藤谷千明「オタク女子が、4人で暮らしてみたら。」を読んだ。
著者を含むアラフォーのオタク女子4人がシェアハウスで生活をはじめる話。
シェアハウスで暮らす人々のリアルの話を見聞きするのが結構好きで、2011年刊行の「東京ルームシェア生活」きのしたきのこ著(こちらはコミックエッセイ)も持っていたりする。
「オタク女子~」の方は2018年~2020年の話。10年たっても本質的なところはあまり変わっていないなと思ったけど「東京ルームシェア~」の方が元々の知り合い同士で開始しているのに対し、「オタク女子~」はネットでの知り合い(ただSNSでの交流は10年近くある)という所が新しいかなと思った。
(あと、文章にネットスラングや漫画の引用が、ばしばし出てくる。)
シェアハウス開始になる経緯、探す様子、開始してからの生活の様子。
アラフォーくらいの若さで、健康で自立した気の合う仲間と一緒に暮らす初期は、そりゃ楽しかろうという本だった。もちろん、それがずっと続かないだろうということは文中で記載済み。
シェアハウスで自分が見聞きしている範囲では、phaさんがシェアハウスから抜けて一人暮らしをはじめた時が印象に残っている。
藤谷千明さんも、20年後どうなっているのか、続編が読みたいなと思う。
シェアハウス関係ないけど、からあげ隊長(10年以上ブログ村のセミリタイアカテゴリにいたら知らない人はいないのでは?という方)が最近小屋暮らしを卒業した時もphaさんのシェアハウス解消と同じくらいのインパクトをうけた。
こういうの、潔癖な人は「裏切られた!」とか思うのかもしれないけれど、「飽きたら仕方ないよね」と感じたし、ウォッチしているファンのために続けるというのも変な話だもんねと思った。
永続性のないシェアハウスにしても、小屋暮らしにしても、その他でも、
人生の一部、10年くらい、楽しいと思えたらそれで充分なのでは。
私も今の住まいには何の不満もないけれど、別に永住をきめこんでいるつもりはない。
(年をとるにつれて移動する気力も体力もなくなるから現実的にはここに永住することになる可能性が高いけど)
この際なのでしれっと書いておくと、持ち家vs賃貸論争で、だいたい持ち家のデメリットになっている「そこから動けなくなる」というのにいつも違和感をおぼえている。
いや、別にその気になれば引っ越せるよ?
独身時代、30代で終の棲家のつもりで購入したマンションは、現在ただの収益不動産。
今の家も不満はないけれど、他の地域に住みたいと情熱を傾けられるような興味が出現すれば、移り住むことに異存はない。
余談:この本を読んでいる間に、TV番組のお掃除企画で、ルームシェアしている家が出てきた。
芸人が3人で借りているけれど、1人が問題児で、自室とリビングを汚部屋にしていた。
自室には芸人仲間を4-5人泊めて、やりたい放題。
テレビの演出もあるかもだけど、本当にひどかった。
「東京ルームシェア生活」でも「オタク女子が、4人で暮らしてみたら。」でも、
「ルームシェア可能物件が少ない!そこの改善をして欲しい、大家さん!」みたいな主張をしていたけど、こんな例をみると本当にリスクはとりたくないわな~と思った。
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