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久々に音楽ネタで行きたいと思う。
年の瀬に「紅白歌合戦」をテレビで見るというのは、相変わらず国民的行事のようだが、僕はここ数年避けてきた。理由はつまらないから。去年は、たまたま実家にいたこともあり、久しぶりに、この国民的行事に参加することとなったのだ。とはいえ、ほんの少しだけ見ただけなんだが。 数名の有名人歌手、初出場者をみたが、白組の男性陣の日本語の発音がなんだか変だ。よく聴いてみると、「か」行と「た」行の一部の子音が、やたらと目立つ。以前もこの話題を取り上げた事があるが、どうやら日本の歌物音楽の傾向のようだということがハッキリしてきた。 もちろん使用機材による場合もある。例えば同じ歌手が同じ発音をしていたとして、異なったマイクを使うと「これは同じ人?」といいたくなるくらい違うのだ。特に高音のざらつきや、低音のふくらみ具合の違いは顕著だ。 また、大きな会場でのライブ演奏となると、 EQの問題もある。これは何かというと、イコライザーという機材を使い、周波数特性を調整するものだ。ちょうどステレオに付いているTreble, Bassみたいな調整が、色んな周波数帯域で出きるもので、非常に便利な道具なのだ。これの調整如何でも相当変わってくる。 そしてコンプレッサー。これはあまりにも極端に音の強弱がついてしまった場合、自動的に音量を押さえてくれる便利な道具。さて、機材の蘊蓄はほどほどにするが、これらの設定によっては、かなりまずい音になってしまう。 しかし、今回は明らかに歌い手の問題だということが解った。なぜかというと、錦織さんの歌は、綺麗に聞こえたからだ。もちろん彼の発音はどちらかといえば母音中心。それはクラシックの発声法、ベルカントに日本語を合わせ込めば、当然そうなってしまうからだ。マイクを通した彼の声が、若干痩せて聞こえてしまうのも、彼の声量が大きすぎて、音響側で下げざるをえないからなのだ。 話を発音にもどすが、やはり彼の発音は、子音がうるさくなく、それでもきちんと聞こえてくる。一方女性陣のほうはと聴いてみると、やはり綺麗だ。特に演歌歌手の人達の日本語は本当に綺麗だった。 ここで、気持ちを冷静にしてみて考えてみた。日本の音楽の中に、この要素があるのではないだろうか?そしたら有ったのだ。それは虚無僧の尺八だった。喉をならしたり、息が歌口を勢いよく流れる音、これは音にはなっておらず、いわゆるノイズ系のおとだ。しばらくしてから、本来の音がでてくるという、あのわびさびの世界なのだ。僕自身もこれに気が付き、「なるほど~」と思ってしまったが、本当によく似ている。これを思うと、日本人の「ハスキーボイス」好きもよく解る。(ま、これは単なる仮説であり、何の証明も出来ないが。) ただ、問題は行き過ぎているということだ。たしかに力強く聞こえるのはいいのだが、あまりにも酷いとかえってマイナスだと思う。それになんといっても聴き辛い。実はさっきえーちゃんのライブをテレビでちょろっと見た。以前は彼の歌い回しにたいしても、同じように思っていたが、今日は違った。ただ、えーちゃんの歌は変わらず素晴らしかった。むしろ良い発音にさえ聞こえたのだ。ということは、他の男性歌手達の発音が激化しているということだ。 曲は素晴らしい物が多いが、もう少し美しい日本語に治して欲しい物だなーと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.01.02 03:35:09
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