のらりくらりと行きたい

もも造の『日本に行きたい病』がとんでもない事になっている。

一体全体最近どうしたんだと思うんだが、1時間に1度は『アイウォンツゥーシーバ～バ～。』『アイウォントゥーゴートゥージャパントゥマロー。』と口にしている。
2日ほど前も夜中にふと気付くとベットの上にちょこんと座っている。次の日聞いたら日本に行った夢をみてたのに目が覚めちゃったから悲しくなったらしい。

さっきチビと風呂に入ってるときに一体どうして今年はそんなに日本に行きたい病が重症なのかと聞いてみると、自分でも良く分からないそうだ。とにかくば～ばに会いたいのと日本の家で寝たいそうだ。普段旅行に頻繁に連れて行ってあげられる訳でもなく、たまにホテルに泊まると大騒ぎして喜ぶんだが、同じような感覚なんだろうか。
じゃ～今年日本に行く時は何がしたい？？と聞いてみると、『ビッグオフロ（温泉）とガチャガチャ。』と即答した。やっぱ『お泊り』というのは重要なポイントのようだ。

去年の帰国の時には作造ファミリーと加賀百万石エリアにツアーで出かけた。日本海は作造と天橋立に行ったことがある以外未知の世界だったので楽しかった。最近のバスツアーっていうのは以前のようにツアコンのお兄さんお姉さんの後をゾロゾロついて歩くのではなく、交通機関を他のツアー客と共有する以外は全くの別行動だから気を使わなくていいのでラクで楽しい。温泉も露天や室内全部堪能してチビも湯あたりしないか？という位ビッグオフロに浸かりまくり、パジャマ（浴衣）で公衆の面前をウロつくというのも面白かったらしくしばらくその話をしていた。
2日目はバスツアーだったんだが、お決まりの地元物産店みたいな所に行くのもなんだか楽しく、海の幸ふんだんなエリアなので魚の干物だとかを買い捲り実家に発送してもらってオイシイ魚もたくさん食べた。
権造ファミリーとは実家のある三重にある『もくもくファーム』に出かけた。ここの宿泊施設は円形ドーム型のユニットで上がロフトになっていて下にベットが３つありとてもカワイイ造りになっていた。ここでもチビらは大興奮。もくもくは環境や自然について学ぶにはとてもいい場所であり、ゴミの分別の所に滑り台がくっ付いてたり、早朝に牛の乳搾りや野菜収穫の体験学習が出来たり、近くの田んぼのあぜ道で蛍を見たり。体験学習は天候が悪く中止だったのが残念だが、もうちょっとウチのや姉造や弟造のチビ達が大きくなったら絶対にまた一緒に行きたい感じである。中でも面白いと思ったのが、宿泊施設の各ユニットの消費電力ランキングがテレビで24時間常に更新されてた事。何号室がどれだけ、というのが確か使用量が少ない順に表示される。テレビを付けると最初に出てくるので、ついつい『え～～と、ウチは○○号室だから、、。』と探してしまい、ちょっとランクダウンしてきては『もも造っ！ヤバイよ。使いすぎだよ。そこの電気消せっ！』となる。ランキング最下位の何部屋かは、恐らく全く見てないのか節電に興味がないのか、他の部屋とは桁違いに浪費し放題だった。ついつい部屋番チェックしてしまい、昼間なんかも宿泊施設内を歩いてる時など、あの電気使いまくりの部屋はどの辺なんだろう、、と気になる始末。エネルギー節約にもなるし、施設としては電気代節約にもなる。見事な作戦だと思った。

もも造がもう一つ楽しみにしているガチャガチャ。日本全国デパートやスーパーに必ずあるあのガチャガチャの列がたまらない魅力らしい。去年もガチャガチャに幾ら消えていったのか。行く先々でガチャガチャがあるとやっていた。
こっちのガチャガチャは25セントか50セント。たま～～に日本製の1ドルガチャガチャにも遭遇するが、普段のガチャガチャなんて出てきて2分後にはすっかり壊れていたり飽きちゃったりするものしか入っておらず、日本で獲得したガチャガチャは今でも大事にしまってある。もも造ここ造両人が一番ハマっちゃったのがプリキュア関連グッズで全キャラ揃ってないために今年の帰国時にも持って帰り全部揃える覚悟らしい。

ば～ばに対する想いというのは相当なものがあるようで、めったに会わない為にば～ばは神格化されているようで普段ギャーギャー怒鳴り散らさねばならない権造にしてみれば、なんだよ、ば～ば。オイシイとこ取りしちゃってさーと、軽いジェラシーを覚えるくらいである。ある意味ホームシックみたいなものなのかな、と言えない事も無い。
何にしても普段距離がありすぎるので家族を思う心があるのは非常にいい事である。

ホームシックと言えば、権造が渡米した最初の頃は日々の生活をこなしていくのがやっとでホームシックになる余裕すらなかった。最初の1年半ほどは英語どっぷりの世界。ニホンゴしゃべりてぇぇ～～と悲しくなったりはするものの、次の日の宿題しないとだとかホームステイ先の人に今日はアレ伝えないとだとか毎日毎日やる事が一杯でいわゆるホームシック状態、家に帰りたい、という気持ちにすらなれなかった。初めて帰国したのは1年後の夏休みで、それまでどうって事なかった気持ちが、大阪空港（伊丹空港）に近付いてきて飛行機の窓からネオンなんかが見えたときに一気に吹っ飛んでしまい、隣の人に大丈夫ですか？と声を掛けられるくらい号泣した。今じゃすっかりこっちの生活の方が長くなってしまっているが、やっぱり生まれ育ったところへの想いというのはいつまで経っても変わる事のないものであり、帰る度にあ～～やっぱ日本が一番いいよなぁ～～と、普段外から日本批判しながらも結局はワタシは日本人、を実感する次第である。ま、そういう想いがあるからこそ日本批判してしまうのだろうが。

今年はいつ頃にしようか。。。
もも造は自分の誕生日の次の日には日本にさっさと行きたいらしい。ちゃっかりこっちでもプレゼントをゲットしてから、という魂胆であると思われる。学校が夏休みに入るのが5月の半ば。もも造の誕生日は5月25日。
去年は6月始めから7月始めに4週間たっぷり帰った。今年は4週間は無理だけど折角行くんだから3週間は居たい。作造の休みがいつもギリギリまで確定せず、結局マイルを使ってのフライトが出来ずに居たのだが、今年は先にチビと権造の3人分だけマイルで押えておいてそれに出来るだけ作造が合わせてくれるらしい。ま、今作造の方も人手が足りない中休み無しでぶっ通しで働いてるのでどうなるか分からないのだが、やっぱり年に一度の帰国だから揃って一緒に行きたいと思う。

去年は梅雨のど真ん中だったようだが、結局雨が降ったのはもくもくに出かけた2日間のみ。天気にはすごく恵まれていた。
ところで梅雨って、、、大体どの辺からどの辺までの時期だっけ。。。

予定立てないとと言い続けて早2ヶ月。
姉造夫婦も弟造夫婦も権造にあわせて休みを取ってくれるので早く決めたほうが向こうも予定が立てやすい。そして、もも造親友のケーリーママと残りの夏休みは同じサマーキャンプに放り込もうと約束もしている。
さっさと日にちなんかも計画せねば。。