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2018.07.18
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ルネーデュボスがいうように、「科学知識は
過去において人間がよって立っていた伝統的価値を弱め、崩壊させてしまった
のにもかかわらず、その代わりとなる新しい倫理体系を提供せず、人間に生き
る糧をあたえたが、生きるする。そこから、人と人との連帯感が急速に失われ、不信と疎外がはじまり、
そして断絶がくるという現象が生ずるのだ。
 倫理体系を失って、生きる意義や目的をはっきり示すことができなくなった
社会は、当然、混乱し、社会の混乱には個人の混乱が結びつく。
 努力がはっきり結果に結びつかないような世界-あるいは、結果は単に偶
然なものでしかないといった世界  いうならば、生きる目的と意義を見出す
ことのできない世界では、人間は、努力する情熱を失ってしまう。実験でいろ
いろな混乱した合図をあたえられたネズミのように、人びとは神経症にかか
り、ついにはひどい不活発状態におちいるようになる。
 こんにち、社会にはすでにこのような個人的ニヒリズムの兆候がいちじるし
く見られる。それは冷笑主義、物質主義、少ない利益でもよいから早く手に入
れることを好む風潮などにあらわれている。それはおそらく多くの若い世代
-いわゆるビート族、ヒッピー族、フラワー族、ドラッグ族、その他  の
社会基準への抗議とそれからの離反の背景をなすものであろう。これこそが
「断絶の時代」と呼ばれているものである。

「断絶の時代」のつぎにくるのは「憎悪の時代」である
といった憎悪のつぎになにが来るか? 来るのは「崩壊の時代」であろう。無感動状態にはじまる人間の崩壊だ。そしてすでにそれがはじ
まっているのを、われわれは、世界の若ものたちの上にまざまざと見ることができる。

これは要するに、機械系の発する巨大な玉不ルギーが、人間系のエネルギーを、ようしゃなくおしつぶしてゆく必然の姿なのだ、と。つまり、あたらしい
かたちの自然陶汰がはじまっているのだ。かくしてホモーサピエンスは崩壊し消滅する。かつてこの地上にさかえ、そしてどこかに消えていったピテカントロプスやネアンデルタール人たちのように。そのあとにどのようなヒトが
出現するのか? あるいはもはやヒト属は絶えてしまうのか。あなたはどう思うか?





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Last updated  2018.07.18 14:24:30


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