同じ現象です。 炎症のきっかけは何らかの障害が起きることです。障害が起きたところは病原菌の攻撃を受けやすくなります。ですから早急に修復する必要があります。 さて、何らかの障害が発生すると、白血球の仲間である単球(特に好中球)がやってきます。これが免疫反応の中で最初に起こることです。 それではどうしてある細胞に障害が発生したとわかるのでしょうか? 実は細胞に障害が発生するとサイトカインと呼ばれる高分子タンパクからできる物質が放出されるのです。サイトカインが発見されたのが1965年頃と、比較的最近です。もっともその頃はサイトカインとは呼ばれていませんでした。 サイトカインと言っても、あまりなじみがないでしょう。そこでよく知られたサイトカインとしてインターフェロンをあげておきましょう。サイトカインは現在判明しているものだけでも50種類以上あります。 いまやサイトカインが様々な生体防御・免疫機構においてなくてはならない物質であることがわかっています。ただ、このサイトカインの制御システムが様々な理由で正常に作用しないことがあります。本来は生体防御機能のはずが過剰に反応して炎症を引き起こすのです。 最近では多くの病気がサイトカインの制御異常から発生していることがわかっています。ちょっと難しい話になってきました。ステロイドはサイトカインの制御の逸脱によって引き起こされる炎症を抑えるために、非常な効果を示すわけです。 長くなりそうなので、続きは次回ということにしましょう。 なお、更新の間隔が開いています。大変申し訳ありません。現在仕事が忙しくてなかなか時間が取れない上に、「ステロイド」などという面倒な題材を選んでしまったのもなかなか更新できない理由ではあります。 どうか、気長なおつきあいをお願いいたします。 ★サプリメントアドバイザーが身近にいない方は、ひとみ先生までご連絡下さい。 ★「にほんブログ村ランキング」に参加しました。クリックお願いします! ★このブログの内容をメルマガの形で配信しております。もし、メールの形をご希望の方は読者登録をお願いします。 ⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000184917 ★ひとみ先生のホームページもよろしく! ⇒ http://www.kenko-club.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月25日 15時42分24秒
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