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カテゴリ:なぜに私は京都に来たの?
「ボクたちの南村荘」
こんばんは。ごんどうごんぞうです。 南村荘とは短大時代の下宿の名前です。 そして書き下ろしふでおろしの第二弾は 「ボクたちの南村荘」になります。 すでにちょこちょこ書いてるってことですな。 ブログにですよ。あそこじゃないよ。 ドブ川の傍に建っていたのでボクらは 「南村リバーサイドハイツ」って呼んでいました。 「リバーサイド」はいいにしても「ハイツ」が 横文字でカッコいいと思っていた嗚呼あの頃。 青春ですがなにか? 今夜は二人目と三人目とのエピソードを 一気にお送りしたいと思います。大サービスです。いらんか。 一人目の「石田潤一郎」クンに続いて登場するのは 「久山勝士」クンです。パチパチパチパチ。 彼と初めて会ったのは二日目の登校日でした。 最初の日はなんとなくみんなバラバラにいったのですが 二日目はこれもなんとなくみんな(全部で7人いるんですが) 一緒に学校へ向かったわけです。 集団登校ですな。18歳にもなって・・・。 で、久山クンってのは前の方は少しパーマをかけた リーゼントで見るからにヤンキーっぽい奴でした。 上桂から嵐山まで電車にのり、そこから学校まで歩く道すがら 彼がうしろからボクを呼び止めました。 なんとなくコワいので距離を置いていたのですが その時は内心「しまった・・・」でしたね。 「おい!」 「おい!」って・・・。名前もきっと覚えていないんで 「おい!」でいいんですよ。 はい。全く問題はありません。ノープロブレム。 「ガムやるけ(ガムをあげるよ)」 菅原文太の映画に出てくる極道が使う方言ではないですか! 「ありがとうございます!」 こわばったつくり笑顔&震える手でボクはガムをいただきました。 グリーンガムかクールミントガムだったと思いますが その一枚の板ガムをもらったばっかりに 一生こいつの舎弟にならなきゃいけないんですか?神様・・・ とか恐ろしい想像をしながら歩いていたのですが 当然、途中でガムは味がなくなります。 でも・・・吐き出したら 「はぁあ~?わしのガム、捨てよるんかぁあ!?」 とこわい広島弁で、しかられそうだったので ボクは彼にもらったガムをずっとずっとずっとずっとずっと 噛んでましたとさ。 三人目は「中川輝夫」クンです。 彼はボクの向かいの部屋だったんですが、一番仲の良かった親友です。 今でも覚えているのは就職したての頃 ボクはいわゆる五月病ってのにかかり (あっ!これって南村荘の時のことじゃないっすね) 会社にいかずにぶらっと京都駅から電車にのりました。 中川クンの住む町へ向かったのです。 小さなその駅に降りると、そこには中川クンの彼女が待合室にいました。 「ごんぞうくん!どうしたの」 ビックリしたのはこっちも同じです。 彼女は離れたところに住んでいたので遠距離恋愛の二人にとっては 大事な日だったに違いありません。 そこに現われた中川クン。一瞬「なんで?」って顔しましたが 遠慮して帰ろうとするボクも車に乗せて いわゆる『3Pデート』が始まりました。ちゃうか。 いちご摘み~アーチェリー~奥琵琶湖をドライブ~石焼のステーキ~ きっと彼が精一杯たまにしか会えない彼女の為に考えたコースなんでしょう。 最後はログハウス風の喫茶店でお茶をすることにしました。 彼女は気を利かせて、化粧を直すからと席をはずしました。 「どうしたんや?なんかあったんか?」 中川クンが聞いてきました。 ボクは夢にまでみていた仕事が実際やってみると違う事や 毎晩遅くてクタクタだということや 時間にきびしくてイヤだとか 社長がうるさくて大嫌いだとか・・・ 今思えば、はなくそみたいな事を並べました。 彼はいいました。 「そんだけイヤならしんどいならやめたら?」 あっけなかったです。 「でもな。仕事なんてほとんどはイヤなもんやで。 楽して儲けるなんてことはあんまりないんちゃうか? ボクなんかみてみーや。牛乳屋やで。朝早くみんながまだ寝てるうちに 配らなあかんし。昼は昼で牛の世話とかいろいろあるし・・・。 でもな、最近思うんはそん中でもなんか楽しみ見つけられるんちゃうかって思うんよね。 それはたまに朝早く、配達先の人とあったりすると 「ごくろうさん」とか「いつもありがとね」とか・・・ 人の役立つ事やってるっていう実感っていうかな? ま。でもやめて、別のとこ探すってのもあるわな。 ようけあるやろ?京都やったら」 ボクは結局その最初の会社は辞めました。 数ヶ月後、別の広告制作会社に入るわけですが、しんどさは同じでした。 彼のいう通りいろんな楽しみを見つけながらやる事にしました。 中川クンと彼女はその後、別れて別々の人と結婚しました。 彼はというと・・・そうあの「おばさん」の所に ずっと飾られていたヨットの絵を描いた親友です。 中川クンは天国に仲間のうちで一番にいってしまいました。 ハッピーエンドじゃなくってごめん。 てなことしんみりしながら書いていたら 「石田潤一郎」クンから突然の電話!!! すわ、前のブログへの抗議の電話? 「あああ。潤ちゃん。ひさしぶり~。ごめんな」 『何あやまってんの?それより12チャン見て。『田ノ上クン』でてるよ。なんでも鑑定団に』 テレビをつけてみると『田ノ上クン』です。 同じ南村荘の住人、7人のうちのひとりです。 『じゃあねぇ~』と潤ちゃんは電話を切りました。 『田ノ上クン』鹿児島で兜や鎧(甲冑っていうんですか?)の製造販売をやっています。 NHKの大河ドラマなどで使う兜とか鎧などのほとんどを引き受け ひと財産をなした男ですな。二代目だけど。 ま。放送内容はなんでも鑑定団のサイトに載ってるようですので詳細はいいですよね? なんか面倒になってきたし(笑) それにしても倉庫からでてきた絵が400万かぁ~。(かいとるやんけ!) しょーもな。人が鍋でラーメン食ってたら 「ごんぞうちゃん。お汁だけでいいしちょーだい」って おねだりしてたくせに!あげたやろが!ラーメンの汁!! それをすかした顔して、若作りしてでてきやがって 楽して金儲けする奴、キライなんやっていうたばっかやろが!ボケ!カス! でもうらやましすぎるぞ!ちんカス!(笑) ま。人それぞれなんで本当は何ともおもっとらんですたい。 あ!最近の鹿児島弁が奴を呼んだのかもしれんな。 でも不思議な事もあるもんだな。こんな夜なんだな。 少しシアワセです。奴も尺度は違ってもシアワセなんだろうし(笑) あ~あ。長くてごめんね。 明日はみじかくしとくね。今日も愛してるよ~(誰に?) グッドラック。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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