レンタルマギカ 第21-23話
少女は償いのために――罪を犯す。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ラスト三回の原作は、長編『レンタルマギカ 竜と魔法使い』ですね。 このうち、第21話は原作そのままだったので、特に書くことすらなかったのですが。 少し時間を多めにとったのに、そのほとんどが『回想シーン』の繰り返しというのはどーゆーことなんだろう(汗)。 確かに話の大筋はちゃんと拾えていたのは良かったのだけれど、他の美味しいシーンがぽろぽろと取りこぼされてるような気もします。(アディと猫屋敷がいつきの前に向かうときの会話とか、隻蓮の新人指導とか…)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原作とアニメでは時系列が違います。 穂波の『生ける杖』もアディの『アスモダイ』も、原作では『フィンとの敗北』をきっかけに習得する魔術だったりします。 そして猫屋敷の使い魔の分裂も、本来は『星祭り』で使われた魔術だったりします。 そのあたりの違いを探すのも、原作との読み比べでの楽しみでしょうか。 戦闘の派手さなどは、クライマックスとして頑張ったなぁと思います。 原作どおりの造形だった竜や、フィンの逃走手口などは、映像として見ることができて非常に満足です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ でも、原作よりもアニメの方がいい、と言えるのはやはり穂波の描き方でしょうね。 原作における、“いつきに対する穂波の言動”は、酷いですから…(遠い目)。 原作を読むたび、『勝手に巻き込んでおいて、あの扱いかいっ!』と思うときがあります。 でもアニメでは、穂波の毒が完全に抜けているんですよね。 だから最終回でも、穂波に感情移入しやすく、それがとてもよかったです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とうとう、終わっちゃいましたね。 ……いろいろな思いはありましたが、原作と読み合わせることで、お互いにいい補完作用を生んだ気がします。 特にアニメでの穂波の可愛らしさは、原作も見習うべきところがあるかもしれませんしね(苦笑)。 結末を見る限り、スタッフも第二クールをやる気満々のようですね。 『蛇(オピオン)』の謎なども残っていますし。 できれば次のクールには、もう少し魔術の持つ歴史的・文化的な部分を色濃く押し出してくださいね、スタッフ様。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少女と少年は、互いの傷に向かい合う。