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テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:アメリカ生活
この前バイトに行ったファミリーの弟君がカットに来た。
弟君も4ヶ月ほど前に実家を出た。マイアミの隣町のホームステッドという所に家を借りて暮らしている。 確か前にカットに来たのは権造の帰国前。その時は来る途中で車がパンクして大遅刻してサロンまでやってきた。 イスに座ってから『久々だけど元気~?』と聞くとなんだか元気がない。 ここ数週間散々な思いをしてたそうだ。 まず。 数週間前、気管支炎になり職場でゴホゴホやってたら『豚インフルじゃないの?』と同僚の間でウワサになり、ボスから2週間自宅待機を命じられた。熱も無いし他の症状も無いし絶対に違う!と思ったらしいが、証明するものが必要、とすぐに病院に行ったそうだ。 やるならA型の検査じゃなく豚インフルの検査をしてくれ、とボスに言われたそうで結果が出るまで手間隙かかる豚インフルの専門の検査を受けたそうだ。で、結果が出るまでに10日間ちょい。結局『問題ナシ』と書かれた書類を持って再び職場に戻ったときには気管支炎もすっかり治っていたらしいが、半月近くも休んでしまい有給扱いでも無いので懐も頭も痛い結果となってしまったそうだ。 ま、、ボスとしては責任あるわけだししょうがないといえばしょうがないよねぇ、、と権造が言うと、それだけではないと言う。 検査の結果を書類にしてもらい、ドクターの所に取りに行った日の事。 家から近くの病院だったので家を空けた時間というのは20分足らずだったそうだ。 ドクターの所で書類を受け取っている時に弟君の携帯にメッセージが届いた。 見てみると、さっきまで居た自分ちのセキュリティーアラーム会社からの緊急メッセである。 『アラームが鳴り出したという情報が入りました。自宅に居て誤作動だと確信出来るときのみ解除コードを入力してください。今から警察が向かいます。』 と言うものだったらしい。 家には誰も居ないしそもそも自分が出るときにアラームをセットして鍵をかけて出てきた。 弟君は書類を持ってダッシュで家に向かったそうだ。 家に着くと丁度隣の人が弟君の家の前に居た。 『君んとこの犬がフラフラ道を歩いてるから捕まえてフェンスの中に入れておいたよ。フェンスが開けっ放しになってたぞ。気をつけないと。』 ここで弟君は確信したそうだ。 犬は室内犬なので家の中にいるはずだ。そして裏口のフェンスは普段出入りしないから閉めっぱなしになっている。 誰かが家に入ったに違いない。 弟君が鍵を取り出してドアに差し込んでみるとカギは閉まっている。そっとドアを開けて見て中を覗いてみると、、、。 入ってすぐのリビングの様子が一変していた。 急いで警察に電話してみるとすでにセキュリティ会社から要請があったから向かっている途中だという。勝手に一人で中に入るのは危ないから外の離れた場所で待つように、と言われ弟君は待った。 すぐにやってきたポリス2人がまず中に入り、誰も居ないのを確認してから弟君も家の中に入った。 結局ベットルームは大丈夫だったらしいが、集中的にリビングに置いていた自慢のオーディオセット、買ったばかりの52インチのテレビ、デスクトップのPC、プリンター、スキャナー、棚の引き出しに入れておいたデジタルビデオカメラ、デジ一、などなど、とにかく全部無くなっていたそうだ。 そして裏庭に出るスライディングドアのガラスが木っ端微塵になってたらしい。 被害総額6000ドルくらい。 ああ、もう慰めようの無い悲劇に権造は掛ける言葉も見つからなかった。この前来た時に『今度52インチのテレビを買うんだ~♪』と言ってたのも覚えてるし、i-podに繋ぐものすごいスピーカーがあって、凄く音がいいと言ってたのも覚えている。 弟君の話によると、家の中をくまなく見て回ったポリスは『インサイダー(身内)の犯行かもしれない。』と言ったそうだ。 リビングだけに集中しており、ベットルームは荒らされた形跡が無い事から予めどこに何があるか知っていた可能性がある。 裏庭の方のスライディングドアを開けると一番人目につかず簡単に荷物を出せると知っていた可能性がある。 病院に行ったわずかな時間の間にこれだけの数を盗み出すのはかなり手順が良かったと思われ計画的だった可能性が高い。 この日弟君が出かけるのを知っていてどこか近くに潜んでいた可能性もある。 などなど。 そこで弟君はハッとした。 強制自宅謹慎になってふてくされていたので友達を呼んで大パーティーをしたのがその数日前。結局20人くらいやってきて夜中までワイワイやってたらしい。 もちろん新しく買ったテレビも披露しているし自慢のオーディオで音楽ガンガンかけていたし『あさって病院にインフルじゃないって証明書貰いに行ってやっと仕事に戻れるんだぜ。どうよ、コレ??』と不平不満をぶちまけていたらしい。 ポリスはそういった事情をアレコレ聞いていき、パーティーに来ていた全員の名前と電話番号を持って帰って行ったそうだ。 その後しばらく呆然とした後、ガラスを片付けているときに、そういえば大家さんに連絡せねばと思いつき大家さんの家と携帯に電話してみた。 が、何度掛けても繋がらない。元々、家賃を払う日には送るといってるのにイソイソ取りにやってくるが、エアコンが壊れたといっても何だかんだと修理を延ばし延ばしにしたり、自分宛の荷物をじゃんじゃん弟君宅宛に送って預からせたりと結構いいかげんな人らしい。なのでメッセを残しておいたのだが、結局連絡があったのは次の日でそれも随分そっけないものだったらしい。 とりあえず大家さんに頼むとスライディングドアの修理がいつになるのか分からないので『自分の方で業者に頼むかしてすぐに直したいんだけど、費用はどうなるんだろう?』 と聞くと敷金から引くことになると思うけど半分は出してあげると言ったそうだ。 電話を切った後、あの大家さんが半分出すとはめずらしいな、と思った瞬間、弟君は大家さんも怪しいと思ったそうだ。 荷物をとりに家賃を取りにしょっちゅう家にやってくる。 確か以前に、いいテレビ持ってるな、と言っていた。 家の中のことはたまに遊びに来る友達よりも良く知ってるかもしれない。 そう思うとどんどん大家さんが疑わしくなってきて結局前日にやってきたポリスに電話して大家さんの事も言ってしまったらしい。 が、電話を切った後『いくらインサイダーかもしれないって言われてショックだったからとはいえ、疑心暗鬼に陥って大家さんの事までペラペラ喋ってしまったのは悪かったかもしれない。』と落ち込んで、その後出かけたときにはボーっとしててスピード違反のチケットをもらってしまったらしい。。。 ついてないねぇ。。。と権造は慰めつつ、話を聞いてポリスが『犯人を捜そうとしている』という事に何だかビックリした。今まで自分は家に泥棒が入った事は無いが、車の計器を盗まれたり物を取られたりしたことは数回ある。が、車の場合、『保険には入ってる?あ、そう。じゃ、コレは盗難届けね。コレを保険会社に送って請求してくれ。』と言われるだけで全く犯人探しをする気配もなかった。なので家の泥棒も同じようなものかと思っていたのだが。 指紋は取ったりしなかったの?と権造が聞くと、『あ、オレも同じ事思って聞いてみたけど、どっちにしてもパーティーに来てた全員の指紋はあるわけだから意味が無い、って言ってた。』と弟君は言っていた。どうやら友達連中が容疑者有力候補らしい。 ああ~~~~、これで友達の誰かの家からオレのテレビが出てきたりしたらすっごくイヤだ~~と言うので気持ちは分かるがそんな友達はどうせ友達じゃないんだから捕まったっていいんじゃない?と言うと、まぁそうだけど、、とまた落ち込む。 とてもいい子なので悩んでる姿がまた可哀相である。 スピードチケットを貰ったのがこの木曜日の事らしい。 家に泥棒が入ってからはその時来てた友達から電話が掛かってくる時は出て話をするのだが、自分から掛けづらくって全く電話をしていないそうだ。 自分から話していないのに、『泥棒が入ったんだって?』と電話が掛かってくるところをみると、きっとポリスから連絡が行っているか、直接家なんかに行ってるのかもしれない、と思うと、なんだか自分が友達を売ったような気になって詳しく誰に聞いたのかとか聞くことが出来ないまま、『うん、なんだか落ち込んじゃってさ。』とさっさと電話を切り上げてしまうそうだ。 はぁ。。気の毒だ。物を盗られた事もショックだし金銭的にもダメージは大きいが、こういった精神的苦痛って言うのは『インサイダーかもしれない』場合、もっと大きい。 自分に置き換えて考えてみると、友達だとずっと思っていた人に根こそぎ盗まれたとしたらやっぱり裏切られたショックの方が物が無くなったショックより大きい。 もしかしたら全くの行きずりの犯行かもしれないし、犯人が捕まらない事には分からない訳だが、次にカットに来るまでには犯人が見つかっているといいなと思う。 ポリスもどの位真剣に捜査するのか全く想像つかないが、車関係の盗難のように単に事後処理だけやるのではなくキッチリ悪者を捕まえて欲しい。 そう言えば、まだ結婚前、作造とアパート暮らししてた頃にも同じような経験があった。 その時は作造が当時一番気に入っていて一番持ってるアクセサリーの中で高かったコインのネックレスが無くなった。 アパートの場合、毎月ペット用のスプレーをしにアパートのメインテナンスの兄ちゃんが出入りしていたのだが、丁度やっぱり無くなるちょっと前に来た時にスゴイネックレスだな、とテレビの上に置いてあるのを見て言っていた。 ネックレスが無くなってからその兄ちゃんは来なくなり他の新しい兄ちゃんがやってくるようになったので聞いてみると、突然辞めたそうだ。 何でそんな事聞くの?何かあった?とこっちがビックリするくらい逆に質問をくらったので、きっと他のアパートでも盗難があったんだろうねぇと作造と話していた。 作造の友人の一人2年間の間に3回泥棒に入られて一度は昼間堂々と何人もの男がアパートの表のドアを開けてせっせと荷物を運び出してたから近所の人は引っ越んだろうと思っていたらしい。やっぱり家電製品一式を盗られて、半年ほど掛けてやっと全部またそろえたときに2回目。1階だったのがよくなかったのかも、とその友人は思い、同じビルの3階に引っ越したらしいのだが、そこでも日本に帰国前で親戚のために買ったお土産とベットの下に隠していた帰国用のキャッシュを全部やられたらしい。 ここでやっとこの人は他のアパートに引っ越す決意をしたのだが、あれは絶対にアパート関係者だと今でもその人は思っている。確かこの人は当時海外旅行保険を持っていたので警察も保険の請求用の書類だけ作成しただけだったと思ったが、やっぱ犯人捕まえないといつまで経っても犯罪は減らないよな、と思う人も、犯罪多すぎるからそんなにマンパワーを軽犯罪につぎ込むのって無理じゃない?と思う人も、とにかく弟君の犯人逮捕を願ってくれる人も、『コイツがクロだった!』って事でクロのバナーのクリックよろしくお願いします! ↓↓↓ にほんブログ村 そして。 この前もアップしたけど、友人がメキシコ・カナダフェアなるものをやる事になった。 多摩市近辺の方、是非立ち寄ってください。 詳細はコチラ。 さくら彩~夫婦で世界4大陸くるっと一周 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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