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カテゴリ:日記
力学ページのまえがきとして
力学の目的は、「物体の運動に隠された法則を明らかにすること」です。この法則を知ることにより、現在と異なる時点の物体の位置を予測可能にします。この予測可能な状態に至ることが、運動のメカニズムを理解したことになる、といえます。つまり、「力学的状態が決定された」とは、位置予測が可能な状態であることと同義です。 さて、私たちは経験的に、物体の運動に変化を与えるには“力”を作用させる必要があることを知っています。そのため力学では、物体の運動と“力”の関係性について論じられています。この関係の中にある公理的な法則をまとめたのがニュートンであり、力学は通常ニュートン力学とも呼ばれます。 ところが、“力”とは何か?という問いに答えることはできません。残念ながら“力”の正体は今の科学では解明されていません。そのため、力学あるいはその他の物理学においても“力”の存在は無条件に肯定し、力の種類に応じてそれぞれの運動を論じていく、というスタイルがとられています。 よって、よく知られた運動方程式“力=質量×加速度”は力の定義式ではなく、力と加速度は等価的であり、力が作用すれば加速度が生じるし、加速度が作用すれば力が作用している、と見ることができます。力学はこの二元論的な考え方に基づいて構成されています。 さて、力学が物理学の出発点と言える学問であることは、他の物理学の分野の名前、熱力学、統計力学、電磁力学、量子力学・・・を見れば察しがつきます。そのため、力学をきちんと押さえておかないと、他の分野の理解に影響を及ぼすことになります。 また、実社会においても力学はあらゆるところで活用されています。特に機械を作ったり、操作したりする上ではなくてはならない学問ですし、スポーツ科学でも力学的な考察が非常に重要になります。 そのため幅広い分野の方々にとって、力学は基本となる学問になります。 こんな感じでいいかな~? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.22 22:41:45
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