ラーメン記

家人にも風邪がうつった。
ので、今日はちょっと肉とネギを使った風邪対策料理でも、と
吉祥寺の本町交番横にある９９ショップに行って、豚バラブロックを購入。
豚の角煮。

で、９９ショップを出てふと前を見ると
ラーメン「一二三」の地味な看板が。



普通に探しただけじゃなかなか見つからないと評判のラーメン「一二三（ひふみ）」
偶然に見つけました。んで、朝食しか食べてなかったんで入ってみる。
流行のラーメン屋にありがちな、シンプルで小奇麗でセンスのいいお店。
入り口にはベンチと椅子、お客さんが並ぶことが多いのだろう洒落た灰皿、
気の配り方がすごい。ならわかりやすい入り口と看板にしろよ、と。
店主らしき人は小奇麗でセンスのいい洒落た店内と似合った
松尾スズキみたいなおじさん（映画みたばかりだからこれしか浮かばなかっただけだが）
麺メニューは３つだけ。
割り箸もいいものを使ってるし、こだわってるというか前衛的というか、
ここは吉祥寺のラーメン屋紹介なら必ず入る、変わってるのに美味しいラーメン屋なのだ。
写真は「一二三そば　８５０円」
麺は、まぎれもなく蕎麦。じっと見てみたがやはり蕎麦。
ここは麺に蕎麦粉を使用しているそうだ。
で、スープはちょっと濃い目の煮干スープ。
トッピングは茎わかめ、と、これまた珍しいトッピングメニュー。
どこかのナビに書いてあったが、
「ここを不味いと思うのは組み合わせに注目するひと、
ここを美味しいと思う人は味に注目しているひと」
まさにそれである。
蕎麦に注目しすぎると、無意識に、舌とはうらはらに
なんだかわけのわからないものに思えてくる。先入観が働いてしまうのだろう。
味だけに注目すると、確かに美味い。
蕎麦粉入り麺と煮干出汁スープなのだが、しっかりと合っている。
ふとカウンターを見ると、割り箸の横に置いてあるのが七味唐辛子だけだった。
コショウもなにもない。七味だけ。蕎麦だものなあ。
時間をかけて作っているので、とにかく回転が悪い。
見てみるとどこのサイトの一二三評価でも書かれていたが、
あれなら昼時には並ぶだろう、そりゃあ。
値段設定が高いなとは正直思うが、「ラーメン」は美味しかった。