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いま、わたしは猛烈に感動しています。
というのも、うちのドイツ人ダーリンが、いっしょになって10年にして始めて、まじめに日本語学習にとりくんでいるからです。 日本人女子といっしょに10年も暮らしていれば、そこそこの日本語はできるはずだと皆さん思われるようですが、うちのダーリン、ほんの2,3語以外はからっきしできませんでした。 知っていたのは、 「コドモベヤ」 「オウチカエローヨ」 「バカバカ」 という、幼児の片言にも劣るまったく低レベルな単語でした。 それがここ1ヶ月ほどでダーリンの日本語能力は長足の進歩を遂げているのであります。 ことのおこりは、うちの8歳の次女ちゃんの日本語学習が思わしく行かないことでした。 6歳のときから、土曜日の日本語補習校に連れて行っているのですが、なぜなのかわかりませんが、本人の日本語を習うということに対する抵抗値がものすごく高く、よその素直なお子さんならば、親にしかられれば、泣きべそをかきながらでも、いやいやながらでも、一応は漢字の書き取りをしたり、絵日記を書いたりするじゃないですか? うちの次女ちゃん、しないんですよ。 親のしつけが悪かったんでしょうか。 しつけうんぬんもあるかもしれませんが、この次女ちゃん、意志の力が並外れて強いキャラのようでして、それはもう、水曜日の午後に通っているバレエの先生からも、土曜日に通っている補習校の先生からも、 「ここまで粘り強く、自分の意思を押し通す子は見たことがない!」 との折り紙つき。 どちらも、こどもの扱いにかけてはベテランの先生方が口をそろえてこうおっしゃるからには、親も覚悟を決めました。 本人がやりたいと心の底から思わない限り、押し付けはできないって。 もともと、いくらおだててもすかしても、怒鳴りつけても、食べ物で釣ろうとしても、補習校の宿題は、もうほとんどしないし、毎週土曜日の朝は、親子で小競り合いです。 親も、若ければ体力で押し切ってなんとかできるのかもしれませんが、わたくしもうそろそろアラフィーですし、疲れるの、いやなんです。というか、できません。 心の平安がほしいのです。 というわけで、秋から補習校、お休みすることに。 3ヶ月ぐらいお休みして様子を見て、ひょっとしたら奇跡が起こってやる気になってくれるかも、なんて夢見ているわけです。 この事態を経済的観点からみますと、いままで次女ちゃんにかかっていた月々の補習校の費用がうくわけですよね。 その分で、じゃあぼくが日本語ならっちゃおうかな、とダーリンが思ったらしいのです。 思っただけでなく、口に出してはっきりとそう申しますので、そうかい、そういうことならば、というわけで、ばばばっとわたくしの手元にあったミュンヘン市主催のカルチャーセンターである市民大学の講座カタログ、電話帳ぐらいの分厚さなんですが、その日本語コースの欄を見ますと、ありました、ぴったりのが。 夏休みのはじめ、3週間のあいだの水曜日の夕方1時間半、みっちりとひらがなの読み書きを習いつつ、初歩の語彙を習うコースがありました。 先生も以前から存じ上げている方で、補習校でも教えていらしたことがあって、そのときはうちのおにいちゃんがお世話になったものです。 よし、これでいきましょう! ということで、その日の夕方から始まるコースを、その日の午前中に予約。 ダーリンには、まずこちらの事務所で申し込み手続きをしてから、あちらの教室に向かうように、先生にはわたしからの、ふつつかものですがうちのダーリンがお世話になります、との旨をしたためた私信を渡すようにと言い含めて送り出しました。 最初の授業日から帰って来るや否や、 「日本語はなんて○ットな文字を使うんだ!」 となにやらわめいておりましたが、まじめに宿題などもこなしております。 それから3週間のあいだに、宿題を黙々とこなすかたわら、自発的に家にころがっている子供用の電子ひらがなおけいこボード2種を使って、ひらがなの練習をしたり、文房具屋さんでメモカードを買ってきて単語の書き取りの練習をしたりと、なかなか熱心です。 次女ちゃんもそんなパパの姿を横から見ながら、時に書き順についておせっかいをやいたり、わたしは漢字も読み書きできるのだとちょっぴり自慢したり・・・ このまま相乗効果で、二人の日本語能力がどんどん上がっていってくれればいいなあと願うばかりです。 さあ、そろそろ3歳の末っ子も日本語学習始めないと・・・。
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